いつの間にかすっかり風は冷たく秋の空気まっただ中という感じになりました。暑い暑いと口癖のようになっていたのはいつのことだったのか…つい数日前まで半袖でいたような気もするのに。
先日、食品ラベルのお話をしてからもう少し続けたいなと思っていたのですが、また今日も脱線して違う話をさせてください。
私が所属している神奈川県の栄養士会の市民公開講座というものに先日行ってきました。そのときの話をしようと思います。
栄養の分野だけではもちろんなく、スポーツとか医療とか生活に関するあらゆる場面で、あらゆる人たちが「研究」を日々しています。そのおかげで、新しい情報が定期的に更新されて、現在の状況が浮き彫りになり、それをもとに例えば私のような栄養士だったら各対象者にアドバイスだったり、指導だったりをしていくわけです。
私が行った講座は、平成27年度乳幼児栄養調査結果から、子どもの食と栄養を考えるというテーマのものです。
この調査は全国の乳幼児の栄養方法や食事の状況などの実態を把握するために、昭和60年から10年ごとに調査されているものです。授乳や離乳の支援、乳幼児の食生活改善のための基礎資料としても使われます。
調査時期に6歳未満の子どものいる世帯3871人から回答が得られたとなっています。
さまざまな調査結果はありますが、まず言えることは「お母さんは子どもの食について悩みがいっぱい」ということです。
特に不安な時期というのは、出産直後、4~6ヶ月(離乳の開始ころ)、1歳前後(離乳の完了のころ)という結果が出ています。子育て経験のある方なら共感できる結果なのではないかと思いました。
もう少し大きくなると、2~3歳児では遊び食べをするとか、4~5歳児では食べるのに時間がかかるとか、そんな悩みがとても多く、約8割の保護者が子どもの食事について困りごとをかかえているということが分かりました。
乳幼児がいるご家庭でこうした悩みはつきものだと思います。けれど多くの保護者がこうした悩みを抱えているということは、それだけ子どもの食事に関心があり意識が高い証拠なのではないでしょうか。それだけ保護者は、わが子の健やかな成長を強く願っているのだなと思います。
現に「子どもの食事で気をつけていること」という質問には一番多い回答が「栄養バランス」でした。
次いで、一緒に食べること、食事のマナー、楽しく食べること等が続きます。
先生がおっしゃっていたのは、子どもを軸にして、「食事」と「モノ(親や友達など)」の3点が揃うことが大切なんだそうです。いくら栄養バランスのとれた食事を作っても、いつも子どもが一人で食べていたり、逆に一緒に食べていても何かひとつに偏った食品ばかりとっていたり…。そうならないように、悩みは尽きずとも、肩の力を抜いて、食をストレスに感じないようにお母さんたちにはがんばってほしいと思います。
これは私の個人的な意見ですが、お母さんが笑顔でいることって、家族にとって一番健康的なような気がするからです^^
寒くなるこれからの時期、元気に乗り切っていきましょう!
また、このお話の続きもしてきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
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