2018年12月31日月曜日

平成最後の大みそか。

いよいよ2018年も最後の一日となりました。何にでも「平成最後」がつくことにも慣れてきたようなそんな気がします。

数年前から元旦から開いているお店がとても多いですが、それがまた近頃見直されているようですね。お店が開いているということは当たり前ですが働いていらっしゃる方がいるということで、今は休日にする動きが活発だそうです。個人的には、お正月というのはどこもお休みでしーんと静かなほうが「らしさ」があって好きです。みなさんはいかがですか?

今年も「食」から健康になるためのお話をこちらでさせていただきました。人間のからだは食べるものでできています。たくさん食べて、たくさん動くというのが健康の基本だと思います。何をどのくらい食べるということも大切ではありますが、おいしく食べて元気に動けるということができれば人は健康に生活できるのだと思います。

どうか、来年もみなさまにとって健康で、笑顔のあふれる年になりますように。

本年もお世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

楽しいお正月をお過ごしください♪♪
(いっぱい食べたら、いっぱい動いて消費しましょう笑)

2018年12月14日金曜日

大根おろしに医者いらず。

昔からあることわざというか格言というか、こんな言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。柿が赤くなると医者が青くなる…。ここでいう柿とは、りんごやトマトの場合もあるのですが、タイトルの大根おろしにせよ、食べ物には体を元気にする要素が存分に含まれているということの表れだと思います。

寒さが増してきて、今、大根がとってもおいしい時期になりました。特にこの三浦半島では、家庭の大根保有率が相当高いのではないかと勝手に想像しています。大根(根の部分)は95%以上が水分で、ビタミンCや消化酵素を多く含みます。この消化酵素(ジアスターゼ)が医者いらずに一役かってくれているのです。

この消化酵素の恩恵を余すことなく受けるのであれば、間違いなく「生の大根おろし」として食べるのが最も効果的。また私の個人的し好の話で申し訳ありませんが、私は大根おろしが大好物です。特に、脂の多い肉や魚と合わせるのが好きで、こってりとさっぱりの味わいでいつまでも食べていられそうな気がします。そして、消化酵素の働きで胃腸の働きを助け、消化不良の解消、また胃酸のコントロールをして胃もたれ・胸やけ防止にも役立ってくれる心強さもあり、このことが「油+大根おろし」の組み合わせ好きに拍車をかけているのだと思います。いくら食べてもなんとなく安心…。

しかし、大根おろしというのは時としてとても辛いことがあります。もちろん、この辛さには好みがあるので、ある程度の辛さは大根おろしのだいご味のようなもの。ただどうしても辛くて食べられないというときは、おろしてすぐより消化酵素の恩恵は何割か減ってしまいますが、私は少し時間をおいてから食べています。

辛みの成分は揮発していくので、おろしてすぐよりもしばらくおいてからのほうが辛みが減ります。インターネットで検索すると、びっくりするくらいいろいろな「辛みぬき」の方法が出てきました。レンジでチンするほか、混ぜ物として卵黄、酢、砂糖、うまみ調味料、マヨネーズなどなど…。試していないので何とも言えませんが(-_-;)

また、「おろし煮(みぞれ煮)」という料理もおすすめです。鶏のモモ肉を焼いて、だし汁少々と大根おろしを汁ごとたっぷり。みりん、しょうゆ(お酢を少し入れるのもおすすめ)で味付けをして煮ます。お肉が柔らかくなるし、大根おろしとお肉から出たうまみが絡み合ってとてもおいしいですよ。豚肉でも、魚でも合います。

旬の大根をいろいろな料理法で味わって、風邪などよせつけない元気な体づくりをしてほしいと思います。

2018年12月5日水曜日

旬のケール。

ついに一年最後の月、12月がやってまいりました。12月に入ったと思ったら異様な温かさが続いて、とても変な感じがします。どんなことにでも「らしさ」って大事なんだなと思ったりもします。

冬野菜は、寒さで甘みが増すということなので、やはり冬には冬らしい気候になってほしいなと考えるわけです。白菜や大根、ほうれん草など冬になるとおいしくなる野菜はいろいろありますが、今日はあまりなじみのないこんなお野菜を取り上げてみようと思います。



「ケール」

です。聞いたことがある方も多いかもしれません。口にしたことのある方の多くはもしかすると”青汁”で飲んだことがあったり…?日本ではもっぱらジュースの材料として利用されることが多いこのケール。密集したパセリのような見た目ですが、こちらはどうやらスコッチケールというカールが強い品種のようです。横須賀市の地場物をみかけたので購入してみました。

一般的なケールというのはカールがなく、「結球しないキャベツの仲間」というのが納得の見た目をしています。つまり、キャベツの葉っぱを一枚一枚バラバラにしたような、そんな感じです。

独特の苦みはありますが、甘みもあって生食でおいしくいただけます。10月に紹介した
大人の秋サラダの春菊をケールに変えてサラダにするのがよく合います。苦み、甘み、塩けや酸味が相まってシンプルだけど奥の深い味わいになります。

栄養価に関しても、青汁の材料になるくらいなのでかなりの優等生。ビタミンC、Aも多く、カルシウムは100g当たり220mgと野菜の中でもトップクラスだと思います。

今の時期しか味わえないおいしさがあるので、見かけた際はぜひ手にとってみてはいかがかなと思います。


2018年11月19日月曜日

やみつきクッキー。

今日は、当院のベビーマッサージ教室のおやつにも使用するオートミールを使用したクッキーのご紹介です。

オートミールは「オーツ麦」という名前でも売られています。食物繊維や鉄分を多く含むので、便秘や貧血など女性の悩みの解決に一役かってくれる優れた炭水化物です。

外国では朝食にミルクで煮たものなどを食べているようですが、焼いて食べるとカリカリで香ばしく、とならなくなるおいしさです。


今回作った分量は
・オートミール・・・60g
・小麦粉・・・20g
・砂糖(てんさい糖)・・・20g
・塩・・・ひとつまみ

・くるみとアーモンド・・・合わせて30g
・ドライフルーツ(なつめ)・・・10g
・水・・・大さじ2
・植物油(太白ごま油)・・・大さじ2
(ベビーマッサージ教室で配布するレシピと多少異なります)

ナッツとドライフルーツ(レーズンなど。入れなくても大丈夫です。チョコチップなど入れてもおいしいです!)を刻んでしまえば、あとはふるったり泡立てたりは一切なし!スプーンひとつでできちゃいます。

材料を全て混ぜて、丸めてできるだけ平たくしたら、180度のオーブンで20分ほど焼くだけです。思い立ったらすぐできるからだにうれしいおやつです。ナッツとオートミールの香ばしさでとまらなくなっちゃうのが困りものですが( ;∀;)

ぜひおためしください♪

2018年11月13日火曜日

離乳食も旬の食材で。

温暖な三浦半島にも、少しづつ冬の足音が近づいているようです。気温が下がって、なべ物を食べる機会も増えつつあります。体を温めて、風邪をひかぬようこれからの冬本番に備えたいものです。

さて旬の食材というのは、その季節に体が欲する栄養素が入っているわけで、これからは体を温めるような野菜がおいしくなってきます。

11月から3月くらいに旬を迎える「カリフラワー」が今日の主役!

真っ白でぎゅっと身を縮めたような、ガードの固そうな、意思の強そうな…そんなカリフラワーには一体どんな栄養があるのでしょう。

今の季節にうれしい、風邪予防にもなるビタミンCが最も注目の栄養成分ではないかと思います。ビタミンCは疲労回復や美肌効果もあり、家族みんなでいただきたいお野菜です。見た目は「白いブロッコリー」みたいですが、キャベツの仲間です。レモン汁やお酢を少量加えたお湯でゆでると白くゆであがります。赤ちゃんの月齢に合わせて刻んで冷凍しておくと便利ですね。

今日はマッシュポテト風にしてみました。9ヶ月くらいを目安に作りました。



・カリフラワー・・・20g
・にんじん・・・20g
・じゃがいも・・・60g
・バター・・・少量(1~2g)

写真の2倍量ができます。

カリフラワーはあらかじめゆでておきます。にんじんは5mm角くらいに切って、ひたひたのお水で柔らかくゆでます。カリフラワーも一緒にゆでます。水けが残っていたら軽く切って、バターを加えます。

じゃがいもはレンジなどで加熱しておきます。ゆでたにんじんとカリフラワーのお鍋に入れてつぶしながら混ぜていきます。

水分が少なくパサパサしすぎるようでしたら、お湯、ミルク、スープなどを加えて食べやすい柔らかさにします。味付けは赤ちゃんの進み具合に合わせてしてくださいね。特にお塩を加えなくても、バターの風味と野菜の甘みで十分おいしくいただけます。

同じような材料でポテトサラダにしたり(ツナ缶など加えても)、ポトフのようなスープにしても。あまりクセもなく和洋いろいろな料理に加えて楽しめると思います。

大人には、ゆでたカリフラワーをカレー粉・塩コショウ・酢・オリーブオイルなどでマリネするのもおすすめです。カリフラワーは、カレー粉の他、クリーム系にもよく合うのでグラタンなどもおいしいですよ。

大人も子どもも、旬の食材をおいしく食べて、風邪に負けない元気な体を作りましょう!



2018年11月1日木曜日

芋けんぴ。

最近、よく目にする気がする芋けんぴ。自分が食べたいからなのかもしれませんが…。

さつまいもがおいしい季節ですね。芋けんぴは、原材料の表示をみると、さつまいも、油、砂糖。だいたいこの3つだけです。こんなシンプルに…いやこんなシンプルだからこそおいしいのだと思います。しかし、これだけの材料でできているということは、簡単に自宅でも作れるということです。

さつまいもを棒状に切って、油で揚げて、砂糖と水を煮詰めたもので絡めるといういたって単純な工程ではありますが、油の香ばしさと甘さ、食感が相まって食べだすと止まらない危険もはらんでおります(人による)。

今回は、半日くらい芋を干してよく水分を飛ばしてから作ってみました。もちろん、ただ水分を拭きとるだけでも作れます。

乾燥した晴天の多いこの時期は、野菜を干すのにもってこい!!きゅうりでも大根でも、余りそうなときはこうやって干して保存します。さつまいもは、なるべく太さを揃えて5mm角くらいの棒状に切ります。水にさらしてからざるにあげ、キッチンペーパーなどでしっかりと水けを拭きとってから天日干し。

170~180度くらいの油で焦げないようにしながら5分くらいかけてカリっとするまで揚げます。そうはいっても、完璧に同じ太さに揃っていないので若干のムラは生じますが、そこは手作りのいいところ。カリカリしたり、ちょっと柔らい部分もたまにはご愛敬です。

砂糖大さじ3に水大さじ1~2くらいの割合で鍋に入れ、火にかけてふつふつと煮詰め、揚げたさつまいもを一気に投入。全体に絡めたらクッキングシートなどにとって冷まします。私はここでお塩もパラパラっと振ります。

さつまいもには、ビタミンCや食物繊維が多く体の中も外もきれいにしてくれる美容に効果大の野菜です。しっかり噛むこともできるし、お子様のおやつにもおすすめです!!さつまいもは寒さに弱いので、買ってきたら新聞紙にくるんで冷暗所に保存しましょう。


2018年10月26日金曜日

やっぱりかぼちゃ。

ハロウィーンも来週かあ…と思っていると、もうすでに縮小されはじめてクリスマスにじわじわ攻められているハロウィーン売り場…。ハロウィーンに何するわけでもないのですが、なんだか切ない気持ちもわいてくる、そんな10月の終わりです。

先日のおしゃべりサロンのおやつでは、季節柄かぼちゃを取り入れてみました。



甘酒の蒸しケーキを作ることが多かったのですが、今回はかぼちゃと豆乳の蒸しケーキにしてみました。

生地には薄力粉の他、強力粉も少し加えました。薄力粉と強力粉の大きな違いというのはたんぱく質の含有量で、強力粉のほうがたんぱく質含有量が多く、粘りが強くなります。薄力粉のほわっとした食感だけではなく、もちっとした感じも加わり、食べ応えもアップします。甘さも控えめにしたので、朝ごはんなどにもいいかなと思います。

材料(4個分)
・かぼちゃ・・・70g
・砂糖・・・35g
・卵+豆乳・・・80ml
 (今回は卵1/2個使用)
・薄力粉・・・65g
・強力粉・・・15g
・ベーキングパウダー・・・3g
・植物油・・・大さじ1

薄力粉・強力粉・ベーキングパウダーを合わせてふるっておきます。
かぼちゃはワタや種、皮をとりのぞき適当な大きさにカットしレンジで加熱。
フォークでつぶしておきます。
ボウルにつぶしたかぼちゃと砂糖を入れてよく混ぜ合わせ、卵+豆乳液、油、ふるった粉類の順番で混ぜていきます。粉を入れてからはゴムベラでさっくりと。

紙カップなどをしいた型に流し込み、12~14分ほど蒸します。

今回はかぼちゃをレンジで加熱する際に、小さめにかっとした皮付きのかぼちゃも作って飾りようにしました。飾り用のかぼちゃを加える場合、型に流し込んでから埋め込むようにします。

水分量はかぼちゃによっても変わってきます。生地の固さはちょっとゆるめのマヨネーズくらい。豆乳ではなく水でも大丈夫なので、固さは調節してみてくださいね。

かぼちゃは見た目の色もきれいですが、中身の栄養素もとっても優秀選手です。ぜひ作ってみてください♪

2018年10月12日金曜日

大人の秋サラダ。

最近は離乳食やこども向けのお話が多かったのですが、今日は大人向けの旬の食材を使ったサラダを一品ご紹介。

春菊。これぞ大人の野菜…。

子供のころ、ほうれん草の胡麻和えだと思って食べたら春菊で、母親に盾突いた記憶がいつもよみがえります。

春菊といえば、すき焼きにもか欠かせない、なべ物の季節のお野菜という印象ではないでしょうか。これから最盛期を迎える冬においしい鍋野菜の代表ですが、今日はそんな春菊を生でおいしく食べられるサラダにしてみました。


材料
・春菊・・・1わ
・まいたけ・・・1株
・ベーコン・・・2枚
・オリーブオイル・・・大さじ1
・にんにく 少々
・粒マスタード・・・小さじ1
・ポン酢・・・大さじ2くらい

こしょう、あればくるみ

春菊はよく洗い葉っぱの部分を手でちぎり、茎の部分は斜めの細切りにします。
まいたけは小房にわけてアルミホイルに乗せ、オーブントースターで7~8分焼きます。
ベーコンを細切りにして、オリーブオイルとにんにく(みじんぎりでも、チューブの卸にんにくでも)と炒めます。こんがりと炒めたら火をとめて、ポン酢とオリーブオイルも加えてドレッシングを作ります。
春菊とまいたけを皿に盛り、ベーコンのドレッシングをかけて、好みでこしょうをふっり、あればくだいたくるみを乗せます。

ゆでたものよりもさっぱりとして、意外にも食べやすいと思います。

春菊のカロテン含有量はほうれんそう以上。抵抗力をつけて風邪予防にも一役かってくれます。あの独特の香りは胃もたれ解消、消化促進の効果もあるといわれています。

旬のお野菜はそのとき体に必要な栄養素がいっぱいです。ぜひいろいろな食べ方を楽しんでください!

2018年10月5日金曜日

噛んで健康。

秋の気配も深まり始めました。10月ともなると、やれおせち予約の早割だ、年賀状印刷はいついつまでだと何パーセントOFFだとそんな情報が流れ出し、そんなに急かさないで!と言いたくなってしまうのは私だけでしょうか…。

秋といえば、「食欲の秋」。過ごしやすい季節は、いろいろな食べ物がおいしく感じると思います。おいしい食事は、できればじっくり味わって食べたいものですが、忙しい現代社会ではなかなか難しいことなのかもしれません。よく噛んで食べることが良いことだとわかっていても、そうはいっていられないというのが現実だったり…。

しかし、小さなころからの習慣づけはとても大切です。離乳食も、8ヶ月くらいまでは舌でつぶせるような固さですが、だんだんと歯ぐきが締まってきて、奥歯が生えていなくても歯ぐきで咀嚼ができるようになります。1歳過ぎからの完了期に入ってからは、意識的に「噛んで」食べる食事を増やしていきたい時期です。

きちんと噛む習慣を身につけられないと、口の周囲の筋力が低下したり、歯並びが悪くなってしまって、幼児期にしっかり噛んだり飲み込んだりがしにくくなってしまうこともあります。

しっかり噛むことの効用として
・肥満予防
・消化を助ける
・歯の病気予防
・脳の機能の活性化
などがあります。これらは当たり前ですが、子供にも大人にも言えることです。

大人なら、物理的によく噛まないといけないような食材を選んだり調理するのもいいと思います。子供には、「よく噛みなさい」と言うばかりでは、噛むことに意義があるようで食事そのものに対するおいしさや楽しみが後回しになっている気がします。「よくモグモグするとおいしいよ」とか「この料理はこんな味がするね」とか、食事を味わうことを教えてあげると、結果ゆっくりとよく噛んで食べることにつながります。

まだわからないかなと思っても、赤ちゃんの頃から食事の際の声掛けをたくさんしてあげてください。大人も子供も、しっかり噛んで健康に!心もからだもすこやかに。

2018年9月25日火曜日

季節の手づかみ応援離乳食。

季節の…といっても、秋っぽいということではなく、夏に余った「そうめん」を使った離乳食レシピのご紹介です。

そうめんは、夏でなくとも、温かいおつゆでももちろんおいしいのですが、やはり夏の消費が圧倒的に多いのではないかと思います。今の季節、そうめんがご自宅にある方は多いのではないかと思って、今日はこんな離乳食メニューを、完了期のお教室で試食していただきました。


「そうめんのお焼き」10ヶ月くらいから

・そうめん(乾)・・・20g
・しらす(湯通しする)・・・15g
・にんじん(ゆでてみじん切り)・・・10g
・えのき(みじん切り)・・・10g
・卵黄・・・・1/2~1/3個分
・片栗粉・・・小さじ1~2
・青のり ・植物油 少量


ゆでて細かく刻んだそうめんと、植物油以外の材料をよく混ぜ合わせます。全体がばらばらにならないでまとまればOKです。

ラップなどを少し大きめにカットし、混ぜ合わせた材料をのせ、ラップで包み込むように四角く形成します。厚さ5ミリくらいの四角形に整えたら、ラップをはがし、四角いままうすく油をしいたフライパンで両面こんがり、しっかりと中まで火を通します。

焼けて粗熱がとれたら、包丁で食べやすい大きさに切りましょう。

そうめんの代わりにごはんでもできます。卵や片栗粉などである程度まとまりをつけてフライパンで焼くお焼きは、手にべたべたとつくこともなく、手づかみしやすいのでおすすめです。納豆やおさかななど、あかちゃんの好きなものと一緒に、お野菜を混ぜることができるのもうれしいポイント♪

具をかえてバリエーションを増やしてみてくださいね。

手づかみ食べはあかちゃんの大切な成長の証。ママはおおらかな気持ちで見守ってあげてほしいと思います!

2018年9月18日火曜日

離乳食の量のこと。

季節の変わり目で体調管理が難しい時期ですね。しっかり睡眠をとって、食事をして、体を動かして健康でいたいものです。

さて今日はステップアップ期の離乳食教室の日でした。2回食に慣れてきて、もう少ししたら3回食という元気な男の子たちが集まってくれました。この時期の教室では、いつも食事量の目安についてお話をしています。

8ヶ月、9ヶ月くらいになると、ずいぶん赤ちゃんの食べる量にも差が出てくる頃です。食べムラももちろんあります。大人だって、毎日毎食、同じ量を食べられるわけではないので、食べムラがあっても体重が順調に増えていれば全く問題ありません。

育児本などには、だいたいの月齢と、目安の量などが書いてあるので、それをもとに実際に一食分を作って試食もしていただいています。

今回作ったうどんのメニュー。

左側、7ヶ月くらいは、離乳食に慣れて、2回食になったころのメニュー。
ゆでうどんは「45g」です。
細かく切ったうどんをかつおだしで柔らかく煮て、すりおろしたにんじんと、すりおろしたお麩を加えます。ほうれんそうのペーストはベビーフードで。お麩は植物性のたんぱく質源として、離乳食には重宝します。適度にとろみもついて使いやすいと思います。ぜひ使ってみてくださいね。

右側は10ヶ月くらい。少しうどんやにんじんも大きめですが、やわらかく煮ています。
ゆでうどんは「75g」
とりのささみとアスパラガスの穂先も細かく刻んで加えました。

ゆでうどんは、だいたい一袋が200gくらいなので、そこを目安に考えてみてください。もちろん、毎回計る必要はありません。赤ちゃんが食べられる量をみながら、調整していきましょう。

そして、ちょっと便利なベビーフードのご紹介として…

鶏のささみやブロッコリーなど、あかちゃんはパサパサした舌ざわりが苦手です。うどんなどもとろみをつけるとたべやすくなりますが、お鍋で水溶き片栗粉をうまく使えなかったり、いざ食べさせよとしたら思っていたよりとろみがついていなかったり…なんてことも。

そんなとき、火にかけなくても常温の水分にこうした「とろみのもと」を加えてくるくる混ぜるだけでお好みの状態に合わせてとろみがつけられるベビーフードがあります。

離乳食を初めてすぐの5ヶ月の赤ちゃんから使えます。外出先で使うにも便利かと思います。ベビーフードは日々進化しているんだな~と思います。上手に使わない手はない!とも。赤ちゃんのお世話に昼も夜もがんばるお母さん。便利なものは大いに活用して、笑顔で楽しい食事の時間を増やしてほしいと思います!



2018年9月4日火曜日

計算機のご準備を。

先日、ある研修会に参加した話の続きです。

その研修会というのは、子どものスポーツ栄養に関するものでした。ジュニアアスリートの成長をサポートする食生活の話が中心だったのですが、その中で聞いた「おもしろい計算」を会う人会う人に話してしまう今日この頃です。

その計算というのは「推定身長」に関するものです。

両親の身長から、その子供の身長が将来何センチになるか計算できるということです。

まずその計算方法です。

①男の子の場合
(父親の身長+母親の身長 +13)÷2

②女の子の場合
(父親の身長+母親の身長 -13)÷2

例えば、父親167センチ・母親160センチの子供(女の子)ですと
(167+160-13)÷2=157センチ

という計算です。

ちなみにこれは私自身を当てはめて計算した場合なのですが…びっくりしたことにピッタリでした。大人になって計算した場合、推定身長よりも小さかった場合は、身長が伸びる時期にもっと栄養や睡眠をとっておけばそのくらいまでは伸びたのではないか。逆に大きかった場合は、成長のスパート時に上手に十分な栄養が行き渡っていたからではないか。ということらしいです。

ご自分のご両親の身長を当てはめて計算するのもおもしろいですし、あかちゃんが生まれ、ちょっと気は早いですが、この子の身長は何センチくらいになるのかしら…と気になったときにはこの計算で確かめてみてはいかがでしょう(笑)。

成長のスパートというのは、ある程度停滞したとき、そのあとにグーッとくるそうなので、その停滞期を把握できるとうまくサポートできるらしいです。

いろいろなことが科学的に証明される時代。我が子の未来のためにできることが増えすぎてしまって、お父さんお母さんはちょっと大変かもしれないですね^^


2018年8月29日水曜日

からだにやさしい。

9月も目前というのに、容赦ない暑さが続いています。体調を整えるためのお話を毎回のようにしているのですが、今日はおすすめの甘酒を使ったつめたいゼリーのレシピです。

私はもう何年も甘酒を切らすことなくせっせと作って、毎朝食べています。食べているというのは、朝ヨーグルトに加えているからであって、私の中では甘酒は飲むというより食べるものになっています。

今、市販の甘酒の種類はたくさんありますね。夏真っ盛りのときは、スパークリング甘酒なんていうのもありました。私が作るものも、こちらのレシピで紹介する市販の甘酒もどちらも「米麹」のものです。酒粕を使用したものだとアルコールを含んでいますので、ご注意ください。

米麹を発酵させることでできるあの独特の甘み、ビタミンB群も含み、また消化も良いため夏の疲れたからだにはもってこいの食材だと思います。

思い立ったら、冷やすまで10分でできます。


材料2~3個分
・甘酒・・・・100ml
・牛乳・・・・100ml
・粉ゼラチン・・・3g
・水・・・・大さじ1


これだけです。まず、小さめの器に水を大さじ1入れ、そこに粉ゼラチンを振り入れてふやかしておきます。ポイントは、水に、ゼラチンを入れること。ゼラチンを先にいれてしまうと溶けにくいので、先にお水を入れるのがベター。

小さめのお鍋に牛乳100mlを入れて、沸騰直前まであたためます。あくまでゼラチンを溶かすためなので、ボコボコと沸騰させる必要はありません。あたためたら火を止めて、ふやかしたゼラチンを入れてていねいによく混ぜ、ゼラチンを完全に溶かします。

ゼラチンがとけたら甘酒を加え、なべ底を氷水などで冷やしながら粗熱を取り、型に入れて冷やし固めます。

このままでも十分甘いです。使う甘酒の種類にもよりますが、米麹タイプのもので、できるだけ添加物の少ないものを選んでください。「米麹・食塩」はたぶんどれにも入っていると思いますが、砂糖だったり香料などの入っているものはできるだけ避けて自然の甘さを感じてみてください。缶や紙パック入りのものなど、お好みのもので。

季節のフルーツ(写真はキウイともも)を乗せたり、はちみつやメープルシロップなどをかけてもおいしいです。

甘酒は乳製品との相性がとてもいいように思います。生クリームなどを加えるとさらにリッチな味わいになります。

簡単にできる甘酒デザート、小さいお子様から妊産婦さんももちろん、ぜひお試しくださいね。

2018年8月17日金曜日

食欲増進の一手?

暑さが続き、だいぶ体に疲れがたまっているなと感じるころかと思います。少し気温が下がって冷房ではなく自然の風を感じられるとホッとしますね。

体の不調の中でも、胃腸の不調は長引くと免疫力も落ちるし倦怠感も増すばかり。どうにか食欲がわく方法はないものか…。

というわけで、先日ある研修会に参加したときに、交感神経と副交感神経と食欲の関係に関する話を聞いて興味深かったのでそのお話を今日は少し。

交感神経と副交感神経とは相反する作用をもつ自律神経です。みなさんよくご存じかと思います。

交感神経は、活動や緊張。
副交感神経は、休息、リラックス。

ストレスを受けると交感神経の働きが活発になって胃腸の不調につながります。

苦しいストレスを受けたときだけでなく、恋愛でドキドキしたときにも食欲がなくなったりしますよね。これは胸がいっぱい…なのではなく(胸がいっぱい。もあるにはあると思うのですが^^)、交感神経の働きが優位になっているから。逆にリラックスしているときはお腹が空きます。

私は離乳食教室の際、自分がやってしまった失敗談として、一生懸命手をかけて作った離乳食があまりすすまない我が子に対しかなりプレッシャーを与えていたことをよく話します。

もっと食べなよ~、なんで食べないの?おいしくない?と威圧的ではなかった(つもり)ものの、食事の際にプレッシャーを与えて食が進むわけがありません。早く食べなさい!こぼしちゃだめ!とか子供にストレスをかけたら、交感神経が優位に働き、食欲が減退してしまいます。

なので、離乳食にかぎらず、ママのえがおは大切なんだなと改めて感じました。ただ、食事のときにいつもこんなことは考えていられないというのが現実かなとも…。物事にはちゃんと理由があるんだ!ということさえ知っていれば、対処の方法も増えるかなというお話でした。

そして食事を与える立場だけでなく、自分自身のことを考えた時も、なるべくリラックスした状態でいれば食欲もわいてくるかもしれないので、食事の際はちょっと忙しさから距離をおいてみるといいのかなと思いました。


2018年8月12日日曜日

暑さ対策。

暑い日が続いています。お盆休みウィークに入り、いつもとは違う場所で、いつもとは違う毎日を楽しんでらっしゃる方も多いと思います。今の暑さは昔とは違う!とよくいいますが、実際、大都市の猛暑日は30年前の3倍に増えているようです。

そして、熱中症で救急搬送される人も、昨年5441人、今年13575人(7/30~8/5)と2.5倍に増えています。特に、70歳以上の高齢者では暑さやのどの渇きを感じにくいことに加え、冷房を避ける傾向があり、身近に高齢者のいる方はぜひ気を付けていただきたいなと思います。

特にこの湿度の高さが体に堪えると思いませんか?もっとカラッとしていれば、もうすこし楽なのかなとも思います。

体の反応だけでなく、温湿度計をしっかりと確認して部屋の温度と湿度を適切に保っていただきたいなと思います。

まだまだ続く暑さ対策として、主食(糖質)の摂取に加え、糖質をエネルギーに変えるビタミンB群の摂取を心がけましょう!豚肉類の摂取はおすすめです。朝ごはんの目玉焼きにハムを加えてハムエッグにするだけでも!

しっかり食べて、元気に楽しいお盆休みをお過ごしください♪

2018年7月18日水曜日

世界にひとつだけの育児書。

先日、ステップアップ期の離乳食教室を行いました。体調不良などでキャンセルが出てしまい、当日になって人数が減ってしまったものの4組のお母さんと赤ちゃんが来てくださいました。

さて、4人の赤ちゃんたちそれぞれ本当に個性があり、食べる量や好みも違いました。こういう場所で月齢の近い子が集まるときには講師の側からするととても「ありがたい」状況といえます。

毎回、ステップアップ期の教室では、いわゆる「育児書」に載っている「目安量」を実際に見てもらっています。だいたい7ヶ月くらいはこのくらい、だいたい9ヶ月くらいはこう…といった具合に。今回はうどんやマカロニを調理して一回分の量の目安を見ていただきました。

ほとんどのお母さんが「えっ、こんなに多いの!?」という反応。

育児書に載っている分量は本当に、あくまでも「目安量」であり、これだけ食べなければいけないというものではありません。離乳食の量が少ない気がする…と心配するお母さんも多いですが、まだ母乳やミルクも飲んでいる時期ですし、母子手帳の成長曲線が目安に沿って増えていればなんの問題もありません。

一生懸命に頑張ろうとするお母さんほど心配になってしまいますが、赤ちゃんのことを一番知っているのは、いつもそばにいるお母さんです。あかちゃんにとってお母さんが世界にひとつだけの正解の育児書なんです。自信をもって楽しんでほしいです^^

初めてではわからないことだらけで、心配になって、慎重になって、ゆっくり少しずつ進めるのもいいことです。お友達や先輩ママの話を聞いてどんどんチャレンジして進めていくのもいいことです。どちらがいいとか、どの方法がいいというのはありません。

教室では実際に目で見て、試食をしてもらって、お母さん同士でいろいろ情報交換をして和やかに過ごしています。ぜひ、たくさんの方のご参加をお待ちしています!!


2018年7月4日水曜日

夏バテは予防に限ります。

6月の梅雨明けから、早すぎる夏に戸惑いを隠せない人、多いのではないでしょうか…。

まだまだ湿度が高く、じっとりと嫌な暑さが続くので熱中症にも十分な対策が必要ですが、暑すぎてすでに体調を崩している方もいるのではないかと思います。

夏バテというのは、暑さのせいで体がだるいとか、めまいや頭痛、食欲不振などの症状をいいます。夏に限らず疲労というのは体からのサイン。いつもと違うなと思ったら、適切な対処が必要です。

けれど、やはり何でもそうですが一番いいのは「予防」。そうなる前に対策を取っておくことです。

夏って特に料理をするのがおっくうだし、おまけに食欲がわかないとなるとどうしても食事のバランスが乱れてしまいます。いつもこの時期いろいろなところで話しているのですが、特に麺類を食べるときなど…そこに「おかず」ありますか?

夏バテ予防に大切なのは「ビタミンB群」。お肉や大豆製品などのたんぱく質に多く含まれる栄養素です。これが足りないと、糖質や脂質のエネルギー変換がうまくできずに、おなか一杯食べているようでも「栄養不足」に陥ってしまい、夏バテの症状が悪化したりしてしまうことも。

麺類を食べるとき、納豆や卵など簡単に食べられるものを一品付け足したり、サラダうどんのようにしてツナ缶を一緒に食べるなどして「主食(糖質)」+「おかず(たんぱく質)」を組み合わせて食事をとれるように心がけましょう。

そんな夏バテ予防に一番のおすすめ料理といえば。個人的にですが…それは「餃子」ですっ。(理にかなっているという意味で、ゴーヤチャンプルーも推してます)

まずビタミンB群の多い豚肉を使うこと。そしてニンニク・にら・ねぎなどに含まれるイオウ化合物というものが、ビタミンBの吸収効率を上げてくれるのです。餃子の皮は炭水化物なので、これ一品で夏バテ予防にはもってこいのスーパーフードだと、私は思っています。

大葉を入れたりキムチを入れたり、たれにはラー油や辛子などを入れたり、味に変化がつけやすいのもいいところ。ご飯にもビールにも合うのもいいところ。暑いときに、アッツアツの餃子をハフハフしながら食べるので最高に幸せな瞬間…だと思います^^

まだまだ元気!と思っている今、しっかりと対策をして、長い夏を元気に楽しみましょう!

2018年6月21日木曜日

食品選びの基準。

みなさんは、どうやって毎日食べるものを選んでいますか?

今日は「機能性表示食品」というものについて少しお話をしようと思います。

食材を買いにスーパーマーケットなどに行ったとき、例えば、納豆ひとつとっても、さまざまな種類が並んでいます。粒の大きさ、豆の産地、たれの味など…好みに合わせて選べる半面、どれにしようかなかなか決められないなんてこともあるのではないでしょうか。

買う前に知ることができる情報として、食品パッケージがあります。商品の特徴から、カロリーや塩分の他、アレルギー表示など細かい情報も知ることができるため、食品選びに悩んだ際は大いに参考にしたいものです。

さてそこで、「機能性食品」とは何なのか。商品パッケージに書かれた「おなかの調子を整えます」とか「糖の吸収を緩やかにします」とか、そんな文句を一度は目にしたことがありませんか?こうした、健康維持や増進に役立つ機能性を食品関連事業者の責任で表示された食品を「機能性食品」といいます。

この制度は特定保健用食品(トクホ)と栄養機能食品についで、平成27年4月からはじまったものです。

食品はまず
①一般食品(機能性の表示ができない)
②保険機能食品(機能性の表示ができる)

の二つに分類され、このうちの②のほうをさらに
a.特定保健用食品(国による個別許可)
b.栄養機能食品(自己認証)
c.機能性表示食品(届出)

の三つに分けることができます。

()内が認証方式となりそれぞれ異なります。機能性表示食品では、販売前に国への届け出が必要となっており、消費者庁のホームページでその届出情報を確認することができます。

たとえばこんなもの。見たことがあるのではないでしょうか。


ちょっと見えにくいのですが、こんなふうに表示があり、上の部分に「脂肪の吸収を抑える」「糖の吸収をおだやかにする」という機能が表示されています。

特にこの「糖の吸収を~」の文句は、しょっちゅうCMなどでも耳にするような気がします。しかし、たくさん摂取したからと言って、より効果が期待できるものではありません。医薬品ではないので、病気の治療や予防を目的にとるのはやめるように言われています。

また、パッケージにも記載されていますが、食生活は主食、主菜、副菜のバランスがあってこそ。こうした食事はあくまで補助的なものとしてとらえてください。

商品の情報を理解して、毎日の買い物や食生活に役立ててくださいね。





2018年6月8日金曜日

干しあんずでクッキー。

いよいよ2018年も折り返しの月に突入です。関東地方は梅雨入りもして、これから蒸し暑い日が多くなりそうです。熱がこもりやすいこの季節、熱中症対策も忘れずに。

今日は、先日ちらっと登場したおやつのレシピのご紹介です。

おしゃべりサロンのおやつ用に作ったクッキーです。先日は甘酒の蒸しパンのレシピをご紹介しましたが、そのときのブログにも写真だけ登場していました^^

授乳中のママが食べることを考えて、安心して食べることができるよう考えました。

「あんずとナッツのクッキー」

粉砂糖で白くなっていて分かりづらいですがあんずやアーモンドなどが入っています。

<材料・約24個分>

・バター・・・30g
・きび砂糖・・・15g
・卵・・・30g(約1/2個)
・スキムミルク・・・30g
・薄力粉・・・60g
・ベーキングパウダー・・・小さじ1/4
・干しあんず(できれば無漂泊のもの)・・・90g
・アーモンド・・・30g
・粉砂糖

<作り方>
①干しあんずは細かく刻み、アーモンドは粗く刻んでおく
②柔らかくしたバターと砂糖をボウルでよくすりまぜる
③溶きほぐした卵も加え混ぜる(分離した感じでも大丈夫です)
④スキムミルクを入れて全体をよく混ぜる
⑤薄力粉とベーキングパウダーをふるいながら加え、ゴムベラでさっくり混ぜる
⑥粉っぽさが残っているうちに①を加え混ぜる
⑦生地を丸めてクッキングシートを敷いた天板に並べ、170度のオーブンで15分ほど焼きます
⑧冷めたら全体に粉砂糖をまぶす

スキムミルクはあまりなじみがないかもしれませんが、脂質はほとんどなく、手軽にしっかりとたんぱく質やカルシウムが摂取できます。

ドライフルーツの甘味を活かし、砂糖は極力減らしています。少ししっとりとしたクッキーですが、アーモンドの歯ごたえとドライフルーツが入っていることでよく味わい深く、よく噛んで食べるようになるのもおすすめポイント。

ぜひ作ってみてください♪♪





2018年5月24日木曜日

あかちゃんのアレルギー。

最近、お子さんの食物アレルギーのお話を伺う機会がいくつかありましたので、今日は乳幼児の食物アレルギーに関してのお話を少し書こうと思います。

食物アレルギーというのは、特定の食べ物により、じんましん、下痢、嘔吐などのアレルギー反応を起こす病気のことです。3歳くらいまでは消化機能が未熟で、食べ物が十分に消化されずに消化不足の食べ物を異物とみなすことでアレルギーが起こりやすいといわれています。

また、その症状があらわれるまでの時間の長さにより「即時型」と「非即時型」というものに分けられます。

アレルゲンを摂取して数分から2時間以内に症状があらわれるものを「即時型」。

2時間以上、場合によっては1~2日後に症状が出る「非即時型」。

乳幼児期、学童期に発症する食物アレルギーに多いのは前者の「即時型」で、5~20分の間にあらわれることが多く、症状は軽い場合もありますが全身じんましんや喘息症状など重症になる場合もあります。

即時型のアレルギー症状が皮膚症状にとどまらず、呼吸器や消化器などの複数の臓器に急激にあらわれることを「アナフィラキシー」といい、血圧低下や意識障害を伴う症状に「アナフィラキシーショック」というものがあります。このような状態は生命の危険を伴う場合があるため、呼吸困難やめまいの症状があればすぐに救急車を呼びましょう。

近年のデータによると、0歳児で最も多いアレルギーの原因食物は鶏卵で、実に60%以上を占めます。次いで乳製品(20%)、小麦(7%)となります。この順位は3歳ころまで変わりませんが、乳幼児期に発症した食物アレルギーの場合、多くは成長とともに耐性を獲得することができます。

これらの食物について、3歳までに約50%、小学校入学までに80~90%のお子さんが耐性を獲得し食物除去が解除され食べられるようになるといわれています。

離乳食が始まったら、簡単で良いので食事記録をつけて(特に初めて食べる食材は意識して)何を食べたのか、皮膚の様子に変化はないか、うんちの状態や日常生活の様子はどうだったかをわかるようにしておくと安心です。

そして、アレルギーかな?と思っても自己判断により特定の食物を除去することはやめましょう。あかちゃんに必要な栄養が十分にとれなくなる恐れがあります。食物アレルギーは、あくまで正しい判断に基づいた必要最小限の原因食物の除去が原則です。主治医の判断のもと、原因物質が特定できたら指示に従って食物除去をすすめていきましょう。

また、離乳食をすすめる中で、アレルギーを必要以上に心配して自己判断で特定の食材の摂取を遅らせたり除去するようなことも避けましょう。月齢にあった食材を、月齢にあった調理法で食べさせてあげてくださいね。乳幼児期は成長が著しい大切な時期ということを忘れずに、楽しい離乳食生活を送ってほしいと思います!

2018年5月23日水曜日

手づかみ応援メニュー。

早いもので5月も残すところあと1週間ほどになりました。6月に入ると気分は梅雨。そして一年の半分が終わってしまう…と感じるころ。時間が経つのはあっという間なので、一日、一日を大切に過ごしていきたいなと思います。

先日、完了期の離乳食教室を行いました。5組全てのママと赤ちゃんがリピーターさん♪というわけで、すくすくと元気に成長したあかちゃんたちに会えて、とってもとっても嬉しかったです!!

今回は9ヶ月前後のあかちゃんが中心でした。そろそろ手づかみ食べをさせたい…手づかみ食べのメニューが知りたい…というお話が多く聞かれました。

3月の完了期のときに紹介した本日の離乳食レシピ。こちらの鉄分補給メニューからのアレンジで、今回はごはんを使ったおやきも試食していただきました。


前回の教室でじゃがいもに混ぜたものとほとんど同じですが、さらに材料がシンプル。包丁も使いません。

柔らかく炊いたご飯(軟飯…だいたい、お米1に対して水が2~3くらい)一食分(完了期・12ヶ月くらいの目安量)90gにしらすが20gくらいと、青のり少々。それをよくまぜてぎゅっと手でつぶすようにしながら小さく丸め、植物油少々をひいたフライパンで焼きます。(写真はおよそ1/3量)

ぎゅっとにぎって、さらに少しだけ表面を焼くことで、柔らかいご飯もまとまりやすくなり手にとって食べやすくなります。あまり焼きすぎると固くなってしまうので、ほんのり薄く焼き目がつく程度がいいと思います。

今回の教室では、この一口サイズの大きさと、もう少し大きめの「二口」サイズのものを用意しました。上下の前歯が生えてきたら、「かじりとり」の練習もしたいので、パクパクと一口で食べられるサイズだけでなく、少し大きめのサイズのものも用意してあげるとよいでしょう。

あかちゃんの「やりたい!」が増えてきて、なかなかママの思うように食事が進まない時期に入ってくるとは思いますが、「自分で食べる力」を育む大切な時期です。ゆったり、赤ちゃんとママのペースで進めていってほしいと思います。

2018年5月10日木曜日

プレコンセプションケア。

記録的に暑い日だったり、寒い日だったりが代わる代わるやってきて、なんだかどうしてよいのかわからない日々ではありませんか。体の調子を保つのに精いっぱいな気がする今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

先日の生命のサイクルの続きです。

低出生体重児が発症リスクの高くなる疾患がいくつかあるというお話をしたのですが、ここをもう少し掘り下げると、こんなことも危惧されているようです。

それは、初経・閉経年齢との関連性です。

小さく生まれて大きく育った場合に、初経年齢が早くなる傾向があり、その後の閉経年齢も早期化するそうです。閉経後は、ご存知の方も多いようにエストロゲンが減少し、骨粗しょう症や脂質異常症(LDLコレステロールや中性脂肪が多くなりすぎたりする状態)などの発症リスクが高まります。つまり閉経年齢の早期化イコール、熟年期早期からの健康リスクが高くなるということです。

こうした低出生体重児を減らすために、妊娠前からの若い女性の栄養状態を良好に保つことがとても重要であるということは言うまでもありません。

そこで出てくるのがタイトルのことば「プレコンセプションケア」です。

これは、世界保健機関(WHO)が提唱している言葉です。若い世代の男女がより健康になることで、より健全な妊娠・出産のチャンスを増やし次世代の子どもたちをより健康にすることを指します。

もともとは、発展途上国での普及を考えるものでしたが、日本の若い女性のやせ問題にも置き換えることができます。

資料によると、東京丸の内周辺で働く女性の調査で、1日の摂取エネルギーが少なく、全体の2~3割がBMI18.5未満のやせ。しかし体脂肪率は高め、つまり筋肉量は少ない不健康なからだの女性が多かったそうです。

正しい知識を身に付けて、単にやせ細ったからだではない健康なからだの若い女性(男性もですが)を増やすために、どんな取り組みができるのか真剣に考えなくてはならない時なのではないかと思います。

(参照:日本栄養士会雑誌4月号)


2018年4月26日木曜日

ふんわり蒸しパン。

所々に、鯉のぼりを見かけます。風になびいて、優雅に泳いでいるような鯉のぼり。端午の節句なら柏餅とか、しょうぶ湯とか、季節の行事にはその日ならではの伝統があり、そんなふうにして季節が感じられることは幸せなことだなーと思います。

さて、本日は当院のおしゃべりサロンの日ということで、おしゃべりには欠かせないおやつ作りをしてきました。

ひとつレシピをご紹介したいと思います。


ちょこんと見えるのはうぐいす豆の甘納豆です。なんだか地味な見た目ですが…

「甘酒の蒸しパン」

材料・小6個分

・薄力粉・・・・100g
・ベーキングパウダー・・・・小さじ1
・きび砂糖・・・・大さじ1
・卵・・・・1個
・甘酒(米麹)・・・・80cc
・植物油・・・・大さじ1
・甘納豆・・・・20~30g


1.卵をボウルに割り入れ、よく溶きほぐして甘酒とまぜておく
2.薄力粉、ベーキングパウダー、砂糖を大きめのボウルに入れぐるぐる混ぜる
3.2に1を加え混ぜたら油も入れてよく混ぜる
4.ココット型などに紙カップをしき、甘納豆の半量を入れておく。そこに生地を流し込み、残りの甘納豆も埋め込むように乗せていく
5.蒸気の上がった蒸し器で12分蒸します

蒸し器がない場合は、深めのフライパンや鍋に2cmくらい水を入れ、安定させるためにキッチンペーパーなどを2~3枚しくと良いでしょう。ふたは布巾などで多い、しずくが垂れるのを防ぎましょう。

お砂糖はほんの少し。甘酒は米麹のものなのでアルコールは0%です。蒸しあがるとほんのり甘酒の香りがして、生地はしっとりふわふわです。ぜひおためしください。

その他にも、鉄分、カルシウム、食物繊維などおいしくとれるように工夫した、おからやアーモンド、スキムミルクなどを使った焼き菓子もご用意しています。

季節により内容は変更になりますが、おいしいおやつとおしゃべりでひと息つきませんか?ご参加お待ちしております!

2018年4月5日木曜日

生命のサイクル。

新年度がはじまり、もうすぐ一週間が経とうとしています。みなさんはどんな4月をお迎えですか。相変わらず気温が安定せず寒暖差が激しい日々なので、体調管理には十分にお気を付けくださいね。

今日は、日本の母子保健の向上についてちょっと考えてみようと思います。言い方がカタいですが、妊娠(胎児)期から新生児、乳幼児期、学童、思春期そして成人という次世代につなぐループ構造の中のお話です。

何度かお話をしてきましたが、日本では今「低出生体重児」の増加が問題となっています。日本で、2500g以下で生まれた低出生体重児は、この10年、9.6%と極めて高い割合が続いています。発展途上国では20%を超える国もありますが、先進国でこの数字は異常といえるそうです。

低出生体重児で生まれると、将来発症リスクの高くなる疾患がいくつかあることが明らかになっています。つまり、これから将来的にそういった疾患が増えるということが言えます。

この要因として考えられるものには、妊娠前のやせ・低栄養の他に、妊娠中の体重増加が著しく少ないことや、妊娠中の栄養不足、精神的ストレス、環境化学物質などさまざまなものがあげられます。

20代、30代の女性のやせの頻度が増加していることと、この低出生体重児の高水準が深くかかわっているということは想像に容易いのではないかと思います。

やせ願望も大きな背景にあると思いますが、それに加え、昨今の社会背景から、朝食をとる時間が無くなったり、勤務時間が長くて十分な食事がとれない女性が増えてきたということも大きいのではないでしょうか。

人の命はいきなりできるものではありません。命が芽生えて育つ環境は、命が芽生える前から整えていく必要があります。妊娠前からの栄養状態、産前産後の栄養の重要性をもっともっと多くの方々に知っていただきたいと思っています。いつまでも続くこのループがよりよいものになっていくために、少しずつではありますが日々の暮らしで役立てるような情報を公開していきたいと思います。

この問題についても引き続き、お話できればいいなと思っています。

4月、新しい気持ちでまた毎日を笑顔で元気に過ごしていきたいですね♪

2018年3月20日火曜日

本日の離乳食教室。レシピ。

桜が咲き始めたと思ったら、なごり雪になるかも…という寒さ。季節の変わり目は本当に気温がくるくると変わりますね。

今日は寒い雨の中、4組のママと赤ちゃんが離乳食教室に来てくださいました。完了期の教室だったので、離乳の完了に向けての環境作りなどのお話をしました。3回食になると、食事の用意の他に、赤ちゃんが手づかみ食べをしたり、自分でやりたがることを応援し、見守っていくというお母さんにとっては一番の頑張りどころになる時期だと思います。

家族で食卓を囲んだり、パパ・ママの声掛けが赤ちゃんにとって重要な時期です。おいしいねとか、おなかいっぱいだねとか、たくさんお話をしながら楽しい食事の時間になるといいと思います。

今日は、手づかみ食べのレシピの紹介もしました。参加された方は、簡単な分量の書いたメモを持って帰られたのですが、ブログにもレシピを載せようと思います。

9ヶ月くらい、3回食になったころ手づかみ食べのメニューに取り入れてみてください♪

こちらは鉄分補給に牛の赤身ひき肉を使ったハンバーグ。

1回分の目安として
牛赤身ひき肉・・・15g
もめん豆腐・・・15g
パン粉・・・大さじ1/2
片栗粉・・・大さじ1/2
にんじんすりおろし・・・小さじ1
塩、油をほんの少々

もめん豆腐をキッチンペーパーで包んでかるく水けを切って、ひき肉、パン粉、片栗粉、にんじん、塩と共によく混ぜ合わせます。一口大に成型して油を薄くしいたフライパンで両面こんがり焼きます。

手づかみ食べには、手でつかんで自分で食べるほかに、自分の前歯で食べ物をかじりとり、一口の適量を覚えるトレーニングの意味合いもあります。

一口でパクっと食べられる大きさではなく、やや平たくして、2、3口で食べられるくらいの大きさがベストです!

また、鉄分補給に今日は市販のベビーフードの鶏レバー(顆粒タイプ)を使ったじゃがいものおやきも試食していただきました。


こちらはじゃがいも1個で写真の倍量ができます。

じゃがいも・・・1個(70gくらい)
しらす・・・20g
青のり
バター・・・ほんの少量(1g)
ベビーフード鶏レバー(顆粒スティック)

じゃがいもを洗ってラップにくるみレンジで加熱します。しらすは湯通ししておきます。フォークなどでじゃがいもをつぶし、しらすと青のり少々を混ぜます。顆粒の鶏レバーを大さじ1くらいのお湯でといて、これも一緒に混ぜます。

成型したら、ほんの少しのバターで焼きます。生地に片栗粉を少しまぜるとより食べやすいと思います。

レバーは生のものを処理して調理するのはちょっと大変かもしれません。便利なものも大いに活用して、料理のバリエーションを増やしちゃいましょう♪包丁も使わずにできる簡単メニューなので、ぜひおためしください!

2018年3月7日水曜日

準備期の離乳食教室。

気温の差が激しい、季節の変わり目真っただ中という今日この頃ですが、体調管理は万全にされていますか?まだインフルエンザの声もちらほら聞こえていますので、引き続き対策をして元気に過ごしていただきたいなと思います。

さて、今日は先日行われました離乳食教室のお話を少ししたいと思います。

準備期のお教室ということで、これから離乳食を始めようというまさしく準備段階の4~5か月の赤ちゃんとママが集まってくださいました。

まだおっぱいやミルクしか飲んだことのない赤ちゃんが5人、ひとつのテーブルをかこむとみんなまわりが気になってキョロキョロ。ママの試食タイムに、スプーンを口に運ぶママをじい~っと目で追っている赤ちゃんもいました。かわいい!みんな、食べることに興味津々!きっと楽しい離乳食生活ができることでしょう^^。

まず一番最初に赤ちゃんに与えるものとして適しているのはお米。おかゆにして与えるわけですが、いわゆる10倍粥というものです。

米1に対し水が10の割合で炊きます。大さじ1杯(15cc)のお米なら150ccのお水といったところです。途中、吹きこぼれてしまったりもするので、水分が減ってしまったらお湯を適宜足してやわらかく炊きましょう。

もちろん、炊いたご飯からでもおかゆができます。今は離乳食グッズがかなり進化しているので、おかゆを作るグッズもたくさんあります。ママやパパのライフスタイルに合わせて、作りやすい方法で作ってくださいね。

やわらかいおかゆですが、初めてあかちゃんにあげるときは、それをうらごししたり、すりつぶしたりしてあげます。教室では、おかゆを「うらごししただけのもの」「うらごしをして、さらにすりつぶしたもの」の二種類をママに試食していただきました。

当然ですが、後者のほうがなめらかになります。見た目ではほとんどわからないのですが、実際に口に入れるとなめらかさの違いがわかります。うらごしたおかゆをあまり食べてくれない…と感じたら、さらにすりつぶしてなめらかにしてみると食べてくれるかもしれません。1月の参加者さんから、おかゆをすりつぶしたら赤ちゃんが食べてくれるようになったといううれしいご報告もいただきました。

ベビーフードと手作りのものなど、実際にいろいろと比較しながら違いを感じたり、家ではなかなか難しいと思います。こういった機会にママに体験してもらって、離乳食作りのヒントにしていただけたらうれしいなと思っています。

次の準備期のお教室は5月の第2火曜日になります。次回から教室の開始時間が午後からになります。お電話おまちしております!!





2018年3月1日木曜日

お米のおやつ。

あっという間に年度末の3月に突入です。2月から3月になったというだけで、気分が少し春めいてくる気がします。

今日は、最近ハマっているおやつのお話を少し…。

小さなころから好きだった「ポン菓子」。お米に圧力をかけてふくらませた駄菓子です。こんなんです。


そのまま食べるとちょっと口の中がもさっとするのですが、そのまま食べてもおいしい。個人的には牛乳をかけて食べるのが一番おいしいのではないかと思っていますが…。

日本人の体に合うお米という食文化。毎日の食事でお米を食べることはもちろん、おやつにも!お子様のおやつにももってこいだと思います。抵糖質とかロカボとか、糖質が悪者にされがちな昨今ではありますが、加工された栄養ではなく自然の栄養をもっともっと見直してほしいと思っています。

こちら、ほんのり甘い味付けがされているだけなので、アレンジも楽しめます。これにチョコレートを混ぜたお菓子もしょっちゅう作っています。





普通のチョコレート、ホワイトチョコレート、いろいろ作って最近気に入っているのがホワイトチョコレートに抹茶を混ぜた抹茶チョコレートバージョン。

チョコレートを湯せんで溶かし、その中にポン菓子と刻んだアーモンドを入れて冷やし固めるだけ(板チョコ1枚40~50gに、ポン菓子20~30gくらい)。小さなマシュマロや、ココアクッキーなども加えてちょっと豪華にしてもおいしいです。

専門的に抹茶の旬はわからないのですが、春という季節に合わせて世の中には抹茶のスイーツなどが出回るため、イメージ的に抹茶の色は梅や桜のピンクとよく合う気がします。

どんな形にせよ、季節を感じて食べ物を食べるということは感覚的に大切にしたいものだと思います。もうすぐひな祭り。梅の花と、抹茶スイーツ。簡単にできるのでお試しになってはいかがでしょうか?

2018年2月22日木曜日

世代別の食べ方。野菜編。

2月も残り一週間足らずで終わり、もうすぐ3月。私含め、花粉症の人にとっては暖かくなる気候がうれしいような、ちょっとがっかりするような、複雑な季節のはじまりです。

1月から始まった離乳食教室のこともあり、ここでは赤ちゃん、妊産婦さん、小さなお子様の食生活について言及することが多いと思います。

そんなわけで、今日は少し視点をずらし、30~40代以降の栄養について考えてみたいと思います。

世代が違えば食事に対するお悩みも違います。食欲や、食事の支度にかけられる手間や時間も違います。例えば、30~40代の女性は仕事や家事が一番忙しいとき。自分のことよりも家族の健康管理を先に考える方が多いのではないでしょうか。

野菜の摂取について考えてみましょう。この年代はどうしても自分の食事がおろそかになり、一人の食事はパスタだけ、とかサンドイッチだけ、とか単品メニューになりがちです。そうするとどうしても野菜不足になり、食物繊維なども不足しがちになってしまいます。家族の食事の支度の時に多めに野菜を下ごしらえしておいたり、レンジで加熱してすぐに食べられるように野菜類を小さな耐熱容器にまとめておいたり、少しの工夫が必要です。

50代以降になると、少し時間に余裕がでてきて摂取量は満たされてきます。しかし逆に作りすぎてしまって、エネルギーや脂質、塩分が過多になってしまうことがあるので気を付けましょう。

70代以降では、食欲の低下とともに全体の食事摂取量が減ってきます。少ない摂取量の中でいかに栄養素を充実させるかがカギです。食事摂取量の減少により便通が滞り不調を訴えることが多くなるため、根菜類などを小さく切って食べやすく調理したり、海藻類などをこまめに摂取するといったことを心がけるとよいでしょう。

食べることは楽しいことです。ここを忘れずに、おいしく楽しく食事をし続けるため、ご自分のからだをいたわって元気なからだ作りをしていっていただきたいなと思います。

また、別の栄養素のお話もしていきたいと思っています!






2018年2月13日火曜日

土台があってこそ。

気が付くと2月ももう折り返し地点となり、春ももうそこまで来ているような、そんな季節となってきました。インフルエンザのピークは過ぎたのか、最近はニュースなどで目にすることが減ってきたように思いますが、寒さや乾燥でまだまだ油断はできません。体調管理には十分気を付けて過ごしましょう!

元気な体はとにかく自己管理。同じ状況にいても風邪をひく人、大丈夫な人がいます。ウイルスに感染しても、ウイルスをやっつけられる体つくりをしていれば元気に過ごせるはず。よく言われるのは、免疫力アップというものですね。

大胆にまとめると「体温を上げる」というのがわかりやすい言い方かもしれません。冷えは万病のもとと昔から言います。体を温めておいて損はないです。それにはやはり、規則正しい生活が一番近道。食事・運動・睡眠の3本柱がしっかりと立っていることが大切です。

朝食を食べて体温を上げ、日中活動して夜には体温が下がってきます。このリズムと並行した生活を送ることで体調が整いやすくなります。その中で、温かいものを食べて体を冷やさないようにしたり、運動をして筋肉をつけたり、お風呂に浸かって体をじっくりあたためたり…そういう日々の積み重ねで、免疫力の高い体が作れます。

免疫力アップにいいといわれる食材も調べればたくさん出てきますが、むやみやたらにそういった食材を取り入れるよりも、まず生活リズムを見直してみてはいかがでしょうか。どんなことにも、基礎となる土台があってその先があるものです。土台なしに詰め込んだところで、効率的に使われるはずがありません。

そんなわけで、今日は「栄養」以前のお話をちょっとしてみました。

ご自分の平熱、よくわからないという方は一度計ってみてくださいね。




2018年1月31日水曜日

ママは達人。

今週はまた、関東地方でも積雪かも…という予報。寒い毎日ですが元気にお過ごしでしょうか。インフルエンザも過去最大の流行らしく、幼稚園や学校に行くお子さんのいるご家庭などはヒヤヒヤの毎日ではないでしょうか^^;


さて、今月から始まった離乳食教室も、先日3回の1クールを無事に終えることができました。2回目は積雪により午前中から午後へ変更する事態にもなりましたが、寒い中ママも赤ちゃんも元気な姿を見せてくれました♪

これから離乳食を始める、または始めたばかりのあかちゃんから、最後は1歳すぎのたっちやあんよもできるお子様をみて、ただでさえ早いあかちゃんの成長を一気に凝縮してみているような不思議な感覚になって、なぜだか感動してしまった最後の完了期。

準備期とステップアップ期は、主に離乳食の進め方がお悩みのポイントであることが多かったように思います。食べ物の形状や、量などを実際に見ていただきながら進めてきました。

完了期になると、食べる量にはとても個人差がでてきます。歯の生え方も同じで個人差がありますが、ママ達もだいぶ慣れてきて、あかちゃんの様子で食べ物の形状を変えたりいろいろ試しながら進めているようでした。

そして、「大人からのとりわけ離乳食」についても質問やお悩みがあるのかと思いきや…「こどもからのとりわけ離乳食」という目からウロコの離乳食作りをしているママが何人かいたことにびっくりしました。

なんてすばらしい発想…!!さすがママ。

妊娠や出産、育児を機に食生活を見直してみてほしいというのは何度かこちらでもお話していました。だしで煮た野菜の味とか、いつもは気づかなかったおいしさに気づくことがあるかもしれません。大人用に作ったものを、味付けする前に取るのではなく、子供用に作ったものにあとから味を足すという発想。なんだかこれだけで料理のレパートリーが広がりそうです。

子供用にせっせと作って食べて食べてといっても思うようにいかないことも多いですよね。そんなとき、大好きなパパやママと同じものを食べるようにしたら…すんなり食べてくれるかもしれません。

とくかく、ママが一生懸命我が子のために考えてがんばってくれているなんてあかちゃんは幸せだなあ、とこちらもうれしくなりました。もっと、がんばるママたちを応援していきたいと思っています♪

少し長くなりましたが、今後もみなさまのお越しをお待ちしております!

2018年1月19日金曜日

なつかしのおやつ。

こんにちは。寒さの和らぐことが多かったここ2,3日ですが、関東地方も週明けは雨から雪に変わるかも…との予報。気温の変化で体調を崩さないようにくれぐれもお気をつけください。

いきなりですが、最近、きなこをよく食べております。もしかしたらこの時期、きなこがご家庭に余っている方、多いのでは?と思ってこの投稿をしています。お正月におもちを食べるときに買ったけれど、使い切れない…そんなときは、こんなおやつどうでしょう。


こちら、きなこ棒です。

きなこ棒。実はきなこをよく食べるといったのは、もともときなこ棒をよく食べていたからであり、けれども市販のきなこ棒は意外と割高感があり(食べすぎなのかもしれませんが…笑)、たくさん食べたいから自分で作ろうと思ったわけです。

市販のきなこ棒の原材料を見ると、いたってシンプル。それなら作れるのではないかと。

そう思いついたらすぐに作れるのが現代のありがたいSNS社会。某有名レシピサイトにも載っていました。はちみつをレンジで少し温めてから、きなこを混ぜ合わせるだけ。ぎゅぎゅっと手で棒状に固めたら、一口サイズに切り、ようじにさします。このようじの先っぽに、アイシングカラーを使ってちょこっと色をつけて、「当たりつき」まで作ることを教わり、その通りにやってみました。

ちょっとした遊び心が、こどもにも大ウケ。素材の味がやさしく、からだにもうれしいおやつのできあがりです。他には、きなことはちみつを練って(牛乳やお湯で固さを調節)、パンに塗るのもとってもおいしいのでおすすめです。

ただし、はちみつは乳児ボツリヌス症予防のため、満1歳になるまでは与えないでください。以前も書きましたが、加熱してもしなくても、1歳未満の赤ちゃんには与えないように気を付けてください。

きなこは離乳食から使えますので、おかゆやパン粥に混ぜたり活用してくださいね。

女性にも積極的にとってほしいきなこ。お子様とのおやつに、ぜひ^^


2018年1月16日火曜日

ママもえがお😊離乳食教室。

本日は、当医院で第一回目の離乳食教室が開催されました!

満員の6組の申し込み。赤ちゃんとママと12人で和やかに1時間と少しを過ごさせていただきました。

今日の教室は、準備期の内容となっており、約5か月から7か月の赤ちゃんとママが参加してくださいました。同じくらいの月齢の赤ちゃんが集まると、まあかわいいことかわいいこと。どの赤ちゃんもとても良い子でママがお話を聞くお手伝いをしてくれました^^

参加者の方の中には、離乳食をすでに始めている方も、これから始めるという方もいらっしゃり、それぞれのお悩みを聞きながら、離乳食の試食も何品かしました。手作りとベビーフードとの食べ比べもしてみました。

今はベビーフードも数多く出回っています。手作りと合わせて上手に使って、本教室の最大のコンセプト「ママもえがお」の離乳食ライフを送ってほしいと思っています。

さて、今日の教室で多かった質問に、歯磨きのことがありました。下の歯が生えてきたら歯磨きをしたほうがいいのか、離乳食のあとにお茶を飲ませたりしたほうがいいのか…。

5~6ヶ月の赤ちゃんのお口はまだ唾液で清潔に保たれる時期ですので、歯磨きに神経質になる必要はありません。これからの歯ブラシの前段階の慣れとして、ガーゼでお口の中をふいてあげたり、お茶や白湯をのまぜてあげる程度で十分です。

上の前歯が生えてきたら歯磨きを始めますが、初めは歯ブラシに慣れることを目的に、短時間で済ませてあげましょう。

それから、どの月齢でもママのお悩みとなる「食べる量」についても、母子手帳の成長曲線に沿って増えていれば全く気にすることはありません。

おおらかな気持ちで、ゆったりと離乳食をすすめていきましょう。今日もお話をしましたが、早く進めたからといって、早く成長するわけではありません。いや、むしろゆっくりと大きくなってほしい!と私は個人的に思います(笑)。かわいいかわいいあかちゃんの時期を目いっぱい楽しみましょう♪

本日お忙しい中ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

教室後のアンケートでは、同じくらいの月齢のママとお話ができてよかった!というものもありました。3月の教室はまだ空きがありますので、ご参加お待ちしております。

2018年1月3日水曜日

ごはんのまほう。

新年がスタートして、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

今年もみなさまの健康をお祈りして、栄養や健康に関するお話を発信していきたいと思っております。


さて、新年初の投稿ですが…私がここ最近で感銘を受けた本から抜粋させていただいて一部書きたいと思います。

その言葉は、思いがけないところからみつけました。

子供がお手伝いをするための絵本、その名も「おてつだいの絵本」(金の星社)。

なんの予備知識もなく、本当にたまたま目に留まって読んだ本でした。掃除から洗濯、食事の支度など生活全般のことに対するお手伝いについて書かれている本です。小学生くらいを対象にした本かと思います。お手伝いにはどんなものがあるか、自分にはどんなことができるか、具体的に説明しながらも、お手伝いの根本について説いてくるかなり心の深いところまで突き刺してくる内容です。

たとえば、「そうじには、自分のいる場所をきれいにすると、自分のこころまですっきりきれいにするふしぎな力があるよ」「部屋がよごれたらきれいにする、たったそれだけのことで、自分のこころまで明るく元気になるよ」といったような。

中でも私が一番興味深く読んだのは、食事に関するお手伝いの項目です。

「大好きな人のために料理をすると、その人と心がつながる」

「おいしい食事には、人の心をやわらかくする力があるよ。ただ、そんな”食事のまほう”は、出されたものを食べるだけではじゅうぶんにパワーが出ないんだ。やさいの皮をむいたり、お米をといだりいっしょうけんめい手を動かしていると、心の中に、ごはんを食べさせたい人の顔が浮かんでくる。

そのときに、ごはんには、おいしくなるまほうがかかるんだ。

つくるときだけではなく、どんなメニューにしようかなと考えるときも、ごちそうさまをしておいしく食べたお皿を洗うときも。

あなたの手が、そんなまほうを自由に使えるようになるためにも、おてつだいをしながら少しずつ料理のしかたをおぼえていこうね」


料理は、作って食べるだけではない。作る前から、作るとき、作ったあとまで全部つながっている。子供だけではない、大人にも、こんなにわかりやすく伝わる言葉ってあるだろうかと思いました。

家族に、友人に、自分に。料理をするときにふと思い出してほしい言葉です。自分も、こういう気持ちを忘れずに料理をしたい。

忙しい毎日の中で、丁寧に物事をこなして暮らしていくのは容易なことではないかもしれませんが、「ごはんのまほう」を使ったら、たくさんの人が幸せになるんじゃないかなと思います。そんなふうに、ごはんを作って、ごはんを食べていかれたらすてきだなと思います。

少し長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました。

今年もよろしくお願いいたします^^