2014年5月28日水曜日

脱線します。

こんにちは。

日差しが強くなってきましたねー。

最近の天気予報は「○○指数」っていうのが多くないですか??お洗濯指数とか、紫外線指数とか、その時期によって花粉やら何やら…ラジオの天気予報を聞いていたら
「今日のビール指数は80です。ぐいぐいいけそうです」
とのことで。親切にそんなことまで教えてくれてありがとうございます(笑)。


今日は食中毒のお話ではなく、こどもの「くる病」のお話です。
くる病というのはまだ栄養状態が悪かったころにこどもに多かった、ビタミンDの不足で骨が曲がったりしてしまう病気です。いわゆるО脚のような脚の形になったりするのが特徴です。

なぜ急にそんなお話をするかというと、少し前に赤ちゃんのいる知人から「歩く前のお散歩はどうしていましたか」と質問をされ、自分の経験談と一緒に、少しでもお散歩をして日光浴したほうがいいよという話もしました。

ちょうどその質問の前に新聞で、最近またこどものくる病が増えてきているという記事を読んだばかりでしたので。

その後、今度は朝の情報番組でこどものくる病の話をしていたので、それも見てみました。


くる病予防の観点からすると、栄養バランスを考えると離乳食を適切な時期に始めるということは大切らしいです。それから日中の暑い時期を避けて10~15分程度で良いのでお散歩などで日光浴をすること。

骨のお話をしたときビタミンDのお話もさせていただきました。その時のお話も参考にしてみてください。http://shiozakieiyoushi.blogspot.jp/2014/02/blog-post_6.html

これからどんどん暑くなるので、熱中症などに気をつけて、水分補給をしながら外の気持ちいい風を感じてください♪

ちなみに、情報番組の中でくる病のお子さんが出てきましたが、適切な治療を受け6歳の現在は全くもって普通の生活をしています。毎日なるべくいろいろな食材を取るようにこころがけ、常識的な範囲で食事、お散歩等していれば何も怖がる病気ではありません。

ただその番組でも言っていましたが、今は過度に紫外線を気にされたりする方もいるということで、こういった病気を知識として持っているだけで違うのかなと思いお話をさせていただきました。

2014年5月23日金曜日

HACCPってなんでしょう。

昨日の雷雨がうそのように今日は晴れ間が多いさわやかな陽気となりました。

以前にも書いたのですが、暖房にも冷房にも頼らずに適温が保たれている今の時期は最高ですね。でもこういう時期のほうが少ないのですよね。この貴重な季節を大切に過ごしたいものです。


前回お話をしましたHACCP(ハサップまたはハセップと呼ぶ)のお話です。

これは、宇宙食を作る際にうまれた衛生管理手法で、日本語に訳すと「危害分析重要管理点」という漢字ばかりのよく意味のわからない言葉になります…


簡単にご説明しますと、製品が出来上がった最後に安全性を保証するのではなく、その製品の製造過程でどんな危害が起こるかを予測し、それを防ぐためにはどうするかの手順を明らかにするというのがHACCPです。


家庭の調理で食中毒を防ぐためにはどうするか、それをまとめたものが前回のポイントです。そのように、各工程で作業方法をチェックし安全に行うことで、最終的に口に入ったときに衛生的で安全な食事ができるということです。


こうして文章にするとなんだか難しいことのようですが、家庭でできる食中毒の予防は基本的な方法を守れば簡単です。

  

買い物から食事までの過程も、書き出すとたくさんあるように見えますが、毎日のことなので習慣になるとなんてことはないです。

目には見えない食中毒菌をつけない、増やさないために、衛生的な調理や取扱いを心がけたいものです(繰り返しになりますが…)。

2014年5月21日水曜日

やってしまいがちな?

こんにちは。

今日は朝から風も強く大粒の雨が降っています。肌寒い一日になりそうです。


毎日の食事作りの中で見直していただきたいポイントを、お買いものから食事を終えるまで時系列に沿って話を進めてみたいと思います。

1.スーパーで買い物をする。
  買ったものは、肉や魚、野菜や加工食品など。
 これらは、肉汁や魚の水分などがもれないようビニール袋に入れるなど分けて包むこと。

2.家について購入品の整理をする。
  まず、冷凍・冷蔵品を冷凍庫や冷蔵庫に入れます。
 肉や魚などはビニール袋や容器に入れ、冷蔵庫の他のものとの接触を極力控えます。肉汁などが万が一漏れることを考えて、一番下の段やチルド室を活用しましょう。
 
3.調理の下準備をする。
  台所の清潔の確認。ふきんや手洗いなど。
 冷凍食品の解凍→室温に放置しての解凍はやめましょう。冷蔵庫の中か電子レンジを使いましょう。

4.調理をする。
  加熱して調理するものは、十分に加熱すること。調理を途中でやめて室温に放置すると、細菌が食品についたり増えたりします。冷蔵庫での保存、再度調理の際は十分加熱、が基本です。

5.食事をする。
  食事の前にも手洗い。室温に長時間放置することも避けましょう。

6.残った食品
  残った食品は清潔な器具や容器を使って保存。できれば、浅い容器に入れると早く冷えるのでなお良いです。
 少しでも、怪しいな、と思ったら思い切って処分しましょう。


普段の生活の中で、ついつい面倒だからとか、冷蔵庫に適当にものを詰め込んでしまったり、冷凍のお肉など室温にポンと放置(常温で解凍すると、まわりから溶けていくので真ん中まで解凍できたころはまわりの温度は上昇して生のお肉を長時間常温に放置したのと同じことになってしまいます)してしまったり…。やってしまいがちなことはありませんでしたか?



改善できそうなポイントをみつけたら、ぜひ実行してください♪
 

以上のポイントはHACCPという衛生管理手法をもとに厚生労働省が出している「家庭で行うHACCP」という資料をもとに書きました。次回HACCPのお話をしたいと思います。




2014年5月18日日曜日

基本は手洗い。

こんにちは。

天気予報では、初夏の陽気です。ということなのですが、家の中とかはわりと涼しくてまだまだ体調管理は用心深く…と思う今日この頃です。しかしうちの娘はもう何箇所も蚊に刺されていました…。そんな時期なのですね。


食中毒の話ですが、何はさておき基本は手洗いです。

風邪などの病気もそうですが、手洗いは健康の基本ですね!


調理の前や途中でお手洗いに行ったとき、また赤ちゃんがいる方はオムツ換えの後などの手洗いは徹底しましょう。それから化膿巣や鼻腔内にも黄色ブドウ球菌という食中毒の原因菌がいます。化膿した傷のあるときの調理はできれば避けたいです。それでも調理をする際は手袋などを着用したいですね。

黄色ブドウ球菌の感染経路は調理従事者の手指ですので、手洗いをすることで予防が可能です。また、菌の繁殖の予防には低温保存が有効ですが、冷蔵庫の過信もしすぎないように、できるだけ調理したものは早めにいただきましょう。


私が栄養士として働き始めたときは標語のように「冷蔵庫の過信はしない!」と言われていまして、妙に頭にこびりついています…。

食材は新鮮なものを購入し、新鮮なうちに調理し、なるべく早くおいしくいただく。

それができればベストですね。

調理をする人は、食べる人の健康をその手で担っているという(大げさかもしれませんが)責任感を感じながら心をこめて作ることができたらいいなと思っています。



過ごしやすく快適なこの時期、健康に、快適に過ごしましょう♪

そしてまた一週間、がんばりましょうっ





2014年5月13日火曜日

楽ちん料理といえば。

すぐにできて簡単な料理といえば、炒め物を思い浮かべます。

炒め物は、ちょっぴり見た目の素っ気なさを感じつつも、すぐにできて、なにより出来たてがおいしいので、パッと作ってすぐに食べるのがよいです。

作り置き、というと温めなおしたりするだけのイメージで、それはそれで簡単ですが作り置くということは、前もって作っておかなければいけないわけで(笑)。そりゃそうです。




この地味な見た目。


でも、野菜はたくさんとれるし、一品で主菜副菜くらいのボリュームもあります。あとご飯と、汁ものでもあれば立派な献立に。

最近肉続きで、たくさんのお肉は使いたくないなと思っていたので、肉の量は減らして、そのぶん水切りした木綿豆腐を使いました。

一口大に切って、小麦粉をまぶしてフライパンで焼き目をつけておきます。形もくずれにくいですし、味のつきかたもよくなります。

豚バラ肉を一度お湯で湯がいてよぶんな脂やアクをとりのぞいておきます。そうすることでギトギトとすることもないですし、湯がいてから切ることで、生のお肉をまな板で切ることもないので下準備が楽ですよ。

ネギやしょうが、にんにくのみじん切りで香りを出してお肉と野菜を炒めて、味付けをしたら(今回はオイスターソースとしょうゆ、砂糖、みりん、酒を使いました)最後に豆腐を入れてザッと混ぜるだけ。

水分が出てしまったら、水溶き片栗粉でまとめてもいいと思います。

なにはともあれ、手早く!が基本ですね。

コトコト時間をかけて煮込んだ料理にも、時間勝負で一気に仕上げた料理にもそれぞれの美味しさがあります。

バラエティに富んだ食卓で、毎日元気に過ごしましょう♪

2014年5月10日土曜日

鶏肉の話の続き。

今日は暑いくらいでしたね。
特に車の中はもう暑くて暑くて。

保冷バックをかかさず持ってお買いものに行かないと、食材の傷みも早そうだなと感じました。


前回お話した鶏刺しの話ですが、ちょっと言葉足らずだったかもしれないので補足です。

あのとき鶏刺しを食べて、誰かが食中毒になったわけではありません(笑)。ただ私の中では、生の鶏肉=食中毒。というイメージという話でした。


ご自宅で鶏肉(他の加熱用生肉でも同じですが)を調理されるとき、ベストなのはまな板を分けること。
100円ショップなどでもいろいろなまな板が売られています。そういうものを一枚、お肉用に用意されるといいかもしれません。ペラペラのものなら場所も取りませんし。

まな板が一枚の場合は、なるべくお肉を最後に切るようにして、普通に洗ってから、熱湯消毒をおすすめします。(いきなり熱湯をかけると残ったお肉のタンパク質が固まってしまいます)

私はお肉用のまな板も、使ったらすぐに洗い熱湯消毒するようにしています。


こういった衛生管理はわりと感覚に個人差がありまして、何も気にせず調理していて、それでもなんでもないから大丈夫という人もいます。こんなふうにするのは神経質すぎると思う方もいるかもしれません。

それでもやはり、衛生面からすると切る順番を考えたり、調理器具を複数分けて使ったりという方法が安全です。


初めにも書いたのですが、小さなお子様とか、抵抗力の弱い方が食べる場合はより注意が必要ですので、これから暑くなる季節、念には念を…というお気持ちで、ぜひ安全でおいしい調理をこころがけていただきたいと思います!



2014年5月9日金曜日

思い出のお刺身。

こんにちは。

朝早くから太陽が出ていて気持ちがシャキッとします。

食中毒の話で、ひとつ私の中で思い出深いことがありまして…。

結婚して間もない頃、主人のお父様のふるさと鹿児島に行ったとき。

とある料理店で出てきた鶏刺し。

あのときの衝撃が忘れられません。


鶏…!?

このピンク色の生肉は…鶏っ?!



こちらでは見たこともなく、栄養士として調理してきて「加熱!」「中心温度75度!」とか刷り込まれていた私にはかなり衝撃的なイッピン。


鹿児島の方たちは普通に食べていましたが、私はどうしても口に入れることは出来ませんでした…。


これはかなり特殊な話で、もちろん普段スーパーで買ってくる鶏肉を生で食べないでくださいね!!


鶏肉の食中毒といえばカンピロバクター。鶏肉は、よく加熱してください。

それから、食材は新鮮なものを使いましょう!これも、食中毒予防の大切なポイントです。

これから暑くなると、スーパーで買ってきたお肉やお魚も、持って帰るまでに多少なりとも保存状態が悪くなるので、帰ったらすぐに冷蔵するなど整理してくださいね。


鶏のお刺身を食べたことあるかた、いますか〜(笑)



2014年5月7日水曜日

食中毒にご用心。

こんにちは。


まだまだ風が冷たかったり、不安定な季節の変わり目という感じですが、これからどんどん暖かくなり、あっという間に暑い夏がやってきます。


これからの季節、食中毒には十分気をつけていただきたいと思い、今月は食中毒のお話をしていこうかと思います。

食中毒というと、ニュースで目にするのは飲食店やホテルなどでの集団感染がありますね。しかし、厚生労働省に入る報告の20%は家庭で起きているものだそうです。


私がよく言われたのは、菌は目に見えないし、においもしない。だから見た目のきれいさではなく衛生的な調理や扱いをしなければいけないということです。

たとえばまな板を洗う時、洗剤で泡たっぷりで洗うときれいになったような気がしますが「菌」を殺しているわけではなく目に見える汚れをとっているだけです。

まな板は熱湯をかけると消毒効果があります。調理のあとすぐに洗剤で洗い、最後は熱湯消毒をしておくと良いです。


特に小さいお子様やお年寄りなど、抵抗力の弱いかたのお食事を作る場合は気をつけたいですね。


厚生労働省のホームページには、ご家庭でできる食中毒予防の食事作りのポイントがいくつか記載されています。それをもとにしながら少しずつお話していきたいと思っています。


長い連休を終え今日からお仕事の方も多いかと思います。
今週は短い一週間かもしれませんが、元気にいきましょう♪