2015年10月31日土曜日

麹のお話。

今日はハロウィンです。年々加速していく日本のハロウィン。経済効果はすごいらしいです。みなさんは何かイベントに参加したり、パーティーを開いたりしますか。


さて、今日はそんな西洋のお祭りをよそめに日本の伝統的な発酵技術で生まれた、おいしくてからだにいいこと盛りだくさんの「麹」のお話です。

甘酒を作ったお話をしたばかりですが、その甘酒ももちろん、麹の力でおいしく栄養満点な発酵食品。しょうゆや味噌やヨーグルト、日々の私たちの生活には発酵食品が実はいろいろあるのです。

そもそも、麹というのは、蒸した米などにカビの一種である麹菌という微生物を繁殖させたもので、麹に含まれる酵素の作用で独特のうま味や甘みがでます。

たんぱく質やでんぷんを分解する性質もあるので、よく「塩麹にお肉を漬けるとお肉がやわらかくなる」というのはそのためです。

一般的に塩麹なども売られるようになり、こうした麹を使った発酵食品は身近に手軽に使えるようになりました。

化学調味料を使わず、またしょうゆや塩などの塩分を控えてもこのうま味でおいしく調理できるのも、健康志向の現代人に合っているといえると思います。

先日作った甘酒は、日々いろいろなものに使っています。砂糖の代わりとして、ドレッシングにしたり、毎日ヨーグルトに入れて食べたり、お漬物にしてみたり。甘酒は偉いなーと日々実感。甘酒を作ったお話をまわりの人にしますと、「作りたい」と言ってレシピを聞いてくれる人も多いです。これから流行るんじゃ…(笑)!?とやっぱり密かに思っているのであります。


これは中でも私が気に入っている、甘酒のフルーツ和え。

(ハロウィンて、全然関係ないですが入れてみました)

甘酒の甘みとうま味がフルーツの酸味とベストマッチ!和えるだけでいつものフルーツがちょっと違ったデザートみたいになります。こちらはグレープフルーツ、りんご、キウイを和えて5時間ほどなじませたもの。最後に残る、グレープフルーツの果汁に甘酒が溶けたジュースがまたおいしい。甘酒を手に入れた際にはぜひお試しを!


今週も一週間お疲れさまでした。

みなさま楽しい週末をお過ごしください^^

2015年10月26日月曜日

あんかけ。

週間予報をみていたら、三浦半島でも一週間後には最低気温が一ケタに…。

ついに今日ストーブだしました。
みなさんのご家庭はどうでしょう。

それから、風邪をひいている人がずいぶんと目立ち始めました。ウイルスに負けない強い体を作りたいものです。

体を温める、温かいお料理。

簡単に、普段の料理を温かくする方法として大活躍の「水溶き片栗粉」。そう、トロミです。

2013年のこちらのブログでも紹介した、離乳食のとりわけにもおすすめのメニュー。

レシピ紹介♪

参考までに↑。


二年前のちょうど今頃、10月の終わりでした、前にあんかけうどんのお話をしたのも。今回のものはそれのアレンジ(アレンジっていうほどのものではないですが…)ということで、以前にご紹介したあんかけうどんの、そうめん版。そしてシーフードを使ったもの。

あんかけの具はなんでもいいんです。かつおだしに、霜降りしてアクを抜いたにんじん、さつまいも、ブロッコリー、豚肉などを加え、今回はそれにシーフードミックスを入れてみました。いただきものの銀杏もあったので入れました。

シーフードミックスも手軽に常備できる食材のひとつなので使いやすいかなと思います。あんかけのように(たとえば八宝菜なんかにも使うことがあると思いますが)汁ごといただくときは、ちょっと独特の臭み消しにあらかじめ卸生姜とお酒を入れたお湯でさっと湯がくのがおすすめです。解凍も手早くできますし、臭みもとれて一石二鳥。

しょうゆやみりんで味付けして、トロミをつけたら茹でておいたそうめんの上にかけます。

ちなみにそうめんは、表示では塩分がかなり入っていますが、茹でてよく水洗いするとほとんど抜けるそうなので、温かくしていただくときも、そのまま汁に入れずに一度別で茹でておくことをおすすめします。

冬場はお鍋の出番も多くなると思いますが、白菜、豚肉、もやし等お鍋のときの余った具材が使いやすいのもこのレシピのうれしいところ。

余った野菜でも数が増えると見た目もきれいで豪華にみえますし、栄養バランスも自然と良くなります。

トロミをつけたお料理を、フーフーしながら食べて、体を温めてはいかがでしょうか♪


2015年10月24日土曜日

甘酒の季節。

関東では日曜日あたりからずいぶん気温が下がるそうですね。気がついたら11月も目前で、冬がくることを日々感じています。

いよいよ寒くなってくると、私は「甘酒」が恋しくなり、毎日飲むのですが今年はようやく重~い腰をあげて自分で作ってみることにしました。

以前から「発酵」について興味津津で、どうにか毎日の食生活にたくさん取り入れたいと考えていました。しょうゆ麹、塩麹などもその味わい深さが大好きですが、甘酒もまた、まろやかな味わいと温かくして飲むと心も体もホッとするような気がするところが大好きです。

簡単に作れるよと聞いてはいたのですが、手間はかからなくても時間だけは必要なので、いつやろうかいつやろうかと思っては時が過ぎ…だったのです。

本当に寒い寒い真冬になると発酵の時間も長くかかったりするそうですが、今は室温20度から24度くらいで、何をするにも作業のしやすい環境です。

今回、私は毎日食べている玄米を使った「玄米甘酒」を作ってみました。

まず夜の9時くらいから、翌朝まで7時間ほど玄米を浸水させて、おかゆを作ります。ここに、麹を加えて(①)、炊飯器で8時間ほど保温します(出来上がり③)。蓋をあけて布巾をかぶせるとか、温度は70度以上にならないようにとか、麹を買うと袋に説明が書いてあります。

玄米を使ったので、おかゆができた時点でミキサーで撹拌して半分くらい粒をつぶしておきました。こうすると甘みが増すそうです。


出来たかどうかは、甘みを確認するとわかります。

初めに食べたときはその甘さにびっくりしました。まるでお砂糖をなめているかのような甘さです。これはお料理や飲み物へのバリエーションが増えそうでいまからワクワクです。

酒粕を使った甘酒ではなく、麹を使った甘酒はアルコールもなく独特のにおいも少なく、どなたでも召し上がっていただけるおいしい栄養ドリンクです。

甘酒の季語は夏。江戸時代から、夏バテ防止ドリンクとして日本人に親しまれてきた「飲む点滴」。これからの寒い季節には体をあたためて、元気の素となってくれると思います。

ちなみに…スーパーで麹が陳列されている棚に、もちろん甘酒も売っているのですが、「甘酒野菜ポタージュ」なんてものも売っていて(にんじんやかぼちゃ、さつまいもの味などがありました)、美容ドリンクとして甘酒がこれから流行るんじゃ…??と密かに思っていたのでありました。

興味のあるかたはぜひ!スーパーの甘酒売り場に行くことから始めてみてはいかがでしょう^^

2015年10月13日火曜日

レンジだけ!かんたん秋のごはん。

毎日天気予報を見ていますが、天気よりも注目すべきは気温です。

その日の夜から次の日の明け方にかけて、何度くらいになるのかを毎日チェックして、夜の衣服や寝具を考えます。とりあえず、なんでも一枚着て、エアコンを入れておけばよかった夏が恋しい…。


さて、からだを温める食材。昨日は唐辛子の話をしましたが、今日は「生姜」。

もう、なんでしょう。今日び、何にでも生姜、入れてやれ!っていう感じしませんか?

スープにごはんに、炒め物なんかはもちろん、飲み物にも甘いものにも、とにかく生姜に出会う確立はかなり高いです。それだけ生姜って何にでも合うんですね。こちらも優秀選手です。

特に、後から生姜を足すことで料理の味が変わって、お鍋料理なんかもそうですが味の変化を楽しめるのがいいところ。

今日は、生姜を使ってこんな簡単混ぜご飯のご紹介です。


炊き込みご飯というとちょっとハードルが高いイメージですし、一人分作るというわけにはなかなか行きません。

そんなとき、市販の「塩麹」を使ってヘルシー度さらにアップの混ぜご飯はいかがでしょう。レンジだけで、あっという間にできます。

材料(1人分)

・きのこ(お好みでいろいろ)・・・・50g
・お酒・・・・・・・・・・・小さじ1
・塩麹・・・・・・・・・小さじ1/4
・生姜・・・・・・・・・1かけ(お好みで増減してください)
・ご飯・・・・・・・・・70g

きのこは石づきのあるものは切り落とし、耐熱容器に入れてお酒をふります。ラップをふんわりとかけて、600Wで1分半くらい加熱します。

取り出して、塩麹を加えて混ぜておきます。

そこに、温かいご飯と、みじん切りにした生姜を混ぜて、出来上がり!!

生姜の香り、塩麹のふんわりとしたやさしい塩味。ご飯は普段の半量(1人前150gとして)でも、きのこと混ぜてお茶碗に盛り付けるといつもの1人前のボリュームが出ます。

普通にご飯だけを150g食べると、カロリーは252kcal。
このご飯だと132kca。嬉しい食物繊維も1.8gとれます。

写真のご飯は玄米なのでやや茶色っぽいですが、白いご飯で作るともっと白っぽい色になります。お醤油が入っている炊き込みご飯とはまた一味違って美味しいですよ。

お一人のランチなどにぜひお試しください。

2015年10月12日月曜日

毎日、冷え予防。

こんにちは。

朝晩と空気がひんやりしていますね。日が沈むのが早くなり、日の出が遅くなり、いつも活動している時間が暗くなることでも、冬の訪れを感じます。

暑い夏でも、体を温めることって大切ですがやはり多くの人が意識するのは気温が下がってきてからかもしれません。

体を温める食材というと、生姜とかネギとか、あとはカプサイシンでおなじみ唐辛子でしょうか。唐辛子は野菜の中でも、食べる以外にかなりいろいろな仕事をしてくれる優等生中の優等生かもしれません。

お米に入れて、虫がつくのを予防してくるというのはよく知られていますよね。カプサイシンには血液の流れをよくする働きがあるので、ちぎってお湯に入れて足湯にするとからだがあたたまり、また、ガーゼでくるんだ唐辛子をスリッパなどに入れておくと、足先がぽかぽかしてしもやけ予防になるそうです。

野菜辞典によりますと、カプサイシンは脳の中枢神経を刺激してエネルギー代謝を促進し、体脂肪を分解するため、肥満予防にも効果アリ!

体は温まって、肥満予防にも効果アリ、これはぜひとも食卓への登場回数を増やしたい食材です。

血行促進というと、以前も紹介した「ビタミンE」これもおすすめの栄養素です。

油脂類に多いのですが、そこはやはり、油なので取り過ぎはいけません。アーモンドをおやつ代わりにしたり、かぼちゃをお料理に取り入れて。

それにしても、お鍋の季節がやってきて私はうれしいです。

忙しい主婦の味方でもある「鍋料理」。
今年はどんな新しい味や食べ方が流行するのでしょうか。そういう楽しみもあります!

秋休み中、というお子様ご家庭もあるかもしれません。
元気に一週間過ごすため、しっかり食べて、たくさん動いて、ぐっすり睡眠!

また一週間頑張りましょう♪♪

2015年10月7日水曜日

寒い…。

いつの間に、こんなに寒くなったのでしょう。涼しいと言うより寒いという言葉のほうがしっくりくるような、今日この頃。

みなさんの「温活」はどんなものでしょうか。

ひとまず…何でも温める。

特に飲み物は、冷たいと一度に大量に体に入れることができてしまいます。体の中での負担も大きいです。アイスクリームや氷などのほうが、口の中で溶けてから体に入るので内臓への負担は小さいとも聞いたことがあります。氷の入った飲み物などは冷たいまま内臓へ直行ですからね…。冷たい飲み物には要注意ですっ。

夏の間は冷やしていたお茶類も、そろそろ温かいほうが美味しくなるころかもしれません。まだまだ日中は汗ばむこともありますが、汗が冷えるとすぐに体も冷えてきます。この季節は着るものもこまめに調節できるものを選びたいですね。

いつもは冷たいままで食べていたものを温める。

という意味で、私がしていることは、たとえばレタスなど生で食べることの多かった野菜も、豚肉と蒸したり、スープに入れたりと温めて食べること。

納豆も、冷蔵庫からだしてそのまま食べるのではなく、オムレツに入れたり、餃子の皮で包んで焼いてみたりと「調理」することで温かく食べることができます。

そして、体温が上がっているかどうかの確認方法ですが、平熱の測り方というのを検索してみると、体温計の会社などがていねいに解説してくれています。

しっかり脇の汗を拭きとることや、食後や運動後、外からの入室後30分は正しい体温が測れないそうです。

そして、今日の話題からとても大切なことが…。


「検温前は、温かい飲み物をとらないでください」


と、書いてあります。これは要するに、温かい飲み物を飲むと体温が上がるということを証明しています。

そんなわけで、日々意識して温かいものを取り入れて、体温を上げることが維持できれば健康維持につながるということだと思います。

温かいものを食べて、飲んで、体も動かして、元気にいきましょう♪♪

2015年10月4日日曜日

温活。

10月です。
今日はまだ暑いですが、どうやら明日あたりから気温が低くなるようです。この週末で、衣替えをした方も多いかと思います。

私も、扇風機を洗って片付けたのですが、次の問題はいつストーブを出すか…。なんだか、ストーブを出してしまうと一気に季節が変わって、急に月日が経ってしまったようで、よくわからない「焦り」を感じるのは私だけでしょうか…(笑)。何でしょうこのためらい感。



最近、〇活…という言葉をよく聞きますね。昔は〇活の〇に入るのは就職活動、の「就」しか無かった気がしますが、今は読みは同じでも「終」活があったり、婚活なんてだれでも知っている言葉になっているし、妊活とか、朝活とか、保活、調べたらソー活なんてのも…。

ちなみに、ソー活とはSNSなどのソーシャルメディアをつかった就職活動なんだそうです。造語って初めに作る人は一体誰なのかわかりませんが、多くの人で使うとそれが共通の言語として成り立つのがすごいところです。

栄養の話と全然関係なくなってしまいました…、温活の話にもどります。

温活というのは、ご存知のかたも多いかもしれません。読んで字のごとく、体を温める活動のことです。特に女性に冷えは大敵。最近では体を温めるのがいいことだというのはかなり認知度が高いように思います。

そして、これから寒くなる時期に比べてより一層注目を集めることと思います。

一般的に冬に旬を迎える根っこのお野菜は、体を温める作用があるといわれています。レタスやトマト、きゅうりなどは生で食べることも多いと思うのですが、根菜類は煮て食べるのが多いということも一つあると思います。以前にも書きましたが、何を食べようと、まずは物理的に冷たいものを食べれば体が冷えるというのは大前提にありますからね。

昔の人は、現代人に比べて平熱が高かったそうです。なんでも便利になったこの時代に生きる私たちは、意識してからだを温めることが必要かもしれません。

寒くなっていくこの時期。私は「食」からからだを温める方法をお伝えしていけたらいいなと思っています。

気温が急に変わるときは体調を崩しやすいです。これから冬に向けて温かさを重視した生活にスイッチして、元気で、寒さに負けないからだを作っていきましょう!!