2019年7月23日火曜日

離乳食の時間のこと。

いよいよ、関東も梅雨明けが近づいてきたようですね。何となく肌寒かったり、雨が降ったりやんだりの梅雨が終わると一気に「暑い!」しか言わなくなるそんな時期になるのかと思うと…しっかり体力をつけておかないと!と思います。

今月も離乳食教室が無事に終わり、いろいろな赤ちゃんと出会うことができました。ステップアップ期は、一番ママのお悩みが多岐にわたる時期のような気がします。今回の教室で、ステップアップ期に聞いたお悩みを例に挙げて少しお話をしようと思います。

ねんねやうんちや、おっぱい。それに加え食べることが加わると、食べる量や種類や時間などなど、ママの悩みは尽きません。すごくわかります。しっかりやろうと思う人ほど、食べる量だったり、時間のことを気にしてしまいます。

育児本に書いてあるのはあくまで理想的なパターン。時間に関しては、わりと臨機応変に対応してしまって大丈夫です。10ヶ月くらいまでは半分は母乳やミルクからの栄養になります。お昼寝しているのを無理やり起こしてあげたりする必要はありませんし、おでかけのタイミングなどで夜遅くなったら、また翌日からいつものスケジュールに戻せば大丈夫です。

そして9ヶ月の赤ちゃんのいるママのお悩みは、「座ってご飯を食べない」でした。目に入るところにおもちゃを置いたり、テレビを消したりするのはもちろんですが、そんなことですんなり食べてくれたらママも悩みません(笑)。朝は比較的きちんと座って食べてくれるそうなので、ひとまずそれができていれば良しとする。そして、おっぱいを欲しがってしまうとのことだったので、もしかしたらお腹が空きすぎているのかも…とも考え、離乳食を何時ということにこだわるのではなく、おっぱいをあげてから何時間後に食べさせてみる、というのをやってみてはどうでしょうという提案をしました。

例えば午後3時におっぱいをあげたら、少しいつもより早めに2~3時間くらいで食事にしてみるといったように。お腹が空きすぎておっぱいを早く飲みたがり、ご飯を食べてくれない赤ちゃんにはこうした時間の工夫も必要です。

けれど、9ヶ月ともなると、これからどんどん運動量が増えるときです。たくさん動くようになればお腹もすきます。今まで食べなかったのがうそのようによく食べることもあります。

長い目で見れば…と言うのは簡単ですが、1日中ずっと赤ちゃんのお世話をしているママにとっては、一回の食事がどうなるかも重大な問題であることも事実。ママが大変なときは、食事をスパッと切り上げてしまってもかまいません。

このくらいの時間に、この場所でご飯を食べるんだという習慣をつけていくことが大切です。そしてできれば、ママやパパも座って一緒にご飯を食べる(ような環境)だとベスト!

できることから始めましょう!ゆっくり、ママと赤ちゃんのペースが一番です。


2019年7月10日水曜日

1年分の離乳食献立が。

先日の準備期の離乳食教室でのお話です。

私はいつも、おおまかな参考に一冊の離乳食の本を持っていきます。もちろん、これを買ってくださいという意味ではなく、離乳食の本というのはこんな情報が載っていますということを知っていただくためです。心配なママは一冊買ってもいいし、雑誌の付録にも同じようなものがついてきたりするし、図書館で本を借りるのもあり、インターネットで調べるのもあり。そこはママのやりやすい方法を選んでいただきたいと思います。

先日参加していただいたママに、何か本を買ったりしましたかとお尋ねしたところ、
「1歳半まで毎日の離乳食の献立が載っている本を買いました」
とのこと!

そんな本があったとは。

恥ずかしながら知りませんでした。早速調べてみると、離乳食をスタートしてから1年分の毎日の献立(初めはおかゆひとさじ、ふたさじですが…)が丁寧に一日ずつ紹介されています。初めはスプーンに載ったとろとろのおかゆ、徐々に食事らしく栄養を考えた組み合わせになった献立が写真つきで載っています。

食べる量に個人差はあれど、一目で一回分の食事がわかるというのは便利だなと思いました。そのママは、その都度ある食材などで臨機応変に交換して作っているそうですが、今のところ(離乳食を始めて約1ヶ月)順調に進んでいるとのことでした。

離乳食の進め方は、ママやご家庭のライフスタイルに合ったものがそれぞれ違うと思います。まとめて作ってフリージングが楽だと感じる人もいれば、その都度作るのが楽という人もいます。

ぜひご自分の生活や性格(笑)に合った方法で!使って便利なものはどんどん使ってしまいましょう!

こうして離乳食教室では、私も今のママたちのリアルな声が聞くことができてとても楽しく参考になることがたくさんあります。赤ちゃんのためにがんばるママは本当に輝いていてパワーももらいます。これから暑くなり、キッチンに立つのも大変になりますが、ママの元気が赤ちゃんの元気♪無理をせず、楽しんでモグモグタイムを満喫してください♪

2019年7月2日火曜日

七夕も近いということで。

今日は、こんな写真から。



カラフルな星型のこれは、何でしょう…?

正解は「お麩」です!

お麩というのは小麦粉に水と塩を加え練ってできたグルテンを主原料としたもので、お味噌汁などに入っているイメージが一般的かと思います。

でも、お麩には焼き麩や油麩など製法や形などもたくさんあり、煮物にしたりバターと砂糖をからめてオーブンで焼いたりと、調理法次第で味や食感を自由自在に変化させられるスーパー食材なのです(と私は思っています)。

成分表での分類は穀類になりますが、パンや麺類と全く違うのはそのたんぱく質量。消化も良いので離乳食にももってこいです(離乳食には色のついていないふつうの焼き麩を使いましょう)。当院の離乳食教室でも、お麩を使ったメニューを紹介することもよくあります。乾物なので保存はできるし、そのまま煮ても、すりおろしたりくずしたりするととろみがついて食べやすくなります。梅雨時や夏場など、食材が傷みやすいこの時期は、乾物のストックというのは便利かと思います。

さてこの星形のお麩は、そのままでも食べられる(焼き麩は基本的にそのままでも食べられます)ので、クルトンのようにトッピングにもいいそうで。お弁当に入れれば、おかずの汁気を吸ってくれるとか、アイスクリームにのせてインスタ映えとか…。そんな感じで、この色や形を活かした多様な使い方を楽しめるそうです。

もうすぐ七夕ということで、こんな変わり種のお麩もありますというお話でした。

高たんぱくで、からだにやさしいお麩。疲れやすいこの時期に取り入れてみてはいかがでしょうか。