2016年6月6日月曜日

毎日の食中毒予防。

関東も梅雨入り間近ですね。

少し前にも食中毒のお話を書いたのですが、本日も引き続き、これからの季節とても気をつけていただきたい食中毒のお話をします。先日新聞の記事にあった食中毒の話題をひとつ。

今年の春、あるイベント会場でカンピロバクターの食中毒が発生しました。

カンピロバクターというのは鶏肉を十分な加熱をしないで食べた時に起こる食中毒です。日本の細菌性食中毒の中では最も多い原因病原菌です。

2~7日の潜伏期間の後、いわゆる胃腸炎と同じように下痢、腹痛、嘔吐、発熱などの症状が現れます。胃腸炎が治っても数週間のちに「ギラン・バレー症候群」という手足のまひや呼吸障害をきたる神経病にかかることもあります。

黄色ブドウ球菌という食中毒も耳にしたことがあるかもしれません。よく、おにぎりなどでの感染が報告されています。黄色ブドウ球菌は「毒素型」。毒素そのものを食べることで感染するため、食事から数時間で症状が出ます。

カンピロバクターは「感染型」。生きた菌が体の中で増殖することで症状が出るために潜伏期間が毒素型より長いです。

黄色ブドウ球菌では、加熱などで菌が死ぬことがありませんが、カンピロバクターは加熱により菌を殺すことができます。

しかし、落とし穴として、二次感染があります。

例えば生の鶏肉を切った包丁やまな板で、サラダのきゅうりを切ったとします。

鶏肉はしっかり加熱して食べても、生で食べるきゅうりにはカンピロバクターが潜んでいて体の中で増殖し、感染症状を現す可能性があります。

生のお肉を切るまな板は別にするか、熱湯消毒をして使用するようにしましょう!

清潔・新鮮・加熱をこころがけて調理しましょう^^



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