2016年12月31日土曜日

赤ちゃんの匂いの話。

今日は大晦日です。

まだまだ先だと思っていた2016年の最終日。みなさま元気でお過ごしでしょうか。

何をするにも健康第一。とはいえ、一年間、全く風邪も引かず少しも体調がすぐれないなんて日は無かった!という人は少ないのではないでしょうか。体調を崩したときは、知らず知らず無理をしていた体からのSOSだと思ってご自分の体を労わってあげてくださいね。自分では無理をしていないつもりでも、がんばりすぎてしまうことはありますから。「無理をしない」というのは実は非常に難しいことだと思うので^^;

さて、いつか書きたいなと思っていたのですがきっかけもなく書かなかった、ちょっと気になるコト。

「赤ちゃんはなぜあんなにいい匂いがするのか」

栄養の話とは関係がないです。たぶん。

自分が出産したとき、出産についてや育児についてたくさんの先輩ママから話を聞いてきたつもりでした。が、赤ちゃんがあんなにもいい匂いがするということはだれからも聞いていなかったのでその驚きったらありませんでした。

ある日ネットで外国の大学の研究グループがこの「赤ちゃん(わが子)はなぜあんなにいい匂いがして、離れていても思い出すだけで幸せな気分にさせてくれるのか」を解明したという話題を目にしました。

ちょっと内容は端折って結果だけお伝えすると、新生児ママが赤ちゃんの匂いを嗅いだ時に脳内に「ドーパミン」(快楽物質)が放出され、気分が高揚することが判明したのだそうです。ドーパミンは、誰かと笑い合ったり、幸せを感じたりやる気を起こさせる効果があるらしいです。

赤ちゃんがママにもたらすエネルギーは計り知れないものがあります。

生まれたばかりの赤ちゃんは昼夜もなく泣き続け、同じく赤ちゃんを産んだばかりのママにとっては赤ちゃんのお世話は重労働に思えます。けれどそれをさせてしまう力。こちらの研究に携わった学者はこの赤ちゃん特有の匂いを、ママと赤ちゃん双方の進化の産物、と言っているそうです。

改めてこの研究の話を読んで、出産当時のことを思い出すと不思議なことにそのときのふんわりとほかほかしたわが子の匂いまで甦ってきてなんだか胸に熱いものがこみあげてきます。

今はお腹の赤ちゃんのお顔もかなりしっかりと見ることができる時代です。けれど、匂いは生まれてから初めて知る、自分にしか分からない幸せの匂いです。分からないですが、赤ちゃんにとってもママの匂いは特別なんじゃないでしょうか。

ご出産を控えた妊婦さんは、不安もあり、楽しみもたくさんあると思います。自分の子はどんな匂いがするのか…それも楽しみの一つに加えていただきたいな~と思う今日この頃です。

長々と読んでいただきありがとうございました。

いろいろな形で、毎日小さなことですが幸せを感じながら生きていけたらいいなと思います。

来年も、みなさまの健康をほんのほんの少しだけ支えていかれたら嬉しいです。いつも読んでいただきありがとうございます。

みなさまの健康とご多幸をお祈りしております。
今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします!!

2016年12月25日日曜日

ビタミンC!葉酸!小さい体に。

芽キャベツ。

キャベツのこどもみたいなかわいい見た目とは裏腹に、その栄養は野菜の中でも群を抜いて優秀です。キャベツと比べると、ビタミンCは約4倍、葉酸は約3倍、鉄分3倍以上、食物繊維2.5倍以上。

旬は今!1月から2月くらいまでです。先日、三浦や横須賀の地場野菜を売るお店に行ったときに買ってきました。イメージとしては本当に小さいキャベツなので、中がぎっしり、火の通りもあまり良くないので、煮込んだり、一度下ゆでしてから炒めたりして食べます。家に余っていたブラウンマッシュルームと一緒に炒めてみました。


みじん切りにしたにんにくとオリーブオイル、塩とこしょうでシンプルに。

そしてしょっちゅうおススメの「スキレット」で、さらに鉄分摂取を増やす!この栄養素でこのおいしさ、妊婦さんが食べない手はないです^^

鉄分補給は、妊娠中はとても大切な妊婦さんのお仕事。ただし鉄分はその吸収の悪さから相当な量を意識してとらないといけません。毎日、毎食少しずつでもいいのでなるべく気をつけてとってほしい栄養素です。調理器具を鉄製にするのも鉄分補給の方法のひとつです。私もこの鉄鍋に出会ってからは可能な限り使うようにしています。ぜひ、使ってみてほしいです!!

新鮮な野菜をたくさん買って、サラダにしたり、煮物にしたり(三浦大根も今の時期ならでは!とてもとても美味しいです)、地産地消でおいしい食事をいただいて、明日からは2016年ラストの一週間ですね。体調管理はしっかりと。でも、忙しくて笑顔を忘れないように、元気に過ごしましょう♪

2016年12月24日土曜日

クリスマスのチキン。

今日は土曜日のクリスマスイブ。昨日も祝日で、明日は日曜日。3連休の方も多いかもしれません。みなさんはどんなクリスマスウィークエンドをお過ごしでしょうか。

特に用がなくてもこの時期は外を出歩くのが楽しくなります。クリスマスの時期ならではのイルミネーションだったり、品物だったり…しかしこれが終わると一気にお正月に早変わりで、何でもそうですがやるまでの盛り上がりがうそのように影も形もなくなってしまうんですよね^^;

クリスマスと言えばチキン料理。おうちで作る方、もう予約している方、当日買いに行く方。いろいろだと思います。

もはや行列が名物となったあの店のフライドチキンは、1本237kcalだそうです(公式HPによる)。ついでに塩分は1.7g。ふだんあまり意識しないのですが、ちょっと調べてみました。同じ業態のライバル社では282kcalで塩分は1.9g。いずれも揚げているのでローストチキンよりはカロリーは高めです。ちなみにローストチキンは作り方や味付けにもよると思うのですがフライドチキンと同じくらいの分量ですと150kcalくらい。

クリスマスのメニュー選びにカロリーを参考にする人はいないと思うので(少なくとも私はしません…)暇つぶし程度にお読みください。

ケーキを食べたり、お酒を飲んだり、楽しい時間を過ごしてほしいなと思います。

医院でも、普段とは違うクリスマスメニューを毎年お出ししています。ご家庭でクリスマスを迎えられないのは残念かもしれませんが、少しでもクリスマス気分を味わっていただきたい!と心をこめて調理担当者が作っております。

どんな場所で、どんなクリスマスを迎えるかそれぞれだと思いますが、どの方にも、温かくて幸せな時間になりますように。

Merry Christmas!!



2016年12月18日日曜日

朝ごはん。

今年もあと2週間となりました。外出先や道路の混雑が目立ち始める時期ですねぇ。なんでも早め早めの行動が時間を効率的に使えるの鍵のような年末です。

しかし何でもかんでも忙しい12月。寒いし、なかなか布団から出られないのもまた事実…。

そんなときにも役だってくれる朝ごはんの提案です。

冬になると、温かいものをいただきたくなりますよね、特に朝の冷たい空気の中では、トーストにサラダ、ご飯に納豆、に汁ものがほしくなったりします。お茶やお味噌汁などもありますが、意外に冷めるのが早い。

というわけで…

リゾットはいかがでしょう。

なんとなくクリスマスを意識。皿の中意外。

オリーブオイル、サラダ油、バターなどでみじん切りのたまねぎを炒めたら、ウインナーやベーコンやきのこなどを炒め、水と顆粒コンソメを加えて煮ます。そこへ冷ご飯でも、冷凍ご飯でも(冷凍の場合はレンジで解凍してから)を入れて、少し煮たら牛乳(または豆乳)を加えます。目安としては、水と牛乳が半々くらいです。

汁けが少しだけ残っている状態で、とろけるチーズをパラパラとまぜ、全体をかき混ぜたらできあがり。

お皿に盛り付けて、パセリやこしょうをかけて召し上がってください。

本当のリゾットは生米から作りますが、朝ご飯ということで冷ご飯を使い、少し煮ることでおなかに優しく消化も良くなります。スープなどより粘度があり、冷めにくいのもポイント!

冷蔵庫にある余り野菜で出来るし、牛乳やチーズの味でお子様にも野菜が食べやすいと思います。

これ一皿で、炭水化物、たんぱく質もとれ、野菜もお好みで増減できます。あとはみかんなど果物を一品入れられたら栄養バランスもばっちりな朝ご飯になります。

疲れた体にもやさしいリゾット、お好みの具を入れて朝ごはんのメニューに加えてみてくださいね。


2016年12月12日月曜日

健康法。

日に日に寒さが増してきました。空気はカラッカラで、部屋の中でも湿度がずいぶん低いです。

私は普段から食事の栄養の話ばかりしているので、ふと、自分を客観的にみたときに「健康」という呪縛にとらわれすぎなんじゃ…と思うことがあります。

人が病気をしたりすると、本人がつらいのはもちろんですが、周りにいる多くの人も不安で心配で、落ち込んでしまったりします。そういうことを見たり体験してきて、やっぱり誰もが元気でいるというのが理想だなと思うわけです。

寒い時、暑い時、体調のすぐれない時、こんなふうに食事から栄養とってみてはいかがでしょう。と、これからも言い続けることに変わりはないですが、自分が健康でいるための方法とは人それぞれだなともまた思います。

みなさんはご自分の健康法、なにかありますか?

食事について何か気をつけていることがある人、運動で健康を維持する人、睡眠をしっかりとるようにしている人、ストレスを溜めないよう心の健康から心がけている人。

いろいろだと思います。365日、心身ともに元気でいるというのはなかなか難しい話です。その時々で無理をしない、自分に合った方法で毎日の仕事や家事や学業などをこなしていってほしいなと思います。

ちょっと余談ですが、以前テレビのコマーシャルでよくこんなキャッチフレーズを耳にして、あー、いいこと言ってる!と思ったのが

「きれいな人が元気とは限らないけど、元気な人はきれいです」

ドリンク剤か何かのCMだったような気がするのですが…。元気って何事にも通じる一番大事な要素だと思うのです。小さな子供を見ているとすごく分かりやすくこの言葉を実感します。きれい、という形容詞は少し違いますが、子供って、大人みたいに具合が悪い時無理して笑ったりしないですよね。だからこそ、子供の笑顔って本当に元気な証拠で、すっごくキラキラ輝いて見えます。偽りのない笑顔というか(笑)。

本当に元気な人は、何をしても輝いている。

年末年始、食生活が乱れて健康を害するのは良くないけれど、元気に楽しく過ごせれば、あまり細かいことは気にしなくてもいいんじゃないかしらと。心の健康も、体の健康に直結しますからね。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

2016年12月5日月曜日

旬の野菜で元気なからだ。

毎日、予定が予定通りこなせるたびにホッと一息ついています。どこかへ行ったり、誰かと会ったり、何かをしたり…体調不良でなかなか予定通りに行かないことが多い季節です。とにかく元気で目覚めて、元気に一日が終わる。ただそれだけがとても有り難いことに思えます。

風邪をひかないために、体調を崩さないように、みなさんは日々どんなことを気をつけていますか。

手洗い、うがい、睡眠…。毎日欠かさずにすることを、いかに質良くできるか。食事もとても大切ですが、健康な体があってこそ、何でも食べられるというもの。一見、つまらないようなルーティンも自分をつくっている大事な作業なのだと思います。

おいしいものを食べて、元気でいたい。

多くの人が思っていることだと思います。
相変わらずテレビでは○○を食べるだけ!とか、芸能人がそれで○キロ痩せたとか、そんな話題をよく目にします。その成果について批判はしませんが、やっぱり、個人的には何か一品に頼る健康法というのは人には勧められないな~なんて思います。

私がすすめたいことの一つ、旬のものは絶対に食べてほしい、ということ。

旬の野菜や果物は、人には操作できない栄養素がたくさん含まれます。今はいろいろな技術で、どうやっているのか知らないけれど「低糖質バナナ」なんてものも売られていて、栄養素まで人工的に変えられてしまう時代。

けれど、日本には四季があって、そのときしか食べられないもの、通年食べられるけれどある時期だけとてもおいしくなるものがあります。

例えば今なら大根。

葉っぱは優秀な緑黄色野菜。根っこはビタミンCや消化酵素が豊富で生のまま食べるのが効果的。みずみずしくて、甘い大根は冬ならではの味わいです。春から夏にかけての辛みがある大根が好きな方もいらっしゃるとは思いますが、同じ大根でもこうして季節によって味が変わるのがおもしろいですね。

季節に逆らわないと、安価でおいしく、今の季節にとりたい栄養がとれる。こんないいことづくめの旬ものを食べない手はありません。


ちなみに、使いかけの大根はラップでくるんで冷蔵庫に立てて保存するとおいしく保存できますよ♪

そうそう、今なら自宅で簡単に切干大根も作れますよ。乾燥して晴れの日が続きそうな今、切干大根づくりもおすすめです。カリウムやカルシウムがぐーーーんとアップしますよ。こちらの過去の記事も参考になさってください
野菜の日光浴

2016年11月28日月曜日

冬こそフレッシュなフルーツを。

10月の初めのころは半袖で過ごしていたのに、一体いつからこんなにも寒くなったのでしょうか…。雪まで降ってくれたおかげで、真冬の寒さを身を持って感じることができて良かったのかもしれない…そんなふうに思うようにして、気持だけは寒さに負けないと誓う今日この頃です。

だんだん、スーパーでいちごをみかけるようになりました。果物の陳列でけっこう季節を感じているのは私だけじゃないと思います。

今一番売り場を占めているのはみかんでしょうか。柿やりんごも多いかもしれませんね。

まだ肩身が狭そうに並んでいるいちごですが、果物の中ではビタミンCが多く10個くらい食べれば1日に必要なビタミンCが摂れてしまうほどです。

免疫力を高めるためにとりたいビタミンのエース!A、C、E。全部入っている果物のエース(個人的総合評価)。キウイもいちごと似たような栄養評価ができますので、お好みで。みかんも、100gあたりのビタミンCでいくといちごの半分くらいですが、一度に食べられる量が多いのでとてもよいビタミンCの供給源になります。

冬は、夏に比べると野菜も火を通して食べることが多いと思います。そんな中で、手軽に生で食べられる果物は毎日の食卓に欠かせません。

食事というものは、間隔が空きすぎてもよくありません。食事と食事の間、ちょっと小腹がすいたときは絶好の果物タイム!!

ゆっくりとよく噛んで、温かいお茶などと一緒にとれば体を冷やしすぎることもありません。まだまだ続く寒さに負けないために、食べるものからご自分のからだをいたわってみてはいかがでしょうか。きっとからだが喜んで、毎日快適に過ごせるはずです^^

2016年11月20日日曜日

免疫力アップの一皿。

暖かい日曜日でした。みなさまいかがお過ごしでしたか。もう、私の周囲では体調不良の人が続出しており、自分や家族の「お腹いたい」とか「寒気がする…」とかちょっとしたことに過剰反応してしまいます。今日一日元気で過ごせたということに日々感謝の連続です。少し体調を崩しただけで、健康のありがたみってしみじみと感じますよね。

前回お話をした自己防衛機能に関連して、この時期に心がけたい免疫力低下を予防する一品をご紹介です。

つまりはバランスのとれた食事が大切ですといつも話しているのですが、こと野菜をたくさんとるということに関しては大変だなと感じてる方が多いようです。

今日は小松菜ともやしのナムルを、生姜風味でさっぱりいただく一品をご紹介したいと思います。野菜の高騰が続く今、安定価格のもやしと緑黄色野菜の小松菜を使い、ボリュームもあり、体にもうれしい和えものです。

ナムルというと、にんにくを使うことも多いのですが今回は使いません。卸し生姜をお好みでたっぷりと加え、とてもさっぱりとしてパクパクと食べられると思います。


野菜の色を強調したかったので、どんとナムルの写真を撮ってみました。

今回ひとつ、提案したいのが野菜のゆで方です。

青い野菜をゆでるときは、たっぷりの湯を沸かし、塩を加えてゆでて、水にさらす、という手順が一般的ですが、今回は塩ではなく油を加えているのと、水にさらすという工程は含まれていません。

小松菜1袋、もやし1袋に、お好みでにんじんを少々。

鍋に湯を沸かしたら、サラダ油を小さじ1ほどたらします。

そこへ、にんじんを入れ、すぐにもやしを入れ、最後に小松菜を入れます。

小松菜の色がきれいな緑色になったら(1~2分くらい)ざるにあげます。

…と、ここで!!

絶対に、水にさらさない!!

ポイントです。

水にさらさないと色が悪くなるのではと思うのですが、出来上がりの写真をみてわかるようにとても色鮮やかに仕上がります。

ざるにあげて、両手でざるをもってザッザと湯を切り、パラパラと小さじ1くらいの顆粒鶏ガラスープの素をかけてまたザッとまぜておきます。(なければ和風の顆粒だしでもおいしいです)

できるだけ熱いうちに水けを切って調味料と和えたいところですが、さすがに熱湯から出したばかりの野菜は絞れません…。

粗熱がとれたことを確認してから、ぎゅーっとしぼってボウルにうつし、塩で味付けをします。

そのあと、ごま油を小さじ1くらい、いりごまと卸し生姜はお好みで加え全体を混ぜれば完成です。油を加えてゆでることで、野菜がしゃきしゃきして、色鮮やかになり、水をかけないので味のしみこみもよく味がきゅっと詰まっている感じがしますよ。

小松菜やにんじんなどの緑黄色野菜は油との相性がとても良く、油と一緒にとることで体内での吸収が良くなります。

お鍋ひとつで次々野菜をゆでるだけで、色あざやかで栄養的にも優れた一品ができますので、野菜のおかずがほしいなというとき、ぜひお試しください!!おすすめです!!


2016年11月13日日曜日

自己防衛機能。

こんにちは。皆さま体調はいかがでしょうか。わたくしごとですが、とても久しぶりに風邪らしい風邪をひきました。日々体調管理には気をつけているつもりで、ちょっと調子悪いなというときも無理しないようにして一晩寝ればそれなりに体は動いていたのに、つらくて一日寝てなきゃならないような風邪をひいたのは本当に久しぶりのことでした。

毎日気をつけていても、疲れがたまっていたり、そのときの体の調子で誰でも風邪くらいひくとは思うのですが…一日体が思うように動かないだけでガッカリ、情けないなーと思ったりします。一日休んでほぼ回復したのですが、なかなか体を休めたい時に休められる人ばかりではないですよね。やっぱり、予防が一番だと思います。

そのために、私も日々心がけている「免疫力を高める!」ということなのですが、免疫力ってそもそもなんなのか。

簡単に言うと、生体の自己防衛機能です。

つまり、免疫力が低下すると、風邪をひきやすくなったり、また病気が治りにくくなったりします。疲れやすくもなります。

この原因として、栄養面ではたんぱく質の不足、生活面ではストレスや睡眠不足、あと今問題になっている低体温なども挙げられます。

これを食べれば免疫力が上がる、ということではなく

たんぱく質
ビタミンA、C、E
食物繊維や乳酸菌

これらを意識して取り入れたバランスのよい食事が基本となります。

ご存知の方も多いと思いますが、にんじんや小松菜(ビタミンA)などの緑黄色野菜は油と一緒に摂ると体の中で栄養素が効果的に働きます。炒め物にしたり、サラダのドレッシングでオリーブオイルを使うとか、ビタミンEはナッツに多いのでアーモンドなどをトッピングにしたりとか、果物(ビタミンC)とヨーグルト(乳酸菌)を一緒に摂るとか、組み合わせで単品よりも、より効果を発揮します。

一日はちょっとつらかったですが、長引くこともなくスッキリできたのは日々の食事のおかげかなとも思います。

あとはしっかりと睡眠をとることもとても大切だと思います。調子が悪い時は無理をせずに手を抜けるところは抜いて体を労わってあげてほしいと思います。

これから寒くなる冬に向け、免疫力を高める食事についてもレシピなど紹介していかれたらいいなと思います。週明けは気温は高めのようですが、朝晩の寒暖差に気をつけて、一週間元気に過ごしましょう!!





2016年11月7日月曜日

みかんは骨にもいい??

三浦半島ではただいまみかん狩りの真っ最中。先日私もみかん狩りに行ってきました。みかん農園に行くと緑の葉っぱにオレンジ色のみかんがたくさん実のり、所狭しとみかんの木々があり、太陽に照らされて圧巻な風景。それと同じくみかん狩りを楽しむ人も大勢いて、「みかん大人気!」と思いながら、私ももぎたてのみかんを味わってきました。

みかんの栄養というと、何を思い浮かべますか??

やっぱり、ビタミンCでしょうか。みかんはもちろん、柿でもいちごでもキウイでも、果物はビタミンCの供給源として重要です。果物の中でも、みかんは手軽に食べられるもの第1位と言っても過言ではないくらい、食べやすいものではないでしょうか。

そのままテーブルの上に置いておける、包丁で切ることもない。種もない。私は子どものころみかんを食べ過ぎて手のひらが黄色くなっていました…。つい、手を伸ばして食べちゃうんですよね。

そしてビタミンCの他に今注目されているのがβクリプトキサンチンと呼ばれる成分です。食品成分表で見てみると、みかんは他の果物よりはるかに多いβクリプトキサンチンが含まれています。

これは、体内でビタミンAとして働きますが、βクリプトキサンチンのままで体内で働き、さまざまな機能性があることで、今注目の成分という話もあります。

そして以前に続きをお話しようと思っていた食品成分表示のこと。ここにつながるのですが、今、「機能性表示食品」というものが生鮮食品にもつけられるようになりました。

機能性表示食品というのは何かというと…

これまでは、国が個別に許可した「特定保健用食品」(いわゆるトクホ)と、国の規格基準に適合した栄養機能食品に限り、食品に機能性を表示することができました。

そこで、機能性を分かりやすく表示した食品の選択肢を増やし、消費者が商品の正しい情報を得て選択できるように平成27年4月に始まった制度が機能性表示食品です。

安全の確保を前提として、科学的根拠に基づいた機能性が事業者の責任において表示されるものです。販売前に、安全性及び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届けられたものですが、トクホとは異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではありません。

機能性表示食品には、「機能性表示食品」との表示がされており、届出番号も記載されています。

ちょっとややこしい話になってしまいましたが、この機能性表示食品として届け出を受理された「みかん」があります。

届け出た機能性は「骨」の健康維持に関するものです。なんとなく、みかん=骨?意外な感じがしませんか?

この機能性関与成分が「βクリプトキサンチン」です!

こちらのみかんには「本品にはβクリプトキサンチンが含まれています、βクリプトキサンチンは骨代謝のはたらきを助けることにより、骨の健康に役立つことが報告されています」とあります。

もちろん、どのみかんにもこの表示があるわけではありませんが、こんな表示がしてあるみかんをスーパーでみかけるかもしれません。ちょっと、パッケージをチェックしてみてはいかがでしょうか。

特別に選別されたこうしたみかんもありますが、どのみかんにもビタミンCやβクリプトキサンチンは含まれています!旬の果物を食べて、今の時期に必要な栄養を摂取し、健康的な生活を送りたいですね。


2016年11月4日金曜日

アレルギーのこと。

11月になりました。ワケもなくそわそわしはじめる時期…。そして周囲では胃腸炎やら何やらが流行り出してきましたが、みなさん体調はいかがでしょうか。

前回からの続けての乳幼児栄養調査のお話をまた少し。

とても身近になった「食物アレルギー」。様々な食品にアレルギー表示がついているのは、自身がアレルギーの症状を経験したことが無い人でもご存知かと思います。

赤ちゃんの食物アレルギーは発症のほとんどが0~1歳とのこと。適切に対応していけば、3歳までに50%、6歳までに80~90%がアレルギーを起こした食べ物が食べられるようになるといわれています。

今回の調査で、これまで食事が原因と思われるアレルギー症状を起こしたことがある子どもはおよそ15%でしたが、そのうちで医療機関を未受診なのが11%。原因(と思われる)食物の除去や制限をしたことがある保護者は24%で、そのうち42%が医師の指示なしだったということです。

自己判断で、原因(と思われる)食物を除去したことのある人の多さには少しびっくりしました。

「原因食物」を決めるのは医師なので、症状が出たら必ず受診して医師の指示を受けましょう。そのうえで、除去したり、食べられる量を決めたりします。自己判断での除去や制限はおすすめできません。

そして圧倒的に多いアレルギーの原因物質が、鶏卵、牛乳、小麦(のたんぱく質)です。

卵が食べられなくても、かわりに魚、肉、大豆、乳製品などでたんぱく質をとりましょう。卵黄に含まれる鉄やビタミンDは牛肉や魚などで代替えしましょう。

牛乳の場合、カルシウムが不足しがちになるのでアレルギー用ミルクを使ったり、豆類、しらす干しなどで代替えします。

小麦の場合は、おかゆを中心にして副食のバリエーションを広げていきましょう。

そして、加工食品の購入では原材料表示を見て、原因食物の有無のチェックを忘れずに。

逆にアレルギーの原因となることがほとんどないのが、米、じゃがいも、さつまいも、大根、にんじん、かぼちゃなどの野菜。とはいえ、できるだけ新鮮なものを。少量ずつ、最初はひとさじ、加熱したものをあげることから始めましょう。

赤ちゃんにアレルギーの症状が出たら、必ず受診しましょう!
医師の指導のもと、食事を適切に管理すれば、健康的でバランスのよい食生活を送っていくことができます。

2016年10月31日月曜日

お父さん。

明日からもう11月。ハロウィンが終わると一気にクリスマス一色、そして年賀状の販売も始まり、もういよいよ年末ムードです。早いですね一年というのは相変わらず…。

前回のお話の続きです。

栄養の話とはちょっと違いますが、講習の中でとても興味深いアンケートがありました。

一つの世帯で、父親と母親とそれぞれに同じ質問をするというものです。回答している最中を確認できるわけではないので、もしかしたらご夫婦で一緒に書いているかもしれないし、お互いがお互いに見えないところで回答しているか、それは分かりませんが、こんな結果が出ていました。

子育てに「とても関わっている」「関わっている」「どちらでもない」「関わっていない」…とこのような質問をしたとき、とても関わっていると答えた父親は17.5%、同じく母親は78.2%でした。これは、多くのご家庭がそうであると思います。

この関わり度の違いを踏まえて、次の質問はこうです。

子育てを「とても楽しい」「楽しい」「どちらでもない」…と、この質問では、とても楽しいと回答した父親は41.4%にも上り、対して母親の割合は33.5%でした。とはいえ、「楽しい」も含めると父親、母親両方が90%以上の割合になるということも付け加えておきます。

子育ての関わりは母親よりずっと少ない父親は、母親よりも子育てが「とても楽しい」と感じている。

…毎日毎日、朝から晩まで子育てしているわけじゃないから楽しいに決まってるでしょ!と。

この結果には会場の女性たちから笑いが漏れました…(笑)。

そして、こんな質問もありました。

「自分の父親が子育てに積極的に関わっていたか」

イクメンなんていう言葉が使われるようになってずいぶんと経つ気がしますが、今乳幼児を育てている30歳前後の親の世代が子どもの頃、お父さんが積極的に育児に関わっていたというご家庭は少ないのではないでしょうか。

ちなみにこの質問には、とても関わっていたと答えた現・父親は4.7%でした。

30年くらい前はまだ、祖父母との同居も多く、お父さんは外で働き、お母さんは家にいて、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に子育てをしていた時代ではないでしょうか。(私が子どものころはそんな感じでした)

小さな女の子が「ママのようなお母さんになりたい」という話はよくあります。お母さんのように赤ちゃんを育てて、おいしいご飯を作って…。けれど「お父さんのように子育てをしたい!」なんて思う今の子育て世代の父親がいるとは思えません(笑)。お父さんのようになりたいと言えば、それは仕事をするお父さんを見て、お父さんと同じ仕事がしたい、という意味合いですから。

これはきっと、15年後くらいから出てくるのかな~。「自分のお父さんのように、お母さんを助けながら子育てを楽しみたい!」とかそんなふうに言う男の子が、今の乳幼児の中にいるのかもしれないですね。

それぞれの家庭のスタイルがあるので、どれがいいとか悪いとかではなく、統計っておもしろいものだなと感じました。10年に1度の調査なので、次の10年後の調査では一体どんなふうになっているのか、それも楽しみにしていたいと思います。



2016年10月30日日曜日

新しい情報。

いつの間にかすっかり風は冷たく秋の空気まっただ中という感じになりました。暑い暑いと口癖のようになっていたのはいつのことだったのか…つい数日前まで半袖でいたような気もするのに。

先日、食品ラベルのお話をしてからもう少し続けたいなと思っていたのですが、また今日も脱線して違う話をさせてください。

私が所属している神奈川県の栄養士会の市民公開講座というものに先日行ってきました。そのときの話をしようと思います。

栄養の分野だけではもちろんなく、スポーツとか医療とか生活に関するあらゆる場面で、あらゆる人たちが「研究」を日々しています。そのおかげで、新しい情報が定期的に更新されて、現在の状況が浮き彫りになり、それをもとに例えば私のような栄養士だったら各対象者にアドバイスだったり、指導だったりをしていくわけです。

私が行った講座は、平成27年度乳幼児栄養調査結果から、子どもの食と栄養を考えるというテーマのものです。

この調査は全国の乳幼児の栄養方法や食事の状況などの実態を把握するために、昭和60年から10年ごとに調査されているものです。授乳や離乳の支援、乳幼児の食生活改善のための基礎資料としても使われます。

調査時期に6歳未満の子どものいる世帯3871人から回答が得られたとなっています。

さまざまな調査結果はありますが、まず言えることは「お母さんは子どもの食について悩みがいっぱい」ということです。

特に不安な時期というのは、出産直後、4~6ヶ月(離乳の開始ころ)、1歳前後(離乳の完了のころ)という結果が出ています。子育て経験のある方なら共感できる結果なのではないかと思いました。

もう少し大きくなると、2~3歳児では遊び食べをするとか、4~5歳児では食べるのに時間がかかるとか、そんな悩みがとても多く、約8割の保護者が子どもの食事について困りごとをかかえているということが分かりました。

乳幼児がいるご家庭でこうした悩みはつきものだと思います。けれど多くの保護者がこうした悩みを抱えているということは、それだけ子どもの食事に関心があり意識が高い証拠なのではないでしょうか。それだけ保護者は、わが子の健やかな成長を強く願っているのだなと思います。

現に「子どもの食事で気をつけていること」という質問には一番多い回答が「栄養バランス」でした。

次いで、一緒に食べること、食事のマナー、楽しく食べること等が続きます。

先生がおっしゃっていたのは、子どもを軸にして、「食事」と「モノ(親や友達など)」の3点が揃うことが大切なんだそうです。いくら栄養バランスのとれた食事を作っても、いつも子どもが一人で食べていたり、逆に一緒に食べていても何かひとつに偏った食品ばかりとっていたり…。そうならないように、悩みは尽きずとも、肩の力を抜いて、食をストレスに感じないようにお母さんたちにはがんばってほしいと思います。

これは私の個人的な意見ですが、お母さんが笑顔でいることって、家族にとって一番健康的なような気がするからです^^

寒くなるこれからの時期、元気に乗り切っていきましょう!

また、このお話の続きもしてきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

2016年10月18日火曜日

離乳食。バナナとアレを…!

いまだ、気温のアップダウンが激しい三浦半島です。半袖で過ごす一日。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

今日は一応、離乳食のお話なのですが。

一応というのは、離乳食に限らず大人にもすすめたいあるレシピのご紹介だからです。

赤ちゃんを育てるお母さんから「バナナ納豆」なるものの存在を聞きました。

最初その衝撃はすごかったです。ネットで調べると写真も出てくるのですが、納豆が大好きな私でもちょっと…これは。なビジュアルで、今回は作ったものの写真はなんとなく、載せないでおこうと思いました。

読んで字のごとく、バナナと納豆を合わせただけのものです。バナナに納豆をかけるというか。えっ、いや、ないでしょそれは、絶対ない!!と、私も最初は思いました。

しかし

おいしい。

なんだろうこれ。バナナの協調性すごい。

と、なります。いや、なるかもしれません。私はなりました。

もちろん、納豆が好きということを前提にお話しております(笑)。

なんでも納豆とバナナの栄養的側面の相性がとてもいいらしく、お通じの改善にもいいそうです。赤ちゃんのお通じにお悩みのママはぜひお試しを。

私のおすすめはバナナと納豆1対1くらい。月齢に合わせてバナナはつぶしたり刻んだりして、納豆も湯通しすると食べやすいかもしれません。ひき割り納豆も刻む手間が省けるのでおすすめです。バナナと納豆を合わせてからレンジでチンの加熱も大丈夫です。

赤ちゃんに味付けは要りませんが、大人が食べるのであればしょうゆや付属のたれをかけてください。

納豆(大豆)やバナナに限らずほとんどの食材に言えることですが、アレルギーの心配が全くないというわけではないので、初めてあげるときなどは少量ずつ、加熱して、様子をみてあたえてくださいね。

ちなみにこれをトーストに乗せたり、チーズをかけたりはちみつをかける、きなこと混ぜる等ポチっと検索するといろいろなレシピが出てきます。興味のある方は調べてみてくださいね。

2016年10月13日木曜日

食品表示法。ラベルをみましょう。

すっかり、秋の空気に変わってきた今日この頃です。マスクをしないとなんだか心もとないようなそんな季節になってきました。まわりにも風邪をひいている人がちらほら。冬が来るな~というのをひしひしと感じます。昨日まで半袖で外を歩いていたのに…。

みなさんは、食品を選ぶ時何を参考にしていますか?

生鮮食品はほとんどが目利きだと思いますが、加工食品の場合はどうでしょう?

「食品表示法」という法律が施工されて1年以上が経過します。これは消費者が賢く食品選びができるように食品の栄養や、アレルゲン表示をより分かりやすくしたもので、普段なにげなく見ているかもしれません。

新しくなった食品表示法では「加工食品」についての栄養成分表示が義務化されています。ただし移行期間が5年あるのでまだまだ表示の統一には時間がかかりそうです。

多くの人が気にしているであろう「塩分」については、「ナトリウム」表示から「食塩相当量」表示へ順次変えていかなければならないことになっています。

飲み物でもお菓子でも、パッケージのラベルをみると「ナトリウム290mg」なんていう文字が書いてあるのを一度は見たことがあるのではないでしょうか。

しかし、ナトリウム290mgと言われても…。食塩の量とするとどのくらいなのか、一瞬で分かる人はほとんどいないのではないのでしょうか。

その分かりづらい表示を「食塩相当量0.7g」というように統一して確認しやすくしましょうというのが新しくなった食品表示法です。私たち消費者にとっては食品選びがしやすくなります。最新の食事摂取基準では、男性8g未満、女性7g未満の塩分量が1日の目標量とされていますので、こうした基準を知った上で、加工食品を選ぶ際は参考にしてコントロールできるといいですね。

ちょっと手元にある何らかの加工食品のラベルを見てみてください。先ほどもお話したようにまだ移行期間の最中ですので、ナトリウム表示しかしていないものも多くあると思います。

そんなとき。ナトリウム量を塩分量に換算するには
ナトリウム量(mg)×2.54÷1000
という式が用いられます。

なかなか面倒な式です…。

なので、ざっくりと

食塩相当量1g≒ナトリウム400mg

という覚え方も役立つかもしれませんのでこちらも参考までに。

長くなってしまったので、続きはまた次回お話したいと思います。

朝晩は冷えるので、温かくしてよい睡眠をとって元気に過ごしましょう♪

2016年10月7日金曜日

本当の旬のさといも。

秋らしくなってきました。長袖1枚くらいで、暑くもなく寒くもないってなんて快適なのでしょう…。朝晩は少し寒いなと思う時期ですね。寒暖の差で体調を崩さないようお気を付け下さい。

今日は、今が旬のさといものお話。

さといもの粘りの成分のひとつ、ガラクタンは、脳細胞を活性化させ免疫力を高める効果があると言われています。これからの季節、免疫力アップには注目したいところなので、旬でおいしいというのももちろんありますが食卓に登場させてほしい食材のひとつです。

さといもは、芋の中では最も低カロリーなうえ、食物繊維やカリウムも多く含まれますので、お通じ改善にも、高血圧の予防にも効果的と言えます。

さて、さといもはどんな風に食べるのがお好きですか?

煮物が一番ポピュラーでしょうか。さといもだけでも美味しいし、イカと煮るのも私は好きです。あとは豚汁などの汁ものもおいしいですね。

私の個人的な好みの話になってしまうのですが、私はさといもは甘じょっぱい煮物系よりも塩味が好きです!特に好きなのが、コロッケです。

さといもを茹でるもしくはレンジでチン。つぶして塩こしょうをして、細かく切ったハムを混ぜる。余力があればみじんぎりのたまねぎも少し入れる。それをピンポン玉くらいに丸めて衣をつけて揚げます。

粉、卵、パン粉という流れも面倒なので、もう、小麦粉に水を入れて即席バッター液にして、その中をころころとコロッケを泳がせたらパン粉へイン。さといも自体が粘り気があるため、わりと衣がつきやすいです。

それを揚げたら出来上がり。とても簡単です。パン粉のサックサクの感じと、中のねっとり感がたまりません!!うちでは煮物より断然コロッケが人気となっています。食材も少ないし、さといも料理のレパートリーに困ったら試してみてくださいね。

2016年10月4日火曜日

イベント的、旬なかぼちゃ。

この一カ月くらい、毎日めまぐるしく気候が変わっている気がします。何を着ようか迷うくらい寒い日もあったかと思えば、日焼け止めに水分補給に、熱中症になりそうなくらい暑い日があって。除湿して部屋中ベタベタしたかと思えば、次の日にはマスクしたいくらいカラッカラに空気が乾燥していたり。

暑くても寒くてもいいから、とりあえず安定した天気を望みます…。

とそんなことを思う30度超えの10月です。どこもかしこも「ハロウィン」カラー。すっかり根付いたイベントのようです。そんなことにかこつけてかぼちゃのレシピをひとつ。

かぼちゃの栄養価は野菜の中でもトップクラス。種類も豊富で、日本産も輸入産も慣れ親しまれ、通年おいしくいただけるのもありがたいことです。

煮ても揚げても、甘くしてもしょっぱくしても、つぶしてもおいしい。いろいろなお料理に応用がきくのもうれしいですね。

今日は簡単な朝ごはんやおやつにおすすめのスコーンです。


粉もふるわないし、思いたったらすぐに作れます!

材料(小さいサイズ6個分)
・かぼちゃ・・・・60g
・小麦粉・・・・・120g
・ベーキングパウダー・・・小さじ1
・砂糖・・・・・大さじ1強
・バター・・・・15g
・プレーンヨーグルト・・・大さじ1
・牛乳・・・・大さじ2くらい

かぼちゃを適当な大きさに切ってレンジで(500W)3~4分加熱し、フォークなどでつぶしておきます。かぼちゃは皮に栄養がたくさんあるので、できれば皮はむかずに使ってください。
ボウルに、小麦粉、ベーキングパウダー、砂糖を入れたら、バターを手でつぶしながら粉とまぜていきます。手ですり合わせるように混ぜましょう。
バターがなじんでくると、ポロポロの状態になってきます。粗熱をとってつぶしたかぼちゃ、ヨーグルト、牛乳も加えて練り過ぎないように混ぜて行きます。

かぼちゃの水分量によって牛乳の量を加減してください。だいたいまとまったら丸めてまな板の上において手のひらでつぶします。2センチくらいの厚さにしたら、放射線状に6等分します。ホールのケーキを切るような感じです。

クッキングシートに乗せ、200度のオーブンで20分ほど焼きます。

ヨーグルトとはちみつをつけたり、メープルシロップやホイップクリームなどお好みのトッピングで召し上がってください。

今日は放射線状に切ったものと、型で抜いてフォークで穴をあけたものと二種類作りましたが、いずれもめん棒などは使わずに手でつぶすだけ。そんなに場所もとらないので気軽に作れると思います。余ったものは冷凍もできます。食べる時にトースターで焼くとカリッとしておいしいですよ。

かぼちゃにはカロテンやビタミンCや鉄分などいろいろな栄養素が含まれますが、これから風邪や感染症が気になる季節にはカロテンやビタミンの摂取は欠かせません。ぜひとも意識をして食べていただきたい野菜のひとつです。

そして、こうした主食に野菜を混ぜ込む方法はお子様のおやつにはもってこいだと思います。写真のものは、小麦粉の一部を全粒粉にしてあります。ご家庭で中身をアレンジできるのも手作りならでは。ぜひ作ってみてください♪

2016年9月27日火曜日

簡単きのこレシピ。

蒸し暑い日が続きますが、もう10月も目前。クリスマスやら、おせち料理の予約販売やら、年賀状の話やら、着実に季節は変わりつつあります。私は肌荒れで季節を感じています…家事の後はハンドクリームが必須になってきました。

さてさて、今日はきのこの超かんたんレシピです。

まだ暑い日もあるようですので、今日は火を使わずに包丁もあまり使わずにできる一人分の簡単な副菜のご紹介です。

きのこのオーブン焼き



オーブンシートにくるんで、きのことトマトを焼いたものです。

分量はほとんど目分量でOK。

きのこ・・・・まいたけやしめじなど合わせて80g
トマト・・・・40g
酒・・・・小さじ1弱
塩、こしょう
オリーブオイル・・・・小さじ1/2
大葉、バジル、パセリなど

あれば、レモン

オーブンシートに適当に切ったトマトと、適当にほぐしたきのこをのせて、酒をふり、塩こしょうをしてオーブントースターで7分くらい焼くだけです。

出来上がったら、オリーブオイルをまわしかけ、大葉やバジルなどお好みの香味野菜をパラパラ。レモンがあればキュッと絞ってください。

きのこは石づきを落とすときにちょっと包丁を使いますが、まいたけならほぐすだけ。トマトはミニトマトに変えれば包丁も全く使わずに調理できます。

この分量で約42kcal。食物繊維は3gとれます!!

ひとりのお食事のときなど、足りない野菜料理を補うのにもってこい。

味付けも、ポン酢にしたり、市販のドレッシングにしたりするとバリエーションが広がって飽きずに食べられますよ。

秋のきのこ、大活躍させて体の中をスッキリさせましょう^^


2016年9月19日月曜日

大事なのは1食分。

急に肌寒さを感じるようになってきました。夜寝る時も、汗をかく日があったと思ったらなんだかスースーと体を吹き抜けるような寒さを感じたり…。気を引き締めて健康第一!と思う日々の始まりです。

食物繊維をとるのに、ごぼう、きのこなどの野菜の話をしてきましたが、忘れちゃいけない妊産婦さんにおすすめの優秀選手「乾物」たち。

100gあたりの食物繊維量をみてみると…切干大根なら21.3g、刻み昆布なら39.1g、干ししいたけなら41.0g、ひじきなら51.8g!

以前にお話したとおり、食物繊維の1日目標摂取量は成人女性で18g(食事摂取基準2015)。ちなみにごぼう100g(3分の2本くらい)には5.7gの食物繊維が入っています。あらこんなに繊維が豊富で、乾物さすが!

ただしかし、これは乾燥している状態です。乾物は、たいてい戻して食べますね。乾燥ひじきを100g戻してひじきの煮物を作ろうとしたら、ざっと見積もって40人分くらいは出来ちゃいますから…。乾物って1回でどれくらい食べられるのでしょう。

ひじきなら3g前後です、にんじんや油揚げや入れる具材にもよりますが。比較的多く食べられてお勧めなのが切干大根です。10gくらいを1人分とすると1食で2.1gの繊維が摂れます。きゅうりや刻み昆布を入れて和えものにしても美味しいし、干ししいたけを入れて煮物にすればさらに繊維質が多く摂れます。

こんなわけで、○○が多い食品一覧、などとまとめてある表をみるときは、くれぐれもその量に気をつけてください。あとはひじきの食物繊維は、○○の何倍、何百倍!とかそういうたぐいのものです。理論上は間違えではないですが、例えるものと、例える重量に気をつけなければなりません。

乾物は、一度で大量に食べられるものではありませんが、毎日少しずつ食卓に乗せることで食物繊維だけでなく、鉄分やその他ミネラル分の補給になります。そんなところがやっぱり妊婦さん、授乳中のママさん、あとは小さなお子様にもおすすめの理由です。

一つの食品に偏らず、何種類もの食品から食物繊維の摂取を心がけてみてくださいね。

2016年9月14日水曜日

秋なのできのこ。

秋といえば…。さつまいも、栗、きのこ。パッと思い浮かぶ食材です。きのこは、通年流通しているので普段からよく食卓に登場しているかもしれませんが、きのこのお料理は秋という「季節感」が出るので今、そしてこれからの時期にはおすすめの食材といえるかもしれません。

きのこといえば、ローカロリーというのも周知の事実になっているでしょうか。低エネルギーなのでたくさん食べて満腹感を得られますし、今の話題の「食物繊維」に関しても大変な優等生といえます。

たとえば、しめじ1パック、えのき1パック(いずれも100g弱)でおよそ3.3gの食物繊維が摂取できます。きのこ類は加熱するととってもかさが減るので、量も食べやすいのがいいところ。

そして、食物繊維だけではなく、果物や野菜にはほとんどない「ビタミンD」の供給源としても大事な役割を果たしてくれています。

カルシウムのお話のときに登場したのを覚えていますか?

ビタミンDは、カルシウムの吸収を高めてくれます。骨粗鬆症の予防にもなります。小さなお子様から高齢の方までしっかりと摂ってほしい栄養素のひとつです。

カロリーは低く、食物繊維やビタミンDなどが摂取できるきのこ。価格も安定していて使いやすい食材だと思います。

きのこを使ったお料理もこれからご紹介できればいいなと思っています。

台風の影響もあり、ぐずついたお天気が続くようですが、体を動かしておいしいご飯を食べて健康に過ごしたいですね^^




2016年9月9日金曜日

便秘解消への道。

今日は食物繊維の「種類」についてのお話をしたいと思います。

一般的に、男性よりも女性のほうが便秘で悩む方が多いといわれています。その理由は、ホルモンの影響(生理前は便秘になりやすいとか)だったり、男性より筋力(腹筋)が弱いということだったり、便意を我慢してしまうとか、ダイエットの影響とか、多々あります。

食物繊維をとることが、便秘解消には大切だ。というのはほとんどの方がご存知なのではないでしょうか。そして、食物繊維をとるというと、何を思い浮かべますか??

ごぼう?きのこ?こんにゃくやサラダをたくさん食べる…?

野菜の中の食物繊維の王様はごぼうであることは間違いありません。けれど、ごぼうをたくさん食べてもお通じが思うようにないという方は、繊維の摂り方が間違っているのかもしれません。

具体的な量で言うと、2015年の食事摂取基準ですすめられる1日の摂取量は成人女性で18gとなっています。ごぼうだけで換算してしまうと、だいたい3本分くらいです。

とにかくこの食物繊維というのはかなり意識してとらない限りこの量までいかないので、不足している方がかなり多いのではないかと言われています。

そして、初めに書いた「種類」ですが、食物繊維には水に溶ける「水溶性」と、水に溶けない「不溶性」というものがあります。

二つを合わせたものが「総量」として、その食品の食物繊維ということになります。

このふたつは、同じ食物繊維ではありますが異なる働きをします。

水溶性のほうは、水に溶けてドロドロのゲル状になり、糖質の吸収を緩やかにしてくれます。これが、血糖値の上昇を抑制し、コレステロールの低下などに役立ってくれます。主に、果物やこんぶやわかめの海藻類などがこの働きをしてくれます。

不溶性のほうは、水に溶けずに胃や腸で大きく膨らみ、便のかさましをして腸を刺激し、便通の促進に役立ちます。こちらは先述しましたごぼう、あとはふすまなどの穀類、豆類などが挙げられます。

とここで。不溶性の繊維が膨らむためには「水分」が欠かせません!!

繊維質が多いからとがんばってごぼうを食べても便通促進につながらないという方は、もしかすると水分不足かもしれません。

そんなわけで、こうした繊維質を上手にとる方法として、みそ汁やスープなどにしてとるというのが個人的なおすすめナンバーワン。火を通すことによりかさが減り、量がとれます。そして一緒に水分もとれてお腹が膨らみ、食べ過ぎ防止にもなります。

食物繊維は、必ず水分と一緒にとる。

ということを心がけていただきたいなと思います^^


2016年9月5日月曜日

果たして真実は…。

9月に入っても、相変わらず毎日暑いです。少しずつ、朝晩の気温差が出てきて体調を崩しやすくなる時期ですね。衣類や室温調整など気を遣うのは少し面倒かもしれませんが、ちょっとした気遣いを怠って体調を崩して寝込んだりすることを思えば…備えあれば憂いなしです。

もうなんだかいつも言っていることですが、最近の情報量がすごすぎて、何が正しくて何が間違っているのか調べれば調べるほど分からなくなるご時世です。

日々不足に気をつけたい「食物繊維」のお話をしていこうと思っていたところに、ある話を思い出しまして…。

学生のころだったか、とにかくもう20年近く前だったかもしれません。「腸の長さ」についての話を聞いたことがありました。

日本人の腸は欧米人に比べて長い

というものです。どこかでこんな話を聞いたことがある方がいらっしゃるかもしれません。

穀類や野菜の繊維質(食物繊維)はゆっくり時間をかけないと消化ができないために長くなっていったという説。肉類などは短時間で消化されるために短い腸で十分ということから、食事が肉類中心のアメリカ人の腸は日本人より2~3m短いとされている。

草食動物の羊と、肉食動物のライオンの腸を例にとっても、羊の腸は体長の20倍以上の長さで、ライオンのそれは4倍程度だということです。

つまりこの仮説でいくと、日本人が欧米人と同じような食生活になった場合腸内バランスを崩すことが多く、便秘や下痢、大腸がんなどの病気を引き起こしやすくなる、といったようなお話です。

…しかし、近年ではこの仮説に異を唱える人が多いようで、腸の長さは人種によるのではなくあくまで個人差だという説がよく聞かれるようになりました。

さまざまな研究は長い年月をかけて正確さを増していくものだとは思います。昔は常識とされていたことが今では非常識。そんな話はここ数年、全く珍しいものではなくなってきました。

私自身が腸の長さを研究しているわけではないので、本当のところはどちらなのか分かりません。測ることもできないですし…。

けれど、肉食中心の食事を推進するべきではないということは言えます。食物繊維を確保して良好な腸内の状態を保つのには日本の食事が適しているということも言えます。

そんなわけでこれから少しずつ、食物繊維を中心としたお話をしていきたいなと思っております。

2016年8月31日水曜日

コレステロールまとめ。

9月の秋の風をちょっと感じた今朝でした。

しかしまだまだ暑い。栄養の話と何の関係もないですが、真夏に一番大変な家事はアイロンかけではないかなと思う今日この頃です。いつもならある程度衣類がたまってからするアイロンかけですが、この暑い中大量のアイロンかけをすると、もう…体力の消耗が激しすぎて、じっとしていてこんなに疲れることってある?となるわけで。こまめにアイロンかけをしています。

さて、コレステロールのお話のまとめです。

・魚
・野菜
・大豆製品

これらを意識した食事に加え、体を動かす機会を増やしていく。

鮮度が落ちやすい今の時期は、魚に関しては缶詰もおすすめ。一時期飛ぶように売れたサバ缶。味付きのものも出ているので、野菜と一緒に炒めるのも手軽でいいですよ。豆板醤や、カレー粉、しょうが、ごま油など香りの強めのものと一緒に調理するととても食べやすいと思います。

野菜はやっぱり火を通すのが量を食べるには適しています。暑い夏はどうしても冷たいものを食べがちなので、火の通った温かいものを食べて体の中を冷やしすぎないようにしてください。

これから夏の疲れがでて体調を崩す人が増える時期になります。あまり疲れは溜めこまず、日々の入浴や睡眠でその日の疲れはその日のうちにリセットできたら理想的ですね。ストレスも、健康には大敵ですから。

いろいろなことを考えると、毎日何をどう食べたらいいのか…と頭を悩ますこともあるかと思いますが、全てにおいて基本は「バランス」なので、もちろんお肉を食べてはいけないわけではないですし、一つのものに偏った食事は極力避けましょうということです。

献立を考えるときに、ちょっと、頭の片隅にこんな知識を置いておいていただけると時にはお役に立てることもあるかなと思います。そうなっていただけたら、とてもうれしいです。

9月に入ると、もう年末の足音すら聞こえてきちゃいますね。あっという間に過ぎる毎日ですが、元気で健康に、笑顔で過ごしましょう!!




2016年8月24日水曜日

大豆の食べ方。

コレステロールのお話の続きです。

魚、野菜、大豆。と、おすすめの食材の話をしましたが、実際毎日の食事となると、ただでさえ頭を悩ます仕事…。「夕飯何にしよう」と常に考えているような気がしたりしなかったりです。

ただ、なーんにもないところから考えるとかなりの労力を要するものです。例えば、昨日はお肉を食べたから今日はお魚にしようとか、今はナスが美味しいから、ナスの料理にしようとか、何か一つでもきっかけがあると決まりやすいですよね。

魚と野菜はなんとなく日々食べることがあっても、大豆の料理ってどうでしょう。お豆腐や納豆などは食べやすい大豆製品かもしれないですが、大豆そのものというのはあまり食卓に出ないかもしれないのではないでしょうか。

ミネストローネやカレーに入れたり、あとはサラダ用に彩りのきれいなミックスビーンズもあります。そのまま使える点はとても手軽で良いと思います。

いつもはハムなどを使うサラダをミックスビーンズにしてみたり、水煮の大豆をスープに入れたりするのはすぐにでもできる取り入れ方です。ぜひ、やってみてください!!

そして大豆と言えば、これ!


ほっこりする、五目煮。

ごぼうにれんこん、たけのこ、こんにゃく、にんじん、干ししいたけに昆布に高野豆腐の乾物。さつまあげも入れました。五目じゃなく大豆を入れて10種類入っています。

大豆の大きさに合わせて角切りにして、お醤油とみりんやお砂糖で煮た五目煮。こういう定番の料理をたまに作るとなんだか落ち着く味がして体が喜んでいるような^^

全てコロコロとして小さめに切ってあるのでお子様も食べやすいですし、コレステロール対策はもちろんですが、繊維質が多く便秘対策にも、妊産婦さんの食事にもとてもおすすめです。

大豆料理と構えずに、いつもの料理に少し足してみる、そしてこんな定番料理を時には作ってみる。そんなことから始めてみてはいかがでしょうか。


2016年8月17日水曜日

運動の効果。

お盆休みもピークを過ぎ、日常生活が戻りつつある第1段。夏休みが終わったころが日常生活戻る第2段。しかし多くの人が休んでいるときに忙しい仕事もあります。みなさま本当に毎日お疲れ様です!

この暑さのなか、運動って言っても…。となる気持ちはよくよくわかります。何もしていなくても体力を消耗する毎日なので。

もちろん無理はいけないですし、日中外を長時間歩いたりするのはおすすめできません。朝早くとか、夕方涼しくなってからの散歩くらいが今はちょうどいいかもしれません。

コレステロール値の改善に運動が効果的というお話をしました。魚や野菜を意識的に取り入れた食事とともに、運動も併用すればより健康的と言えます。

コレステロールのお話に限っていえば、運動によりHDLコレステロール値(善玉と呼ばれるコレステロール)の上昇が期待できます。しかし、運動の効果は言うまでもなくそれだけではありません。

運動がもたらすメリットとして、メタボリックシンドローム、動脈硬化性疾患の予防・解消、血糖値の改善、中性脂肪の低下、ストレス解消、骨密度を高めるなどなど、さまざまなものがあげられます。

お休み中、旅行などでちょっといつもより食べ過ぎちゃったかな…とか、体重の増加が気になる方はぜひ、早いうちからの生活習慣改善を。なんでもそうですが、こまめにやっていたほうが後がラクです^^

レジャーなどのときと、日常の中と、食事もメリハリをつけて楽しめたらいいなと思います。

まだまだ残暑厳しいので、体調管理を第一に元気に過ごしましょう~。

2016年8月12日金曜日

ちょっとひと休み。

8月の初めての祝日、山の日から世間はお盆休みに突入したようです。そしてリオオリンピックで寝不足の人も多いのではないかと思います。

今日はコレステロールのお話はお休みして、ちょっと別のお話を。

スーパーでとうもろこしを買う時、私はいつも何枚か外皮をめくってきます。最後の2枚くらいを残してめくってくるのですが、ある日スーパーで私がとうもろこしの皮をはいでいると、見知らぬおじさんが

「お姉さんお姉さん、とうもろこしの皮は全部むかないほうがいいよ」

と声を掛けてきました。いつもいくスーパーですがこんなこと言われたのは初めて…。しかもかなり混雑していたので、なぜに私に…?ものすごく頼りなく見えたのでしょうか(笑)。

「少し残して持って帰ります、ありがとうございます」

と言うと、おじさんは続けて

「レンジでゆでるとおいしいんだよ、茹でると甘みがにげちゃうからね」

ととうもろこしの茹で方についてまでレクチャーしてくれました。

「そうなんですね、やったことないのでやってみます」

と私は答え、とうもろこし売り場を後にしました…。

私だけが知らないのか分かりませんが、私は今までとうもろこしをレンジで茹でたことがなく、茹でたほうがおいしいんじゃないかと勝手に決め付けていました。

しかしその何者かわからないおじさんに言われて、私はどうしてもレンジでとうもろこしを茹でたくなり、ネットで検索してやってみました。皮ごと洗ってラップでくるんで、500Wで5分くらい。とうもろこしの下に、割った割り箸を2本置くと良いそうです。

結果、とても甘くておいしいとうもろこしを食べることができました!!

もちろん下に置いた割り箸を使って、茹でたとうもろこしの粒を取って胚芽までしっかり食べました!

洗いものも少ないし、ガスを使わないのは熱い夏にはうれしい調理法。一度お試しください^^

2016年8月6日土曜日

あと一品に。

最近、とうもろこしご飯を炊くことにハマってしまって、しばらく白いご飯を炊いていません。私は、米2合に対し、とうもろこしを一本使います。普通にご飯を炊くのとほとんど変わりません。ただほんの気持ち水を少なめにして、お酒と塩を少し入れます。最後にとうもろこしの実をそいで(胚芽は食べることが出来ないのが唯一の難点ではありますが…)、芯の部分もだしが出るそうなので一緒に入れてスイッチオン。炊きあがったら芯の部分は取り除き、全体を混ぜ合わせます。

今の時期しか食べられない、甘くておいしいご飯になります。ぜひお試しください!!

そして、コレステロールのお話です。

魚を食べること、野菜をたっぷり食べること。

その2点をクリアして、家にありそうな食材を使って、レンジだけで作る和えものです。


キャベツとツナの和えもの

キャベツ、にんじん、小松菜など全部で200gくらい。
ツナの缶詰、1缶。

ざくざく切ったキャベツ、小松菜、たんざく切りのにんじんを耐熱皿に入れてラップをかけてレンジで加熱。600Wで2~3分。そのまま3分ほど蒸らします。

取り出したら、ラップを少しはがして軽く水けを切ります。
そこに、ツナ缶、塩、こしょう、醤油、酢で味付け。
ツナ缶がノンオイルのものでしたら、ごま油を少々。

最後にごまをふりかけて完成です。

ちょっと酢を効かせて、今の季節に合う味付けにしました。火を使わないのでこちらも今の時期にうれしいかなと…。キッチンに立つだけで汗が…いやじっとしているだけで汗が噴き出してくるので、料理は敬遠されがちだと思うのですが^^;買ってきたものなどは、とかく野菜が不足しがちなので全て手作りが無理な時でも、こういう一品があると違うので、お試しいただければ幸いです。

コレステロールの話は続く…。

2016年8月5日金曜日

コレステロールのお話その2。

寝苦しい夜が続いていますが、みなさま体調はいかがでしょうか。私は寝る時のエアコン問題にいつも頭を悩ませていますが…寝しなにエアコンを入れて途中で切れると暑いし、かといって朝までエアコンを入れっぱなしだと朝方寒くて風邪を引いたり体調が悪くなるし。難しいです。

さて。今日もコレステロールのお話をしたいと思います。

コレステロール値が高いといわれても、自覚症状は無いし生活に何か支障があるわけでもない。そうなると軽視してしまいがちですが、特に、毎年の健康診断で高い状態が続いているとか、長期間高い値が続いている人は気をつけたほうが良いそうです。そして、若いときから高コレステロール値を指摘されたら、閉経後にさらに高くなる可能性があるので、早めに対処していったほうが良いでしょう。

前回少しふれたように、長期間高値だと、動脈硬化が進み、よくご存知のようにそれが原因で心筋梗塞や脳梗塞などに至る確率が上がってしまいます。

食事の話の前に、まずは「運動の習慣」が大切になってきます。善玉と言われる、HDLの数値を揚げるには運動がとても効果的とのことです。

運動をすると、中性脂肪が低下し、それに伴ってLDLコレステロールも下げることができ、さらにHDLが上がっていきます。コレステロール値だけではなく、健康全般に効果のある運動、一番取り入れやすいのはウォーキングなど、20分から30分くらい続けても苦しくならないものを日々の生活で継続してみてはいかがでしょうか。

ちょっと余談ですが、神奈川県では平成26年1月に「未病を治す」宣言を発表しています。健康寿命を延ばそうという運動で、読んで字のごとく病気を防ぐことに重点を置くということ。コレステロールの検査値の異常も然り、自覚症状のない病気と言うのは多くあると思います。病気を未然に防ぎ、ずっと健康でいられるために生活習慣を見直すことを始めてみて悪いことはないと思います。こんな言葉もちょっと、頭の片隅に置いていていただければありがたいなと思っております。

話を戻して。喫煙は善玉のHDLコレステロールを下げてしまいます。喫煙は動脈硬化の危険因子でもあるので、言うまでもなくやめると効果的です。

そして、いよいよ食事のお話です。大切な2点から。

1.魚を積極的に食べる!
2.野菜をたっぷり食べる!

と、どこでも聞くような話ですが、中性脂肪の多い肉よりも、不飽和脂肪酸の多い魚が断然おすすめです。お肉を食べる時も、脂の少ない部位を選び、調理の際も飽和脂肪酸(ざっくりと極端に言うと、バターやラードなど冷えると固まるような油脂)の使用は極力控えましょう。

それからお肉を食べたとしても、できれば1日3食のうちで1回だけ、メインとなる主菜の食材がかぶらないようにするとより良いでしょう。例えば、朝は納豆、お昼は肉、夜は魚、といったように。大豆製品もお肉と同じように主菜の食材として大いに活用していただきたいと思います。

つぎに野菜をたっぷり。350g以上と耳にしたことがある方もいるかもしれません。

例えば、主菜の料理の付け合わせとしてキャベツやトマトなど。おひたしを一品。みそ汁の具として。1食でそのくらい野菜が入っていると理想的です。かさを減らしてたくさん食べられる工夫をしたいものです。

魚。野菜。大豆。

今日、これを読んだときからぜひ食事に意識して取り入れてみてください♪♪




2016年8月2日火曜日

女性とコレステロール。

いよいよ8月に入りました。今年は梅雨明けも遅く、そして梅雨が明けたとは言っても変わりやすいお天気に蒸し暑い陽気はいまだ続いています。

じっとしているだけで汗がでてくる今の時期なので、ちょっとのことで疲れてしまう…。歳のせいかしら、なんて思ったりする今日この頃ですが、この「歳のせい」というのが気のせいではなく明らかな原因で起こる、ある検査数値の異常があります。

それが、コレステロールです。

女性の場合は加齢とともにおとずれる女性ホルモンの変化がコレステロール値に影響を及ぼすことがあります。見た目では肥満なわけでもなく、一見すると健康そうに見える方でも健康診断などでコレステロール値が高くなり心配になる方も多くいらっしゃいます。

肥満の人はまず、肥満の解消が重要ですが、太っていなくても、いつもの食事が脂っこいのもばかりになっていないか、肉に偏っていないかなどをチェックする必要があります。

専門医の先生のお話によると、コレステロール値がリスクの指標となる動脈硬化性疾患では、「年をとること」自体が病気の要因のひとつとされていて、女性の場合は55歳から発症率や死亡率が上昇することが明らかになっているとのことです。(ちなみに男性は45歳からだそうです)

閉経後にリスクが増加する点からも、女性ホルモンの影響を受けているといえるそうです。

加齢はだれにでも平等におとずれること。今はさほど気にしていない人も、いずれ来るその時期を見越して少しずつ食生活を見直してみると良いかもしれません。

コレステロール値が高いと言われたらどんな食事をすればいいのか、そんな話を今月はしていこうかと思っています。

暑い8月、体調を崩さないように無理をせず、でも元気に過ごしていきましょう♪


2016年7月22日金曜日

妊婦さんにうれしい時代?!

こんにちは。

今年の1月に、ひじきの鉄分についての記事を書きました。新しくなった成分表では、ひじきの鉄分が大幅に減ってしまったこと。理由としてはステンレス釜での調理が主流になったため。ステンレス釜だと、鉄釜で作るより9分の1くらいになってしまう鉄分…。そんなわけで、鉄の調理器具が脚光を浴びる日が来るのかしらと。(参照記事:http://shiozakieiyoushi.blogspot.jp/2016/01/blog-post.html

もしかしたらそのときすでに脚光を浴びていたのかはわかりませんが^^;


夏というアウトドアに最適な季節も手伝って世は空前の「スキレット」ブーム!(たぶん)

普段の調理では「軽い」とか「焦げ付かない」とか「手入れが楽」ということでフッ素加工のフライパンが多いに役だっていると思いますが、こと、スキレットに関しては全て正反対。重くて、焦げ付くこともあるし、手入れはちょっと手間がかかります。

しかし!料理をおいしくしてくれる「魔法のフライパン」なんて言われたりもしています。そしてなんだかスキレットに入っているだけで出ちゃうおしゃれ感も人気の理由のようです。主にキャンプなどで使われることが多い鉄鍋を、自宅でも手軽に、低価格で小さなサイズで売られているのを最近はよく目にします。

スキレットで、鶏肉を入れた夏野菜の煮込みを作ってみました。



分厚い鉄鍋は、じっくりと均一に熱を伝えるので、ムラなく、味わい深い料理に勝手にしてくれるすぐれものです。みじん切りのにんにくと、スライスしたたまねぎを鍋に入れ、オリーブオイルを入れて火にかけます。

いつものフッ素加工のフライパンだと、うっかりするとすぐにニンニクが焦げてしまう…となってしまうところ、スキレットだとじわじわと火が通り、ものすごくいい感じにたまねぎもしんなりしてきてニンニクもこんがりとしてくるのです。

あとは、ぶつ切りにした鶏肉を炒め、塩コショウをして、なすやトマトを入れ炒めたら、白ワインかお酒を入れて蓋をして煮込みます。クミンやカレー粉などのスパイスを入れてもおいしいです!蓋がなければ、アルミホイルをかぶせればOK。野菜はお好みで。最後にパルメザンチーズをかければできあがり。


そして最後に大事な大事な鉄鍋のメリットといえば。

鉄分がとれる!!!

これが言いたかったのです結局は。

これぞ、妊婦さんや授乳中のママさんにうれしい副産物(?)ではないでしょうか。鉄鍋を使うだけで、料理に鉄分が含まれる。おいしくて、鉄分もとれるなんて…。ぜひこれは妊婦さんに使っていただきたい一品です。

あまり大きいサイズになると重いので、小さめのサイズから始めてみてはいかがでしょうか。

いいものが流行してくれて、ありがとう。と、思っている今日この頃です。



2016年7月19日火曜日

夏のゴーヤはえらい。

暑くなってくると、緑のカーテンがきらきら輝くのを最近はよく目にします。日よけにもなるし、植物を育てる楽しみもあるし、実のなるものは、実を食べる楽しみもありますよね。

ゴーヤやきゅうりは緑のカーテンに向いている植物だそうです。比較的実もなりやすいと思います。枝豆、とうもろこし、なす、トマト、ピーマンなどと共に、夏の野菜の代表選手に間違いなく入るゴーヤ。その苦味から好き嫌いも分かれるところかもしれませんが、旬の野菜というのはその時期に必要な栄養がうまく入っているもので、ぜひ夏の食卓に取り入れていただきたい食材のひとつです!

ゴーヤの栄養と言えば、まずビタミンC。暑さのストレスで消耗されやすいビタミンCに加え、カリウムやカルシウム、マグネシウムなども含み夏バテ解消にもってこい。そしてゴーヤのビタミンCは加熱しても壊れにくいそうなので、代表料理のゴーヤチャンプルなどのように、お肉、卵、豆腐などのたんぱく質を一緒にとれるのもうれしいポイント。

真ん中のふわふわの種とわたをしっかりとって、塩もみしたり熱湯でさっとゆがいたりするとどんどん苦味は減っていきますので、お好みの調理法で。

ゴーヤを丸いわっかのまま種とわたをくり抜き、そこに豚のひき肉やねぎをまぜたものを詰め込んで焼いたもの(肉詰め)が私が個人的に思う、一番食べやすいゴーヤの調理法。

前回書いた、ビタミンBのお話では餃子をすすめましたが、ゴーヤの肉詰めも夏バテ予防にぴったり。(餃子の皮をゴーヤに変えたようなイメージで…)

ビタミンCは、肌に張りや弾力を与えるコラーゲンの生成にも欠かせません。メラニン色素の生成を予防したりと、女性にもうれしい効果も。夏バテ予防をしながらお肌にも栄養を与えてくれ、自宅で栽培すれば省エネ効果もあるかもしれないゴーヤ。かなりの優秀選手です!!

旬のお野菜は、安くて、一番おいしくて、その時期に必要な栄養素がとれて、言うこと無し。

ぜひ、いろいろなお料理でゴーヤを楽しんでください♪


2016年7月11日月曜日

ビタミンB1とりましょう。

一応、まだ梅雨ですが、晴れの日の日差しの強いこと。車のハンドルが熱くて触れないほど…。気温は真夏です。

食欲が落ちたり、疲れやすかったりしていませんか?

夏バテの典型的な症状といえば、食欲不振、夜眠れない、めまいや頭痛がするなどです。暑い外から急に涼しい室内に入ったりすることが増え、自律神経が乱れることが原因のようです。

食欲不振を放っておくと栄養不足で夏バテが助長され、どんどん体力や気力が無くなってきてしまいます。たくさん量を食べれないからこそ、食事の質を考えて過ごしたいものです。

さんざん言っていますが、一番やってはいけないのが「そうめんだけ」。食べやすいからといってそうめんだけ(そばだけ、うどんだけ、も一緒です…)の食事をしているとビタミンやタンパク質が不足してしまいます。

題名にあるビタミンB1は、そうめんなどのいわゆる主食の糖質をエネルギーに変えることができる栄養素です。つまり主食だけ食べてビタミンB1が不足すると、糖質をエネルギーにうまく変えることができずに疲労感や倦怠感を招きます。

そのビタミンB1をとるには、豚肉、うなぎ、大豆(納豆や木綿豆腐も)、玄米などがおすすめです。夏バテ解消に食べるうなぎは、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどを含み、香ばしい香りで食欲も増し、この時期におすすめな食材と言えます。

そして、ビタミンB1の吸収を促すのがアリシン(にんにくなど)や硫化アリル(ねぎ、たまねぎ、にらなど)だといわれています。

豚肉、にんにく、ねぎ、にら…ときたら!

もう。餃子しかありません。

餃子も、今の季節におすすめです。お酢の入ったさっぱりとしたたれで食欲も増進し、夏バテ予防に必要な栄養素もとれる。餃子に旬があるとしたら、たぶん7月。そんなふうに個人的には思っています。

梅雨のあいだの今は、ときどき涼しい日もあります。そういうときにちょっと多めにお料理をして作り置きをしたり、食欲が少しでもあるときにしっかりと栄養をとり、睡眠をとり、これからの暑さに備えていきましょう!

2016年7月5日火曜日

とうもろこしは胚芽が命。

2016年も、気付けば下半期に突入。ザ・梅雨!な関東地方の気候です。じとっとかく汗。湿度は熱中症の大敵らしいですね。暑さに不慣れなこの時期、体調管理には気をつけて元気に過ごしていきたいと思います。

前回は枝豆のお話をしたのですが、今日はもうひとつ話題に出した夏の風物詩ともいえる「とうもろこし」のお話です。

甘くてみずみずしくて、一年中缶詰などでは出回るとうもろこしですが、生のとうもろこしのおいしさったらないです。

枝豆は、豆といいつつ「野菜」に分類されるという話をしましたが、とうもろこしは一体何の仲間なのでしょうか??野菜…?

こたえは「穀類」です。

食品成分表では、ごはんや、小麦原料のパン、麺類などと同じ分類になっています。そんなわけで主な成分は糖質です。胚芽の部分にはビタミンEやB、カリウム、鉄などが含まれ、みなさんご存知のように食物繊維もたくさん入っています。包丁などで実をこそげてしまうと、大切な胚芽の部分がとれないので、ぜひ、胚芽の部分を意識して食べていただきたいなと思います。

とうもろこしを食べる時にだれもが一度は通ったことのある(?)一列目の壁。

がぶっとかじりつくのが美味しいのは分かっていても、胚芽という観点からみるともったいない。きれいに根こそぎとうもろこしを食べるにはどうすれば…。

去年テレビでこんなクイズをやっていました。

たしか…①フォーク、②バターナイフ、③割り箸。この中のどれを使うととうもろこしの一列目がきれいにとれるでしょう、というものだった気がします。

正解は③の割り箸!


こんな具合に、半分に折った割り箸(とうもろこしの幅に合っていればOK)をグサッとがっつりと力強く!根元のほうめがけて刺したらスナップを効かせ、ぐいっと一列とうもろこしを芯から離します。すると一列すきまができるのであとは割り箸は使わずに手でとっていくという流れです。私はこれを知ってからとうもろこしといったら割り箸、というくらい欠かせないアイテムになりました。

一列目の胚芽は若干残りますが、手で取っていくとなんだか手にもお皿にもジューシーな汁が飛びはね大変なことになりませんか?

写真は小さく切ったとうもろこしですが、長いままのものでやるとなかなか気分爽快(笑)。

かじると歯に挟まるのが気になる方、前歯が抜けていてとうもろこしにかぶりつけないお子様、とにかく胚芽を食べたいあなた。おすすめです。

せっかくの栄養素、無駄なくとりたいものです。ぜひお試しを。

2016年6月28日火曜日

枝豆の季節到来。

こんにちは。

夏野菜がおいしくなってきました~!

きゅうりやなす、トマトは通年出回っていますが、枝豆やとうもろこしを見ると、あ~夏が来るんだなと感じます。

旬の野菜は、生で食べたり、ゆでてたべたり、とにかくシンプルが一番!枝豆は大人にもこどもにも大人気なのではないでしょうか。自分は子供のころ、母親から「そんなに食べたらお腹こわすよ」という忠告にも耳を貸さず好きなだけ枝豆を食べたら本当にお腹をこわした、そんな経験があります…ゆえに一応、自分の子にも言うのですが、自分への戒めも込めて。おいしくて何も考えずにいたらいくらでも食べられる気がします。

そんな枝豆。

読んで字のごとく、豆です。大豆の未熟果なので、枝豆が成長すると大豆になるのですが、大豆と枝豆の栄養価はずいぶん違います。

食品成分表の「豆類」のページをみると、大豆が載っています。そこをたどっていくと下のほうに枝豆がでてくるのですが、注意書きがしてあり「枝豆→○ページ 野菜類」となっています。

大豆は「豆類」ですが、枝豆は成分表では「野菜」に分類されています。

大豆というと、主な成分はたんぱく質や脂質。枝豆にはもちろんたんぱく質も脂質も含まれますが、大豆ほど多くはありません。

その代わり、大豆にはないビタミンCなども多く含まれます。また、野菜の中でも葉酸や鉄分は比較的多く、妊婦さんにもおすすめの食材と言えます。

大豆同様のたんぱく質、脂質もほどよくあり、野菜類に多いビタミンも含まれる、まさにいいとこどりの「野菜」と言えます。

ゆでるだけで甘くておいしく、今の時期しか味わえない枝豆。ぜひ今夜の食卓から活躍させてみてください!!

ちなみに枝豆はゆですぎると栄養素も流れ出てしまうので、ゆですぎにはご注意を。そして茹であがったら決して水はかけないでくださいね。冷ます場合は気加熱で!扇風機や、うちわを使って私はいつも枝豆を冷ましています。

そしてくれぐれも、食べすぎにはご用心です^^;

2016年6月17日金曜日

離乳食にも。

じゃがいも。煮ても、焼いても、揚げても、つぶしてもおいしい。くせもなくどんな料理にも調味料にも合い、消化もよく、栄養もあり、万能選手だと思います。

離乳食でも、じゃがいもは初期のうちから大活躍です。なめらかにつぶして、ころころにして、一口大にして…とどんな形状でも簡単にほくほくと口のなかでつぶせます。

かたまりはちょっと苦手…というお子様でも、こんなふうにつぶして丸めると食べるなんてことありませんか?今日はじゃがいものおやきを、お子様のおやつにおすすめします!


マッシュポテトに片栗粉を入れて丸めるイメージです。

マッシュポテトといっても、牛乳は入れなくても大丈夫です。あまりとろっとなりすぎると丸めにくいので、そのときのじゃがいもの固さによって牛乳を足しても大丈夫ですという感じで。

粉ふき芋のようにじゃがいもをふかしたら、つぶして片栗粉を入れます。じゃがいも1個に片栗粉は大さじ1くらいからで様子をみてください。手で丸められれば大丈夫なので、はじめからあまり片栗粉を入れすぎず、足りなければ少しずつ足していくのが良いと思います。

今日は、小さくまるめて海苔をくっつけて、バター少量をしいたフライパンで焼いて、砂糖と醤油を1対1の割合でいれたたれにからめました。

味付けはお子様の月齢に合わせて。また海苔はなくても大丈夫ですし、串にささずに中にチーズを入れて塩味にしてもおいしいですよ。

じゃがいものタネのほうにしらすやきざんだほうれん草などを入れてもいいです。とにかくつぶしたじゃがいもは「なんでもこい」という器の大きさすら感じるくらい頼もしい存在ですので、お子様の好きなものや、逆に普段は食べないような野菜を刻んで入れたりするのもいいと思います。

こどもって不思議なもので、小さく丸めたり、串にさしたり、ちょっと目先を変えるだけでパクパク食べてくれたりするものです。

小さくいくつも丸めるのは面倒だなと思うかもしれませんが、ぜひ一度試してお子様の反応をみてください♪手作りの料理をモリモリ食べる姿を見るのはうれしいものです^^

2016年6月13日月曜日

手作りドレッシング。

自然に生かされている私たちには、雨の日も、晴れの日も必要です。つい先日も、関東のダムの貯水率が平年の半分になっているというニュースがありました。暖冬で雪が少なかったり、5月の降水量が少ないのが原因のようです。これから平年並みの降水量があれば深刻な水不足にはならないそうですが、こうしたことをきっかけに日頃の水の使い方に気をつけることが大切ですね。

雨の日は、外出がおっくうになる人もいるかもしれません。おうちの中で過ごすことが多いこの時期は、じっくりお料理のできるチャンスかも?

普段は買ってしまうことの多い「ドレッシング」。今は本当にさまざまなタイプがあり、おそらく買おうと思えば自分の好みのものが必ず見つかるといっても過言ではないかもしれません。

けれど、手作りにしか出せない味もあります。新鮮な野菜を使い、安心な材料で作る。そんなわけでこれからの季節にぴったりの、大葉を使ったこんなドレッシングはいかがですか。


油を使わず、すりごまと大葉の風味が香る味噌仕立ての和風ドレッシングです。

大葉・・・・5枚
たまねぎ・・・・みじんぎり大さじ1
卸し生姜・・・小さじ1/2

すりごま(白)・・大さじ2
味噌・・・・・大さじ1
酢・・・・・・大さじ1と1/2
砂糖・・・・小さじ1/2
だし汁・・・大さじ3

大葉をみじん切りにして(さっと水にさらしてから絞って使うとアクが抜けるのでおすすめします)、材料全てを混ぜるだけです。

しゃぶしゃぶ用の豚肉をゆでてサラダ風にしていただいたり、大きめに切ったパプリカやなすなどをグリル(またはフライパン)で焼いたものにかけたり。生野菜にも、温野菜にもあいますよ。なじみのある味噌あじに、しその香りが加わることで暑い時期にも食べやすい味で、食欲が落ちてバランスが乱れがちな夏の献立に役立ってくれるのではないかと思います。

簡単にできるので、ぜひお試しください♪

2016年6月6日月曜日

毎日の食中毒予防。

関東も梅雨入り間近ですね。

少し前にも食中毒のお話を書いたのですが、本日も引き続き、これからの季節とても気をつけていただきたい食中毒のお話をします。先日新聞の記事にあった食中毒の話題をひとつ。

今年の春、あるイベント会場でカンピロバクターの食中毒が発生しました。

カンピロバクターというのは鶏肉を十分な加熱をしないで食べた時に起こる食中毒です。日本の細菌性食中毒の中では最も多い原因病原菌です。

2~7日の潜伏期間の後、いわゆる胃腸炎と同じように下痢、腹痛、嘔吐、発熱などの症状が現れます。胃腸炎が治っても数週間のちに「ギラン・バレー症候群」という手足のまひや呼吸障害をきたる神経病にかかることもあります。

黄色ブドウ球菌という食中毒も耳にしたことがあるかもしれません。よく、おにぎりなどでの感染が報告されています。黄色ブドウ球菌は「毒素型」。毒素そのものを食べることで感染するため、食事から数時間で症状が出ます。

カンピロバクターは「感染型」。生きた菌が体の中で増殖することで症状が出るために潜伏期間が毒素型より長いです。

黄色ブドウ球菌では、加熱などで菌が死ぬことがありませんが、カンピロバクターは加熱により菌を殺すことができます。

しかし、落とし穴として、二次感染があります。

例えば生の鶏肉を切った包丁やまな板で、サラダのきゅうりを切ったとします。

鶏肉はしっかり加熱して食べても、生で食べるきゅうりにはカンピロバクターが潜んでいて体の中で増殖し、感染症状を現す可能性があります。

生のお肉を切るまな板は別にするか、熱湯消毒をして使用するようにしましょう!

清潔・新鮮・加熱をこころがけて調理しましょう^^



2016年6月1日水曜日

屋台のあのおやつ…。

今日から6月です。今年の梅雨入りは例年より遅くなりそうとのこと。しかし梅雨入りが遅くなると、梅雨明けも遅くなるのでしょうか…。

今日は、あまり栄養の話とは関係ないかもしれないのですが、これから夏に向かってお祭りなどが増えてきて、屋台では必ずといっていいほど見かける子供の大好きな、チョコバナナ。

自分が子供のころはあんな魅力的な食べ物があっただろうか…と思うほど特別にキラキラと輝いて見えました。今見るチョコバナナはかなり、カラフル(笑)。ピンクや水色などなど…でもそういうのって子供の目を引くんですよね。たぶん、今でも子供にとってチョコバナナは大スターなのではないでしょうか。

そんなチョコバナナを、最近よく家で作ります。作りますっていうほどのものでもないのですがそういうシンプルなものは間違いなく美味しい。


今日、思いがけず製菓用のチョコレートが激安で売っているのを発見し嬉しくてまた作ってしまいました。

いつも、家で作る時はバナナを3~4等分して一口サイズに。そして割り箸を大胆にも手でバキッと二つに折り(笑)、ささくれだった部分が危ないのでマスキングテープでぐるぐる。持ちやすい上に見た目もかわいくなって一石二鳥。

自分的に、どうしても「チョコスプレー」が欲しい…ですがもちろんこれはなくてもいいです。冷蔵庫で冷やして、チョコがパリッとしたら食べごろです。

バナナはお子様のおやつにも最適な食材ではないでしょうか。チョコつけるなんて邪道だよっ、というご意見もあるかと思いますが、なんだか心躍るこの見た目にワクワクしつつ、お子様と一緒に作るのも楽しいですよ。

おすすめです。おうちでチョコバナナ。

2016年5月26日木曜日

減塩は、慣れ!

梅雨を感じるような、ちょっと湿度の高い、ジワッと汗をかくようなそんな今日この頃です。意外に長いんですよね、梅雨の時期って…。関東の梅雨入りはいつになるのでしょう。

先日の減塩のお話の続きです。

「慣れ」というのは良くも悪くも何にでもあるものです。慣れていいこともあれば、良くないこともある。でも不思議とかなりショッキングな出来事が起こっても、それはいつしか自分の中で受け入れて認めて、自然になっていたりします。そうしないと生きて行かれないようにできているのかなとも思ってみたり…。

とまあ、そんな大げさなことでなくとも、減塩にも「慣れ」が大切です。

いわゆるうす味の慣れというのは3週間くらいすれば出てくるそうです。今よりもうす味を心がけてそのくらい過ごすと、味覚が鋭敏になり、うす味がおいしく感じられるということを本で読みました。

実際、自分がどれくらいの塩分をとっているのか、自分の味付けが濃いのか薄いのか、それってなかなか判断の難しいところですよね。味付けが濃いという自覚がなくても、血圧が高い、肥満気味、のどがよく乾くといった方は実際摂取する塩分量が多いのかもしれません。

私自身が思うのは、時々外食をすると、後でものすごーくのどが渇きます。それで、ああそういえば今日は外で食べたんだ、美味しかったけれどずいぶん塩分を取ったんだなあ、と感じます。

外食は、だいたい、どんな人でも美味しいと思えるような味付け=濃いめの味付けのことが多いです。そういう場所で食事をして物足りないと思う方は普段の味付けが相当濃いのだと思います。

そんなところも、ご自分の食事を見直すキッカケになるかもしれません。

ちなみに、1日2~3gの減塩を目指すと、日本で心血管病による死者を年間2万人減らせるという推計もあるそうです。

日頃の小さなこころがけで、将来の健康が大きく変わるかもしれません。塩分摂取をちょっと意識して、過ごしてみてはいかがでしょうか。

2016年5月22日日曜日

元気でも、減塩。

ここ数日は朝晩ずいぶん冷えました。寒がりの私は、羽毛布団を自分のぶんだけずっとしまえずにいます。この気温差が嫌だな~と思いながら気をつけて日々過ごしております。

さて、沖縄奄美地方はもうすでに梅雨入りをしています。関東地方もこうしてカラっと晴れる日が恋しくなる日が近いのではないかと思います。

暑くなってくると水分をこまめにとることが大切になってきます。けれど、その水分…何を飲んでいますか??

熱中症予防にスポーツドリンクも多く出回る時期ですが、くれぐれも飲み過ぎには気をつけてください。激しいスポーツをして多量に汗をかいたときなどにはもちろんスポーツドリンクが適していますが、日々の生活の中で失った水分を補給するには水や麦茶などで十分です。

そこで今日は、高血圧、塩分についてちょっと触れてみたいと思います。

妊娠して、今までなったこともない高血圧にびっくりする妊婦さんも多くいると思います。妊娠というのは予期せぬ変化が多々起こるもの。一番初めに訪れるつわりもそのひとつです。妊娠初期などつわりがひどく食べられるものが限られていたり、食欲のないときには栄養のことはさておき、食べられる物を食べていれば大丈夫です。

そして、つわりも落ち着いてそろそろ食事のことが考えられるようになったら、日頃からバランスのとれた食事を意識してとっていただきたいと思います。

減塩に対する考え方は世の中にいろいろな方法や定説があり、情報はとても多いと思います。日本人の塩の摂り過ぎは周知の事実となり、高血圧というものがどんな病気の引き金になるか(動脈硬化など)、また自覚症状に乏しいことなど、多くの方が知識として頭にあるのではないかと思います。

減塩の方法として、もちろん、大前提は摂取する塩分を減らすことです。それと共に排泄を促すようなカリウムの摂取などもすすめます。水分を多くとれば、塩分も排泄されるのでは?と思っている方もいらっしゃいますが、あまりに多量の水分をとってしまうと心臓にかかる負担が大きくなります。一度に多量の水分をとることで、血液量が増え、血圧が上がってしまい心臓筋肉が肥大し、心不全の危険が高くなるといわれています。

塩分を多くとってしまったから水分で流すという考えはNGです。むしろ逆効果なので、そもそも塩分を控えるという意識をもっていただきたいと思います。

妊婦さんにも言えることなのですが「元気だから減塩はしなくていいよね?」というのもちょっと改めてほしい考えで、高血圧というのはほとんど自覚症状がないため、予防がとっても大切になります。

そして、日本人は平均1日10gの塩分をとっているという統計があるようで、(女性の1日目標量は7gです)誰もが減塩を意識していいといって過言ではないのです。

ある日症状が出た時には血圧は相当高くなっているはず。可能ならば血圧を測る習慣をつけて、また食品の「表示を見る」習慣をつけて、減塩を意識していただきたいなと思っています。

長くなってしまったので続きはまた次回に。


2016年5月18日水曜日

夏を先取り気分。

こんにちは。

カラっと晴れた水曜日です。今日からは関東地方はしばらく晴れるようですね。日中は太陽が出ているととても気持ちのいい季節になりました。

だんだんと、春から夏へ変わっていくのを肌で感じます。暑さを感じると、自然と体を冷やすような食べ物を欲するのもおもしろいなあと思います。冷たいものが食べたくなるのはもちろん、トマトやきゅうり、なすなどの夏野菜も食べたくなる季節です。

スーパーでとてもおいしそうなトマトをみつけたので、なすや青しそなど夏の雰囲気たっぷりのマリネにしました。


簡単にできて美味しいのでよく作る一品です。

なすとトマトのレンジマリネ

3~4人分
・なす・・・・・・・2本
・トマト・・・・・・大1個

・オリーブオイル・・・・大1
・めんつゆ・・・・・・・大1
・酢・・・・・・・大1

・青しそ
・こしょう
・いりごま


なすは、縦半分に切ってから1.5cm幅くらいにカットし水にさらします。トマトはできれば湯むきしてくし形に切り、それを2等分くらいにします。
なすの水けを切って耐熱皿にのせ、オリーブオイルをまわしかけてふんわりとラップをします。レンジ(600w)で4分程加熱。
水けを軽く切ってから、ボウルに入れてめんつゆとお酢で味付けをします。お好みであらびきこしょうもふってください。粗熱がとれたらトマトも入れます。

青しそは、ちぎって混ぜても良し、せんぎりにして乗せるのも良しです。ぱらぱらとごまを散らして出来上がりです。

日焼け対策でお話をした抗酸化作用のあるといわれるトマト、これからの季節防腐剤としての役目も果たしてくれる青しそ、ジューシーななすを一緒に夏を感じる簡単メニューです。冷蔵庫でなじませるとよりおいしくなります。作り置きのおかずとしてもおすすめです♪

ところで、めんつゆというのは個人的には人類史上最高の万能調味料なのではないかと思っています。めんつゆを入れて、まずくなったものがありますか…??私が知る限り、ないです…(笑)。

簡単に味が決まってこれほどまでに応用力のあるものってないような気がします。その多大なる功績に日々頭が下がる思いと感謝の気持ちでいっぱいです。

これから梅雨の季節もやってきますが、暑くなってくるとキッチンに経つ時間も少しでも短縮したいと思いますよね。そんなときにこうして一瞬で味が決まる調味料ってありがたいです。上手に使って楽しく料理をして、おいしくごはんをいただきたいなと思います♪

2016年5月16日月曜日

お魚とお肉の保存。

こんにちは。

朝晩涼しく、日中はまぶしすぎるほどに日差しが照りつけ暑くなる。ちょっと油断すると風邪をひいてしまいそうな季節の変わり目です。衣服などで上手に調節して、快適に過ごしたいものです。

さて前回、そろそろ食中毒にご用心というお話をしたので、その続きをちょっとだけ。

主にお魚やお肉を買ってきたときの保存方法についてです。

もちろん、買ってきてすぐ調理するのが望ましいわけですが、何日分かの食料を1回のお買いもので済ませるという方が多くいらっしゃると思います。すぐに食べない場合の保存方法の参考に。

お魚の場合は、調理してから、もしくは下ごしらえをしてから保存しましょう!内臓を取る、洗って水けをふきとり、塩少々をふる。キッチンペーパーでくるみ、さらにラップでくるみ冷蔵保存。とにかく水けや汁けはよくふきとることが大切。ひと手間かけて、みそ漬けなどにしても保存性は高まります。

お肉の場合は、1回分ずつ小分けにして冷凍保存が良いでしょう。なるべく薄くたいらにして、金属トレーなどに乗せてできるだけ急速に冷凍することでドリップ(この汁に、ビタミンCなどの栄養成分が含まれるそうです)が出にくくなります。

そして大事なのは、解凍方法です。解凍は、冷蔵庫でしてください。

何度かお話をしているのですが、常温解凍をしている方は要注意です。これから室温が25度から30度近くなる季節、冷凍したお肉を常温にだしておくと、中心部まで解凍されたころにはすっかり周りの部分は解凍され常温にさらされ続けて傷みだしているかもしれません。

買ってきた生のお肉を何時間も常温に放置はしませんよね。そういう状態になっているということです。いくら急速に冷凍しても、解凍時に傷むことももちろんありますので、お気を付け下さい!

暑い季節になるので、こうした食品の取り扱いについても少しずつお話できればいいなと思っております^^


2016年5月11日水曜日

そろそろご用心。

今日の三浦半島は夜明けからかなりの強風と雨で大荒れでした。明日からはしばらく夏日になる日も多くなるとのこと。

先日紫外線のお話をしましたが、紫外線が強くなってくると気温も上がり、だんだんと食品の保存にも気を付けねばならない時期になってきます。

お買いものに行く際に保冷バッグを持って行ったり、帰宅後は速やかに保存。生食するものは新鮮なうちに。加熱はしっかり中心まで。

とは言え、体の抵抗力が弱っていると感染症などにかかりやすくなります。こうした食品の取り扱いに留意するとともに、健康管理にも十分お気を付けくださいね。

新年度が始まり、いろいろな疲れが出てきて、体調を崩す人が増えています。

無理せず、しっかり休養をとることも忘れずに、元気に過ごしましょう♪

2016年5月4日水曜日

5月の紫外線。

超、大型連休の方々にはまだまだ長い後半戦の続くゴールデンウィーク。近所のバーベキュー場は、テントを張るスペースが全くないほどにたくさんの人であふれかえっていました。なかなか晴天の多い連休前半でしたが、おかげですっかり日焼けしたという人もいるのではないでしょうか。

真夏の紫外線はもちろん、5月の紫外線というのはかなり強力らしいので、外のレジャーをされる方で、日焼けが気になる方は万全の対策をとっておいたほうがよさそうです。

そもそも、日焼けというのは太陽光に含まれる紫外線を浴びると起こる皮膚の変化。紫外線にはたんぱく質を変性させる作用があるそうで、これが皮膚を老化させたりするとのこと。

日焼けで皮膚の色が濃くなるのは紫外線の害からの体の防御反応。また、皮膚が赤くなるタイプの人は、メラニン色素が少ない人に多くしみやそばかすをつくるUVBよりも皮膚深くで吸収されるUVAという紫外線が原因で起こります。やけどと同じ現象なので、あまりに症状がひどい場合は皮膚科を受診したほうが良いほどです。私自身は完全なる「皮膚が赤くなるタイプの人」なので、日焼けをすると赤くなって痛い思いをするのが嫌で…365日、紫外線対策をしない日はありません。

日焼け止めを塗ったり、衣類で肌を守ったりすることのほかに、体の中からも紫外線対策をぜひ行ってください!

よく、しみやそばかすにはビタミンC、と耳にしませんか?ビタミンCには、メラニン色素の生成を抑えたり皮膚への沈着を防いだりする効果が期待できます。キウイフルーツやいちご、かんきつ類などのフレッシュな果物を毎日摂取できると良いですね。

また、抗酸化作用があるといわれるカロテノイド。色の濃いにんじんなどに多く含まれるβカロテン、トマトに含まれるリコピンなども意識してとってください。魚介や赤ピーマンに含まれるビタミンEも一緒にとると、相乗効果で吸収率アップ!

キウイフルーツ、いちご、にんじん、トマトなどなど。パッと見て色とりどりの野菜や果物。効果はそれぞれ分からなくても、食卓に緑やオレンジ、赤などカラフルな色が並べば紫外線対策には言うことなし。暑い季節になってきたので、フルーツを凍らせてシャーベットなどにしておやつにするのもおすすめ。

紫外線対策、熱中症対策をしっかりとして、暑い季節のレジャーを楽しんでください!!






2016年4月25日月曜日

貧血対策に、あさり。

こんにちは。

そろそろゴールデンウィークです。この時期、海は潮干狩りの人たちでにぎわっています。あさりの旬は3月頃が一番のようですが、潮干狩りを楽しむには寒い…。いや、この時期になっても、かなり海水は冷たく寒いのですが^^;

でも潮干狩りのピークはやはり5月上旬の連休ではないでしょうか。そしてもはや潮干狩りの風物詩となった「迷子」。先日我が家が潮干狩りへ行った時もテレビ局の取材が来ていたのですが、本当にひっきりなしに誰かしら迷子になっていました。まだ本格的な連休ではない今でこれですから、本格的な連休になったら一体どうなってしまうんだ!?と思いました…。

さて、そして本題のあさりですが、とにかく妊産婦さんにオススメの食材です。

あさりには鉄分、カルシウム、ビタミンB群などが含まれ、脂質が大変少なく(100gあたり0.3g)、貧血対策にぜひ召し上がっていただきたい食材です。

鉄分の補給には、当然のことながら「鉄分」が必要なのと、それを体内に吸収させるためにたんぱく質などの栄養素のバランスも大切です。あさりはそれをほとんど自己完結してくれます!ビタミンCが豊富な野菜と組み合わせるとさらに良し。

たとえば、あさりとキャベツのスパゲティなんかは、一皿でバランスのとれた食事になります。今が旬の食材を組み合わせて、おいしくて体にもうれしい料理が出来るので、この時期ならではの春らしい一品をぜひ味わっていただきたいと思います。

とはいえ…。もちろん、妊産婦さんに潮干狩りはちょっと無理です。普通の元気な大人でも腰を痛める可能性大(笑)。余談ですが、腰にコルセットを巻きながら潮干狩りしているおじさんもいました。スーパーでももちろん、おいしいあさりが手に入ります。砂抜きも、自然のものよりは楽ですし、更に、缶詰になるとそのままポンと使えるのでこちらもぜひたくさん使ってほしいと思います。缶詰にも、たくさん鉄分が入っていますよ。

ただし、あさりは塩分が多めなのでお料理の際の味付け等にはちょっとだけお気を付け下さい。

美味しい食事で鉄分補給♪

2016年4月20日水曜日

噂ではポストおにぎらず。

こんにちは。

連日の熊本の地震のニュースに胸が痛みます。地震は数ある天災の中でも他人事ではないし、大変なときに助け合って生きていくことの重要さをひしひしと感じます。どうか1分1秒でも早い地震活動の終息と、熊本の方が安心して暮らせるようになりますことを心よりお祈り申し上げます。



三浦半島の陽気はすっかり春めいてきたようです。でもまだ風が冷たかったりして、油断をするとすぐに体調を崩しそうになるこの時期。着るものにも悩みますね。真冬に比べると、体を動かすのもおっくうでなくなり、フットワークが軽くなった方も多いのではないでしょうか。

お料理も、暖かいものばかりに目が向いていたころとは違い、春の食材、これから初夏に向かって冷たい麺類などもおいしくなる時期です。

作ったことのない料理をしてみようかな、とふとした瞬間に思い立って、パッと行動に移せるのもこの時期ならではのような気がします。

先日、沼サンのお話をしたのですが、パンではなくご飯のサンドイッチで話題になったといえば「おにぎらず」。…ずいぶん前の流行になってしまったかもしれませんが^^;

おにぎりのサンドイッチのように、さまざまな具を挟み、彩り豊かなおにぎらず。みなさん作ったことはありますか??

実は私は作ったことが無いのですが…。
巷で「ポスト・おにぎらず」と言われているとかいないとか…こんな料理をご存知ですか?


スタッフド・バケットという名前らしいです。バケットの中に詰め物をするという料理です。

中に詰めるものは何でもいいようで、ひとまず一番スタンダードと思われるポテトサラダを詰めてみました。バケットの中をくりぬいて詰めるだけです。食べる時にカットします。

そして詰めたものをアルミホイルで巻いて、トースターで焼いてみたりしました。するとバケットのまわりがカリッとして美味しかったです。

ただバケットとポテトサラダを食べるより、ちょっと目先が変わっておもしろいかなと思いました。こちらもおにぎらずのように具材を変えたらアレンジは無限大です。

おにぎらずのように、こちらのバケットレシピも本になっていて出版されているようです。気になる方はチェックしてみてください♪

ちなみにくり抜いた真ん中部分は、パン粉として使いました。バケットの種類にもよると思いますが、細めの固いタイプですとそんなに中身が詰まっていないのでくり抜きやすかったです。



2016年4月13日水曜日

忙しい人の魚料理。

寒の戻り…。クリーニングに出そうと思っていた冬物をまた着ることになろうとは。体調管理に気をつけたい時期ですね。

今日は魚料理の提案です。

魚は、切り身で買えば、肉より火の通りは早いし固くなることもないし、小さなお子様からお年寄りまで食べやすいものだと思います。けれど、値段のわりにボリュームが出なかったり、骨を気にする方や、生臭さを嫌う人…魚が食卓から遠ざかる理由も様々あります。

現代の情報化社会で「DHA」が体にいいことをしてくれる。というのは何となくみなさんもご存知だと思います。青魚に多く含まれる脂肪酸であるDHA。サバやアジなど年間通して比較的食卓に並ぶ機会も多いのではないかと思います。

サバの味噌煮や、アジフライ、美味しいのですが手間がかかりそうと思ってなかなか作らないという方もいるのではないでしょうか。

そんなときのお助けヒーロー。

「缶詰」です!

一時期、サバの水煮缶がスーパーから消えた…そんな記憶はありますか?

缶詰って実はDHAをたくさんとれるし、骨ごと加熱してあるからカルシウムは多いし、もちろん生の魚の骨が気になる方にも最適、そして保存がきくから買い置きしておいていつでも魚料理ができるすぐれものです。

大人も子供も食べやすいこんな料理をひとつ。


豆腐とサバのナゲット風。

木綿豆腐1丁
サバ水煮缶1缶
(ねぎ、にんじん、コーンなど)
卵1個
砂糖大さじ半分
みそ大さじ1
片栗粉

あらかじめ豆腐をしっかりと水切りしておいてください。

ボウルに豆腐、サバ缶と卵、みじん切りの野菜と調味料を入れてよく混ぜ、片栗粉を大さじ2くらい入れるだけ。つみれのような肉団子ような感じの柔らかさになるように、片栗粉で調整します。

それを揚げるだけ。

外はカリッとして中は柔らかく、魚を骨ごと食べている感じは全くしない口当たりの良さ。しょうゆをつけたり、ケチャップやマヨネーズも合います。サバの水煮缶ではなく、味噌煮缶でやると、調味料は全くいらないので更に手軽にできますよ。

毎日を忙しくがんばるママに、ぜひぜひ試してほしい魚料理のご紹介でした♪♪

2016年4月10日日曜日

沼サンmeet三浦のキャベツ。

今日は、少し前から話題になっている「沼サン」なるものを作ってみました。(作った人の名前からこの「沼サン」なる名前がついたそうです)

休日のランチに、サンドイッチ。外が気持ちのいい季節です。


野菜がたくさんとれるので、一品でもバランスよくなるおすすめメニュー。食パンに、スライスチーズとハムをのせ、もう一枚にはバターを塗りトースターで焼きます。あとはたっっぷりのせんぎりキャベツにピクルス、塩コショウ、マヨネーズを和えたものをのせ、挟んで切るだけ。

キャロットラペやゆでたまごも挟んでみました。

流行りものは、一度は作って食べてみたいと思います…。家にある材料で簡単にできて、美味しいとなればまた何度も出番が来るでしょう。ちょっぴり、食べにくさはあるものの美味しさはそんなことを気にするレベルではないくらい太鼓判押したいです。この組み合わせ、想像するだけで、美味しくないワケがない!と思えるのではないでしょうか。

特に今の時期のこの三浦半島でとれるキャベツを使ったらもう、可能なかぎり大量のキャベツを挟みたくなること間違いなし。甘くて柔らかいいまのキャベツだからこその美味しさがあると思います。

たくさんキャベツが手に入ったら、こんな食べ方いかがでしょう♪

2016年4月4日月曜日

片栗粉+油。

どうもすっきりしないこの頃のお天気。今週も三浦半島は太陽を見られる時間が少なそうです。雨でしっとりとした一週間の始まりです。

そんなわけで「カラっと」揚げて気分を晴れやかに…こんな一品を今日はご紹介。


ごぼうチップス。

フライドごぼう。

ごぼうを半分~3分の1くらいの長さにカットし、ピーラーでリボンのようにむいていきます。水にさらしてからよーくペーパータオルなどで水けを拭き取ったら、ビニール袋に入れて片栗粉大さじ2くらい(ごぼう1本で)をいれビニール袋の口をおさえてシャカシャカ振って、フライドポテトを揚げるような要領で油で揚げます。味付けは塩。

薄くスライスしたごぼうに、薄く片栗粉をまぶすと、カリッとサクッととても食べやすいです。きんぴらごぼうなどは食べないお子様でも、これは食べてくれる可能性大!!

片栗粉をまぶして油で揚げる。
この方法で、美味しくならないものはないんじゃないかと…個人的には思っています。


じゃがいもで作るフライトポテトも美味しいですが、たまにはこんなものもいかがでしょう。生野菜のサラダにのせても豪華になって美味しさもアップ。ごぼうは野菜の中でも群を抜いて食物繊維が豊富です。ぜひ手軽においしくごぼうを食べていただきたいです♪

2016年3月28日月曜日

情報量がすごい。

こんにちは。

だいぶ、桜のつぼみたちも動きだしそうな気配をちらちらと感じます。桜ってなぜこんなに私たちの心をわしづかみにするのでしょう。


さて最近、いや最近始まったことではないのですが、テレビやインターネットの普及がすごすぎて、食べ物に関する情報量の多さに今更ながら驚きます。

特に誰でも無意識にでも見られるテレビの影響ってすごいですね。ちょっと言うと、すぐスーパーから姿を消しますね(笑)。

先日、家でなんとなしにつけていたテレビ番組。「認知症の予防になる」「花粉症を治す」「頭痛を治す」そんな食べ物のお話をしていました。予防になるならまだしも、これで○割の人が○○を治したとか、そんなことを言ったら影響力が無いわけがありません。

実際、たとえばこんなものを食べた人の8割の人がその病気を治したと言っても、その人たちが指定された食べ物の他に何を食べていたのか、どんな生活をしていたのか、そこまでは一律に揃えられるわけがないので、果たしてどこまで信用するべきか…。そこは個人の責任とか考え方になってくると思います。

そもそも、これだけを食べればいいというスーパーフードはありません。食事の内容だけでなく、規則正しいリズムで食べるということも重要です。

体に蓄積されず、こまめに摂取しないと排泄されてしまう栄養素もあります。食事を抜いたり、食べる量が一定でないと不足する栄養素もあります。

食事の時間を規則的にすることで体内時計も整って生活習慣も整います。

食べることは生きること全てにつながっています。

新しく得た知識を実践するのはもちろん悪いことではありませんが、○○が良いと聞いてそれを必死に探しまわって高いお金を出して手に入れたとしても、こうした基礎があってこその健康だと思います。

まずは毎日の食事の時間や内容、量から見直してみてはいかがでしょう。簡単にできることで、健康な体は手に入るのではないかと私は個人的には思っています。基本なくして応用は効果が無いと思っています。

気温の変化が大きく、体調を崩しやすいこの時期だからこそ、基本的な食事のバランスを重視して、元気な毎日を送ってほしいと思います♪

2016年3月22日火曜日

牛乳でサバが…。

こんにちは。

今週は後半あたりから、寒の戻りの予報…。最低気温が3度とかようやく見なくなってきたと思ったら…!なんでもそうです。忘れたころにやってくるあれやこれやが一番用心しなくてはなりません。みなさまどうか体調にはお気を付け下さい。

先日、お話をした乳和食。

今回はたぶん、一番の王道のようになっている「サバの味噌煮」を牛乳インで作ったものをご紹介。

普通のサバの味噌煮を作る時に入れるお水を全く入れずに、牛乳だけで作ります。


二人分で、牛乳100cc、味噌と砂糖が大さじ1くらい、酒が大さじ2くらい。サバは切った後、熱湯をかける霜降りの下処理をするのがベストです。鍋やフライパンに調味料と赤唐辛子、しょうがの薄切りも加えて、サバも入れ、ふつふつしてきてから10分ほど煮るだけです。

これは、サバの味噌煮を作ろうと思ったらぜひ一度試していただきたい一品です。なぜなら、本当にサバの臭みが無い。いつもは私は結構な量のお酒を入れて作るのですが、それでもなんとなく、ちょっと首をかしげたくなる仕上がりになることも…。

牛乳のコクと甘みが加わってまろやかで、やわらかい味になります。味噌の塩けと牛乳の甘みは相性バツグン。牛乳の力でサバも喜んでいるようないないような…。

ちなみに、牛乳臭さも全くありません。サバも牛乳もいい関係。

だまされたと思って、やってみてください^^

ちなみに牛乳は「成分無調整」のものをおすすめします。
低脂肪などの「加工乳」ではなく、「牛乳」をつかって作ってみてくださいね。


2016年3月19日土曜日

まだ見ぬわが子のために。

ここのところ、ずいぶんと日が伸びて、早起きの自分にはとてもうれしい季節がやってきました。そして、朝起きていの一番に暖房を入れなくても寒くない!

卒業式などの親子をみかけたり、桜の開花予想をみたり、花粉が飛んできたり…いろいろなところで春の足音が聞こえますね。

さて、先日栄養指導をした妊婦さんがおりました。

栄養指導を受けることがわかってから、とても努力されて、体重も良い状態を保ち続けてくれています。こんな妊婦さんをみると、きっと、赤ちゃんが生まれてからも、こどものために努力を惜しまないすてきなお母さんになるのだろうな…と、とてもうれしく、あたたかい気持ちになります。

日頃、体重をコントロールしたいと思いながら、ちょっとした誘惑に負けてついつい食生活を変えられずにいる方が多い中、目標がとてもはっきりしている妊婦さんの場合は「意志の強さ」にかけてはかなわない気がします。

こんな妊婦さんの意思の強さを目の前にすると、私もなんだかいろいろなことにやる気がでるし、子育てについても改めて初心に返されるというか、しっかりがんばろう!と気合いが入ります。

まだ、この暖かさが定着するわけではなさそうです。

妊婦さんも、そうでない方も、もうしばらくは油断せずにちょっぴり冬支度も片隅にとっておきつつ、風邪などひかぬよう気をつけてお過ごしいただきたいと思います。

三連休、もしくはそろそろ春休みになっているお子様もいるかと思います。楽しい週末、休暇になりますように♪

2016年3月14日月曜日

ナトリウム量。

寒い3月です。どうやら、明日くらいからは気温が上がるようで、いよいよお花見の話題もちらほら出てきましたね。

今日はホワイトデーということで、クリスマス、お正月、バレンタインとなんだかどこに行っても美味しそうなものが目に付くゴール地点のような日と個人的な認識。

ハロウィンのように、数年前までなじみの薄かったイベントが定着していくように、これからも何かしらのイベントが増えていくことはあっても、無くなることはないだろうなと思います。これから、一体「どんな日」がどこからやってきて、どう定着していくのか楽しみです。


寒い日が続くので、まだまだお鍋の出番も多いかもしれません。以前にも、お鍋の塩分についてお話したことがあります。鍋の種類にもよりますが、低エネルギー、低脂肪で、野菜がたくさんとれるすぐれものではありますが、量を食べられるだけに、塩分の摂り過ぎには気をつけてくださいねというものです。

スープや味噌汁など、お椀に1杯飲めば1g~2gの塩分を摂取することになります。

女性では、1日「7g以下」の塩分が推奨されていて、3食汁ものを飲んでいるとそれだけで3g~6gの塩分を摂取することになります。

味噌汁お椀1杯飲むことを考えてみて、お鍋のときの食事を思い浮かべてみましょう。汁をそんなにがばがば飲むわけではないですが、大きいお鍋から取り皿(とんすい)に何回か具材と汁をよそうわけです。

とんすいはお椀ほどの深さはないので、2回~3回よそって味噌汁1杯分と考えてみましょう。

2~3回よそって塩分2g。だいたい、ストレート鍋のもとは1袋で15g前後の塩分が入っているものが多いです。単純に4人で食べきったとして一人4g程度と考えられますね。

そんなことを考えていると、1日で7gの塩分というのはなかなか厳しいものがあるように思います。3回食事をするとして1回の食事で2.5gでもオーバーしてしまう計算になるので。

1食2.5gとは言ってももちろん毎日それを守ることは普段の生活では不可能に近いと思います。まず、よく食べる物のおおよその塩分量を知っておくと食事のときの目安になるのでそんなことからはじめてもらえたらいいのかなと思います。

食品のパッケージの裏にはナトリウム量というものが書いてあります。ナトリウム量の他に「食塩相当量」と書いてあるものは、一目で塩分が何グラムかわかるのですが、ナトリウム量、という表記しかない場合、塩分が実際何グラム入っているか分かりづらいので

食塩相当量1g=ナトリウム400mg

と、おおよその目安を知っておくと便利です。

塩分を気にされるかたは、お買いものの際などにこうしたナトリウム量をチェックして比較検討の材料にするといいのかなと思います!

2016年3月7日月曜日

牛乳から作ります。

年度末の3月です。新生活に向けてあわただしくなる季節ですね。

この季節は野菜にも「新」がつくものが多く出回ります。新たまねぎ、新じゃがいも、新ごぼう等々。どれも甘みがあってみずみずしくて美味しいものばかり。

野菜のお話もたくさんしたいのですが、今日は「牛乳」のお話をちょこっと。

まだこの言葉を知って1年も経っていないのですが、みなさんは「乳和食」という言葉をご存知ですか。

塩分を抑える食事について調べていたときにたまたまみつけた言葉です。管理栄養士の小山浩子さんという方が考案して提案している、和食に牛乳のコクやうまみを利用して、塩分を減らすという調理法です。

例えば、さばの味噌煮や、豚汁などの水分を牛乳に置き換えることで味噌などの調味料を減らすことができ、塩分を減らせるけれども、牛乳のコクやうまみでおいしさは変わらない。「おいしい減塩食」ができるということです。

煮物やサラダなど様々な利用法があるのですが、牛乳そのものにひと手間加えて、チーズと乳清(ホエー)を作り、それを料理に利用するというレシピも紹介されています。

牛乳をあたためて、お酢やレモンを入れてキッチンペーパーで濾すだけ。これで、カッテージチーズのような、あっさりとしてポロポロのチーズと、小山先生の言う「ミルク酢」というものができます。


下に見える、黄色っぽい液体がミルク酢(乳清)です。

牛乳500mlに、お酢が大さじ2と1/2だけなので、下に溜まった乳清は少し酸味があり「まろやかなお酢」といった具合。

チーズはもちろん、お料理に使えます。あっさりしているので使い勝手が良いです。そしてなんといってもこの乳清が優秀選手だそうです。牛乳の良い部分は残し、脂肪分を除いたようなイメージで、前回お話をした「たんぱく質」としての優秀選手代表のような感じです。

乳清たんぱく質は、さまざまな健康効果が期待されていて研究の最中のようです。牛乳とは違い、このまま飲むには正直、おいしいとまで言えるものではありませんので、お酢の変わりとして料理に使うことが多いようです。

そんな中私がやってみたのが、乳清を使ってご飯を炊く、というもの。お米1合に対して100ccの乳清を使いました。あとは炊飯器の目盛までお水を足すだけ。お酢のように使うっていったのに、それでご飯を炊いて大丈夫?と思うかもしれませんが、結果から言うと、全く問題なし!むしろツヤツヤ甘くておいしいです。

酢飯にしたり、炊き込みご飯のときなどに使うと、このご飯のうまみで塩分を減らせるようです。炊きたては少し湯気とともに酸味を感じますが、食べると気になることはありませんし、おにぎりにして、冷めた状態で食べるとよりいつものご飯に近く、家族はだれも酸味があるとは感じず、美味しい美味しいと食べていました。

牛乳のこんな使い方、いかがでしょうか~。

2016年2月29日月曜日

4年に1度の。

今日はうるう年にしかない、2月29日。次に2月29日が来るのは東京オリンピックの年。そう考えると4年後ってあっという間に来てしまう気がしますね。

あいにくの雨模様で始まった本日ですが、気温は高め。夜には気温が下がるそうなので十分体調管理には気をつけてくださいね。ちなみにですが、4年前の2月29日は朝から雪が降って三浦半島も積雪した記録がありました。この時期の気温て本当にいろいろ、バラバラなんですね。


さて、ちょこちょこ書いている鉄分補給のお話とも関係して、今日はたんぱく質のお話です。

先日、妊婦さんの知人が検診の際に「たんぱく質をしっかりとるように」と先生から言われたという話を聞いたこともあり、一人の食事のときの簡単なたんぱく質のとりかたについて書きたいと思います。

そもそも、たんぱく質というのは体の中でとてもとても重要な働きをしています。

筋肉や臓器など体を構成するもっとも重要な成分といえるたんぱく質。免疫抗体、酵素、ホルモンなどもたんぱく質から出来ていて、体内では常に合成、分解が繰り返されて一部は排泄されるため、食事からの摂取が欠かせません。

成人の女性では1日50g程度が推奨されています。妊婦さんでは、週数が進むほど多くを必要とし、中期ではこれにプラス10g、後期では25g、授乳中のお母さんでは20gが必要とされます。つまり妊娠後期の妊婦さんでは、成人女性の1.5倍ものたんぱく質が必要というわけです。

お昼ご飯など簡単に済ませがちかもしれませんが、パンだけ、麺だけ、おにぎりだけ、となってしまうと圧倒的なたんぱく質不足になってしまいます。

たんぱく質は鉄分の吸収にも大切な役割をしていますので、たんぱく質をとっていないと、見た目上鉄分をとったつもりになっていても体に吸収されないというもったいない事態になってしまいます。

1食で、15~20gはとりたいたんぱく質。

お魚やお肉だと、手のひらにのるくらいでほとんどクリアです。しかし、なかなか、お昼ご飯に自分のぶんだけお魚やお肉を調理するというのは難しい。

それに、お肉やお魚以外からも、いろいろな食品からたんぱく質を摂取したい。そんなときに手軽に優秀にたんぱく質が摂取できるのは、一番は卵です。

卵は1個あたりたんぱく質は6g程度。とにかく卵は使いやすい。汁ものにポンと入れたり、レンジでチンしても(かきまぜない場合は黄身に楊枝で穴を開けないと爆発するので要注意)、また茹で卵にしておいてサラダに入れたり、食事にプラスするのも良いです。

それから乳製品。牛乳やヨーグルト、チーズなら簡単に加えられますね。納豆や豆腐などの大豆加工品も比較的食べやすいかと思います。

一食分で15~20gをクリアするには卵1個、牛乳コップ1杯、納豆1パック、など2~3品組み合わせるのが理想的です。

けれど、いきなりそんなに…。という方は1品ずつでかまいませんので、とにかく「たんぱく質が1品もない」状態を改善していただけたらいいなと思います。

早速、今日のお食事からたんぱく質を取り入れたメニューを実践してみてくださいね^^

たんぱく質をしっかりとって、丈夫なからだを作りましょう♪


2016年2月22日月曜日

筍の白いの。

今日は、ちょっと春を先取り。たけのこご飯を作りました。

といっても、水煮の筍と、「白だし」を使った超簡単スピーディーバージョン。これから生の筍が出回りだしたら必ずやりたい一品です。

水煮の筍というと、半分に切った時に気になる「白いポロポロ」。

あれはきれいに洗うように教えられてきた気がするのですが…みなさんはいかがですか。

一体これはいつからこういうことになったのか。
あの白い粉は「チロシン」というアミノ酸の一種で、チロシンを摂取すると脳内物質のドーパミンが増加し、気力がアップするという効果が分かっているんですって。(野菜の辞典より)

白い粉は、アクではないので、洗い流さずそのまま食べようとあります。

技術の進歩で、今までタブーとされていたことを推進するくらいの衝撃的な情報がときどき流れる昨今であります。白いポロポロを食べていいといわれても、ついジャーっと洗ってしまった私です…。でも、食べて害のあるものではなさそうなので、ゴシゴシ洗う必要はなさそうで、ひと手間省けたわくらいに思っておけばいいのかなと。

筍は、ローカロリーで、食物繊維セルロースが豊富。たんぱく質、ビタミンB1,B2,カリウムを含み、上で触れた「チロシン」やグルタミン酸、アスパラギン酸などのうまみ成分も含まれています。

うどや、ふきのとう、たらの芽など、これからおいしくなる山菜類はもともとの摂取量が少ないので栄養価は期待するほどはありませんが、何せ独特の香りや苦みが季節を感じるにはもってこいです。

もう一息で寒さも暖かさに変わってきそうです。

とはいえ、今はインフルエンザも流行していて気温の差も激しいので、体調管理は十分に気をつけてしていただきたいと思います。

今週も、元気にがんばりましょう♪



2016年2月16日火曜日

カレーおでん。

雪が降るとか積もるとか言っているときは全く雪が降らず、突然、何の断りも無しに降る雪…。

昨晩は今季初めて雪を見ました。さすがに温暖なこの地域では積もることはありませんが、どうりで寒いわけだと。異様な暖かさから一転してまた真冬の寒さに戻りましたね。

そんなわけで、冷え込んだ昨夜はお鍋を囲んだご家庭も多かったのではないでしょうか。

我が家は、カレーおでん。

つい先日、某テレビ番組で観たカレーおでん。


めんつゆとカレールウで作ると言っていたので、まあ、特に細かい分量は気にせずカレーうどんを作るような要領で作ってみました。

めんつゆが無いので、みりん、しょうゆ、砂糖を沸騰させたものをだし汁で割って、薄いそばつゆのようにします。下ゆでした大根やこんにゃくを入れて火にかけます。カレールウは確かテレビでは細かく刻むといっていたのですが面倒なので…ボウルに割り入れ、温めただし汁を加えてよく溶かしてから鍋に入れました。

同じく下ゆでした豚バラ肉を串刺しにして入れて、ちくわ、油揚げや木綿豆腐やウインナーを加え、湯むきしたトマトやブロッコリーも。卵は、ゆでたまごにはせず、カレーなら絶対半熟でしょ!と思いポーチドエッグを作って最後に投入。

だし汁にカレーということで、カレーうどんのようでもありスープカレーのようでもあり、「おでん」なる由来は大根やこんにゃくなのか…。

しかしこれがとても美味しかったのです。

カレーうどんの具(油揚げやねぎ)も合う、スープカレーの具(オクラとかブロッコリーとかじゃがいもとか野菜いろいろ)も合う、おでんの具(大根、こんにゃく、練り物)も合う。

もはや合わない具は無いんじゃないかと思い、「合わない具は何か」という家族会議が始まるほど、カレーの威力はすごかったです。

カレーライスにすると、お酒を飲む人のおつまみは他に考えなくてはとか、ご飯を食べ過ぎてしまうという人にもおすすめしたいです。

もちろん、このカレーおでんにはごはんも一緒に。とろりとした卵の黄身をかけてスープをかけて食べるご飯はたまりません。…あっ、結局気をつけないと食べ過ぎてしまう。


体も温まって、簡単にできて、残ってもアレンジがしやすいので、ぜひ、寒さが戻ってきた今食べてくださーい♪(ちなみに、普通のおでんを、翌日にカレーおでんにリメイクする人も多いらしいです)

2016年2月14日日曜日

チョコレートにも…。

こんにちは。

大荒れのバレンタインデーです。外はむんとするような生温かさもあり、梅雨の時期を思い出すような、まるで2月半ばとは思えない陽気ですね。

バレンタインデーが日曜日ということで、これからチョコレート交換をする人も、もうしてしまった人もいるかもしれません。チョコレートを買ったり、作ったり、いただいたり…いつもより家にたくさんチョコレートがあるという方も多いかもしれませんね。

チョコレートはカカオ豆を原料に作られていますが、そのカカオ豆に鉄分が含まれるため、食品成分表をみると、チョコレートにはお菓子類にはあまり見られない「鉄分」を多く含んでいます。
100gあたり2.4mgというのはほうれんそうの鉄分より多いです。数字上は…。

しかし、そうかといってもちろん、チョコレートを鉄分の供給源にしてはいけません(笑)!

ただ私の信条は「食べる時はおいしく!楽しく!」。せっかくチョコレートを食べるなら、チョコレートのことを知っておいしく食べたいじゃないかというそんな気持ちから、今日はこんな内容にしてみました。

バレンタインということで、ただ自分で買ってきたチョコを食べるわけではなく、お友達や家族からいただいたものは心がこもっています。おいしいチョコレートがさらにおいしくなりますね^^。

1年に1度のチョコレート祭り。

おいしく幸せな時間を過ごしましょう♪

くれぐれも、食べすぎには注意して…(笑)。

2016年2月8日月曜日

基本を大切に。

今週末から少し気温が上がるような予報が出ています。厳しい寒さもピークを越えて、あとは暖かくなるばかり…といくかどうかはわかりませんが、そういった先の予報を聞くとちょっとだけ気持ちも楽になるような気がします。

暖かくなると、本格的にスギ花粉の季節になり、花粉症の方にはまだまだマスクが手放せない時期が続きますが、元気に過ごしていきたいと思っております。


先日、本屋さんに行き、売上ランキングのコーナーをみると、やっぱり多い「健康ネタ」の本。こんな食事がいいとか、やせるレシピのようなものとか。中でも糖質を控えた食事にスポットライトをあてた本に目が行きました。

中身を少し見てみると、その本では「低糖質」をすすめていました。子供や若者には、食事の制限より運動の重要さを教えるべきなので適さないと書いてありましたが、そのほかたいていの人がやって損はないとありました。

私はこういったことの研究をしているわけではないのでいいとも悪いとも言えません。けれど、いつも思うのは、売れている本、多くの人がやせたり健康になったという食事が、誰にとってもいいとは限らないということをまず前提にしてほしいなという気持ちです。

平成26年度の国民栄養調査によると、やせのもの(BMIが18.5未満のもの)の割合は男性5.0%、女性10.4%で、この10年でみると男性では変化が見られず、女性では有意に増加しているという結果がでています。

女性のやせ願望も現代では分からなくもないのですが、自分が健康でいられる体重を保つことも立派な体重コントロールです。

前回お話した鉄分補給の話にもつながりますが、ダイエットで食事を減らすのは貧血の大きな要因になっています。食事をすること自体が代謝をあげる作用もありますので、しっかり栄養をとりながら体も動かすというのが言うまでもなく理想です。

理想通りにはいかないのが現実ではありますが、そんな単純な、基本的なことは忘れないで生活してほしいと私は考えています。

たくさんの情報が溢れる世の中、たくさんの情報を知るのは良いことだと思いますが、そこから選択して生活に取り入れるとき、あまり極端な偏りがないように配慮しながら自分に合うやりかたを選んでいけたらいいのかなと思っています。

元気でご飯がおいしいというのは最高に幸せなことですから^^

2016年2月1日月曜日

こつこつ補給。鉄分。

2月になりました!

やっと?もう?さまざまな感想があるとは思いますが、2月はあっという間に終わってしまいます。短い2月も、今年はうるう年ということで1日長いですが、その1日でどのくらい感覚が変わるのか、果たして…?!

とても寒い2月ですが、暦の上ではもうすぐ春。軽やかなファッションなどが目についてきて気持ちも軽くなりはじめる時期ではないでしょうか。

先日、新しくなった食品成分表のお話をしました。

そのとき、妊産婦さんにとっては重要な鉄分に関するお話をしました。

ひじきの鉄分が大幅に減ってしまったというお話です。現代の主流として調理器具が鉄釜から、ステンレス釜になったことで、植物性の食品の中では鉄分補給の王様とも思われたひじきが王者陥落…。同じ理由で、切干大根の鉄分も減ってしまいました。

そもそも、鉄分というのは1日にどれくらい必要とされているのか。

20代、30代の女性では1日に10.5mg程度が推奨されています。これが、妊産婦さんとなると、

初期・授乳期ではさほど変わりはないのですが、一番多くとってほしいのが

「妊娠中期・後期」の妊婦さん。

1日21.5mgと、なんと倍近くの量が推奨されています。

そんな中、摂りやすい食材の例として、たとえばほうれんそうとか、きな粉とか、高野豆腐などがあるわけですが、食材は単体としてのパワーよりいくつもの食材と一緒にとったときの複合パワーのほうが一層強まるわけです。

特に体内での吸収率の悪い鉄分は、たんぱく質やビタミンCなどと一緒の摂取が望ましいです。

だから、お肉やお魚(たんぱく質)のメインに、副菜としてほうれんそうを使ったり、よくありますが豆乳や牛乳(たんぱく質)にきな粉やバナナなどをまぜてスムージーのようにしたりと、そんな風にして組み合わせを考えていただくとより効率的に鉄分摂取ができると思います。

それから私のおすすめは、「あさり」。殻付きのものは下処理も面倒と思われるかもしれませんが、水煮の缶詰だと100gあたり29.7mgの鉄分が含まれていて手軽に食べられると思います。

ちなみにこちらの缶詰も、以前の成分表ですと同37.8mgとなっていて、新しい7訂食品成分表では8mg以上も減っているという…。そんな中、高野豆腐に関しては6.8mgから7.5mgと増えているという朗報も。

しかし、減ったとはいえ、あさりの水煮缶は鉄分補給の強い味方なのではないかと思います。寒い今の時期はスープにぴったり。鉄分は毎日こつこつとりたい栄養素ですから、手軽に食べられるということはとても大事!

鉄分+たんぱく質で毎日少しでもいいので意識してとるようにしましょう^^




2016年1月27日水曜日

変わりダネ。

こんにちは。

いきなりですがホットプレートで作るシュウマイのレシピを以前にご紹介したことがあります。野菜をしいて、シュウマイを並べて蓋をして蒸し煮にします。野菜も食べられるしボリュームもあるので忙しいときでも比較的簡単にできるメニューとして紹介しました。


そしてまたいきなりですが、だんだんとキャベツが美味しくなってきました!

これからの季節、キャベツはとても柔らかくて甘くなってうれしくなっちゃいます。

シュウマイと、キャベツ。

ロールキャベツ。

中身をシュウマイに。

キャベツシュウマイ。


なんとなく見ていたお料理の本に、ロールキャベツの中身をシュウマイにしたレシピが載っていて、「これは!!」と思い、早速作りました。

細かいレシピは分からないので、自分で作るいつも通りのシュウマイの「タネ」を茹でたキャベツでくるくる巻きます。

ロールキャベツとは違って、細めに。それをパスタでちょんちょんと止めまして。


こんな具合に、フライパンに水と少量のチキンコンソメなどを溶いたものを沸騰させて、そこに巻いたキャベツシュウマイを入れていきます。蓋をして15分くらい蒸し煮にして、出来上がり♪

シュウマイと同じく辛子醤油でいただきます。

前回のシュウマイ同様ですが、私は肉ダネにたまねぎの他、みじん切りのえのきを結構たくさん入れます。あっさりとして柔らかくなると思います。

これを1.5~2cm幅くらいに切ってお皿に並べます。アツアツをいただくと、おいしいですよ。

シュウマイの皮を一袋使ったとして、220kcalくらい。代わりにキャベツ半分(1玉1キロとして)使ったとしても120kcal。カロリーも全然違いますが、中身も違います。シュウマイの皮は主に炭水化物ですが、キャベツは野菜なのでビタミンや繊維もとれます。今流行りの低糖質メニューとして、こんな形のシュウマイも、たまにはいかがでしょうか♪

2016年1月24日日曜日

餅ラザニア風。

いろいろ流行ってきました…。インフルエンザやおたふく風邪。不用意な外出は避けたいけれどずっと家にいるわけにも行かないので、病気に負けない強い体を作るため、しっかり栄養をとって元気に過ごしたいなと思っております。

そろそろ、冷凍庫にいたお正月のお餅も無くなったころでしょうか…。

お餅って、お鍋に入れたり、お好み焼きやたこ焼きに混ぜたり、私はお正月だけでなく常に冷蔵庫にいる食材なのですがみなさんはいかがでしょうか。

あののびーる食感は、チーズにも似ていて、洋食にも合うのだなと思います。



すごく好きなのが、お餅を入れたラザニア風です。

ミートソースが合うと思います。ひき肉をたくさん買ったときにミートソースを作り置きしておいて、オムレツに入れたり、もちろんスパゲティにしたり、パンにのせたりいろいろ使える便利なストックおかず、ミートソース。

お餅をうすく、もしくは小さくきったものと、ミートソース、ホワイトソース、とろけるチーズを二回くらいずつ重ねてラザニアを作るような要領でグラタン皿にのせて行きます。一番最後はチーズになるように。それをオーブンで焼くだけ。

炒めたきのこなどを加えると、一品で十分満足できる立派な夕飯が完成です。

ホワイトソースも、バターや小麦粉を使って作ると少し手間がかかりますが、市販のものでも構いませんし、私はすりおろした長芋に牛乳を加えて少し伸ばしたものに、片栗粉少々(一人分で小さじ1~2杯くらい)を入れたものをホワイトソース代わりにしています。

長芋も、お餅も、チーズもとろとろ~っと伸びる感じが相性ばっちりで、しつこすぎずおいしいですよ。ぜひ一度お試しを♪♪

2016年1月22日金曜日

行動経済学。

今年はお正月休みが短かったので、1月が長く感じる…という話をちらほら聞きますが、みなさんはいかがでしょうか。

1月も後半に入り、三浦半島も寒さが増してきました。しかし先日の雪騒動(?)でも全く雪が降らないこの土地は本当に温暖なんだなと改めて思いました!


さて、お正月が終わると、テレビ番組でダイエットの文字をよくみかけるなと思います。たまたまつけた通販の番組とか、新聞のテレビ欄とか、もう、年末年始で体重が増える人が世の中にたくさんいるんだと変に勇気づけられる気すらします(笑)。

そんな中、私が先日ある番組でみた「行動経済学」の講義。

行動経済学というのは、生身の人間が対象で、人間がどのような状況下でどのように選択・行動し、その結果どうなるかというのを究明することを目的とした実践的な経済学。だそうです。

これは私生活に活かせる経済学、ダイエットにも活かせる、というのを知ってその番組をみてみました。この分野の第一人者であるという教授のおもしろい講義でした。

人は、目の前の利益より、将来の利益を低く見積もるのだそうです。

つまり、こんなふうに。
ダイエットしていて体重を減らしたいとき、目の前にお菓子がある。
これを食べれば将来体重が減らない(増える)ことは分かっている。
でも。将来の痩せた自分より、今は目の前のお菓子が大事。

これは人間だから仕方がないそうです。

じゃあどうすればいいのか。

「手を縛ってしまえばいい」

これは本当に縛るのではなく、いついつまでに○キロ痩せなければ友人に焼き肉をおごる。とか将来の自分の手を縛って、計画を守らざるを得なくするという、そんな方法。

そうでもしないと、計画を実行できない私たちの意志って、なかなかふんわり柔らかなものなんですね~(笑)。

でもこの話を聞いていて思うことがありました。

体重が増えてしまって栄養指導を受ける妊婦さんというのは、みなさんとても頑張ってくれるということです。

やはりそれは、数か月後に控えた出産という目標に向かって、それをより良いものにしたいという妊婦さんの強い意志があるからなのだと。

将来の自分をしっかりイメージできているからこそ、がんばって食生活を見直してくれているのだと思いました。

どうしても体重を減らしたい!今の食生活を見直したい!という方はこの行動経済学を利用して、明確な将来の「背水の陣」をたてて、絶体絶命の立場を自分で作ってしまうというのも、一つの方法ということですね。

こんな角度から体重コントロールについて考えたことがなかったので、新しい発見となりました。



2016年1月14日木曜日

寒い時。ひとりのごはん。

すっかり冬らしくなってきたここ数日。
太陽が出ている日中はそれでもまだ暖かさを感じますが、くもりや雨の日の寒さは堪えますねぇ。

お正月が終わり、お子様がいらっしゃる方は日中ひとりでお昼ご飯、なんていうことが増えてきたかもしれません。

ひとりだと、ついつい簡単に済ませてしまいがちですが、毎日のお昼ご飯なので、ちょっとはからだにいいものを食べたいなと考えている方もいるのではないでしょうか。

とはいえ、料理をする時間もあまりないし、あったとしてもあまり手間はかけたくないというのが本音です…。

例えばスーパーで買ってきたものとか、ご自宅での夕食やお弁当の余りものなどを食べているとします。

ごはんにおかず、となったら温かい汁物がほしい季節です。

今は、お湯を注げばすぐに飲めるスープ類もとてもバラエティに富んでいて選ぶ楽しみもありますね。でもちょっと、お疲れ気味の胃腸を休めたい、からだにやさしいものを食べたいなと思ったらこんな簡単スープはいかがですか。



この、地味な見た目がいかにもからだにやさしそう(笑)。

ねばねば野菜の長芋と、れんこんをすりおろしたスープです。

一人分、150ccのだし汁に40gのれんこん、同じく40gの長芋をすりおろすだけ。

だし汁(顆粒のものでもちろんかまいません)を温めたらそこに、すりおろしたれんこん(できれば皮ごとが理想)、長芋を入れて2分くらい煮るだけ!塩やしょうゆで調味して、そのままでもおいしいですし、生姜をすりおろしたり、ネギなどをちょっと加えるとより香り豊かに美味しくなります。加える塩やしょうゆでほんの少しカロリーは変わりますが1人分50kcalちょっとです。

よく長芋の話をする気がしている私ですが、消化もよく肌荒れ予防や疲労回復に効果があるといわれています。れんこんも同じような効果が期待でき、お肌の乾燥対策や、胃の不快感を抑えるなどと言われています。

特に私は、こどもが風邪をひいて喉が痛いというときにおかゆにすりおろしたれんこんを混ぜたものを作っているのですが、とろみがついて食べやすく、喉の痛みもやわらげてくれるようで、そんなときは自分も一緒に食べて風邪予防をしています。

私の個人的な好みではありますが、このれんこんを加熱したとろみがすごく好きで、体に染みわたるような感じがします。

寒いときに、一人分でも簡単にできるこんなスープを一品足して、満腹感もあり体をいたわってあげている満足感も得る、というのはいかがでしょう^^

ぜひお試しください!


2016年1月9日土曜日

ひじきの鉄分…。

こんにちは。

あっという間だった12月が終わり、あっという間に過ぎた今年のお正月。例年よりお休みが少なかった方も多かったのではないでしょうか。

バタバタしていた先月の25日。文部科学省から、食品成分表が5年ぶりに改定され公表されました。食品成分表とは日常私たちが使うさまざまな食品や加工品のエネルギーなどの栄養成分が載っているものです。私たち栄養士はこれを基準に、献立のエネルギーや塩分などを計算し対象者の方に提供したりしています。

この改定を受け、大きく取り上げられていたのが「ひじきの鉄分の減少」です。

すでにご存知の方も多いかもしれませんが、この改定で、ひじきの鉄分は100グラムあたり6.2ミリグラムとなっています。改定前は、同55ミリグラムと、まさかの9分の1に…!

この話は個人的にかなりの衝撃で、知った時一人だったけれど「えぇっ…」と思わず声が出たくらいです。

理由としては鉄製ではなくステンレス製の釜が普及し以前より鉄が少ないものが流通していることが多いからだそうです。同じような理由で、切干大根の鉄分も3分の1くらいに減っています。

そう考えると、これは私の個人的な考えでしかありませんが、鉄製の調理器具が脚光を浴びる日が近いのか??でもやっぱりお手入れなど現代人のニーズに対して応えにくい部分もあるような…。鉄製の調理器具っていうのは栄養成分をそこまで左右する力があったということに驚きをかくせません!

鉄分は、女性にとっては大変重要な栄養成分です。

特に、妊娠中、授乳中は毎日すごくすごく、意識して摂ってほしい栄養素です。自分も含め、妊娠中は貧血になる人がとてもたくさんいます。

減ったとは言え、乾物や海草類には日頃からとりたいミネラル類などが含まれていますので、高野豆腐とか、海苔とか、桜エビとか…毎日少しずつでも食べられたらいいのではないかと思います。

新しくなった成分表は文科省のウェブサイトで公表されていますので気になる方はご覧になってはいかがでしょう。

この改定された成分表をもとに、鉄分をおいしくとれるレシピなどを紹介していけたらと思っています。

2016年1月3日日曜日

2016年スタート!

明けましておめでとうございます。

みなさまどんな年末年始をお過ごしでしたか。

今回のお正月休みはいつもよりも短いということで、お正月気分もそこそこにお仕事が始まる方も多いと思います。

年末年始に体重が増えてしまうというお悩みをよく聞く私は、お正月休みが短いともしかしたら増える体重も少なくてすむ人が多いのかな…?なんてことを考えたりもします。

お正月に、とかく悪者にされがちな「お餅」。1年で1番お餅をよく食べる時期であることは間違いありません。この時期しか食べないという人もいるのではないでしょうか。

お餅は、市販のものだと1つ50gくらい。我が家にあったものだと、50gで116kcalと書いてありましたg。普通の白米のごはんですと、50gでおよそ80kcalですから、同じグラムで考えると1.5倍近くのカロリーがあるということになります。しかし50gのごはんというのはほんの少しです。お茶碗にしっかり1膳よそうと150gくらい。そう考えるとお茶碗1膳とお餅2個はほとんど同じくらいのカロリーです(240kcalくらい)。

1食分としては大差ないように思います。

しかしお餅はのど越しがよくてつるつると食べられてしまうため、ついつい何個も食べてしまったり、短い期間に集中して食べることや、お餅以外にも普段と違ったごちそうを食べたり、食事の時間が不規則になったりと他の要素も加わって、結果的にカロリーオーバーになってしまうのではないでしょうか。

そして、なんとなく「お餅を食べ過ぎたせい」というまとめ方にされてしまう…(笑)。

実際、そういう理由で体重が増えることももちろんありますが^^;

今年は早めの軌道修正ができそうなので、生活リズムを取り戻すのも難しくないかもしれません。

もう少しお正月気分を味わって、自分のからだをよく観察しながら無理をしないように食事も楽しんでいただきたいと思います。

お食事はおいしくいただくのがいちばんです!

今年も、おいしく健康に食事を楽しむ、そんな1年にしましょう^^