2017年1月23日月曜日

「やせ」その2。

こんにちは。

今朝は横須賀で雪がパラパラと舞いました。寒いな~と思うと雪が降るなんて。真冬ですね。そんな寒さも楽しんで、今週も元気にがんばりましょう♪

前回の、若い女性のやせについてのお話の続きを少し。

「やせ」とはBMI18.5未満というのは書きました。

BMIの計算方法については、ご存知の方が多いと思いますが今一度ご確認を。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

標準は18.5~25未満、25以上になると肥満となります。

計算上のBMIはこれで出せますが、体重計に乗った時の「体脂肪率」とは異なります。最近の体重計は体脂肪計がついているものがほとんどなので、ご自宅に体脂肪計つきの体重計がある方は、体重だけでなく体脂肪もチェックしてみてください。

例えば158cmで体重45kgのBMI18、「やせ」の女性がいるとします。この人(A子さんとします)の体脂肪率は30%。この結果は「体脂肪の量が多い」と考えるのではなく、骨格筋の量が少ないために、体重あたりの体脂肪の割合が多くなると考えましょう。

そこでまず、自分に必要なエネルギー量を知ってみましょう。

人には、生きて行くために最低限必要なエネルギー量があります。それを、推定基礎代謝量と呼びます。

18歳から29歳の女性では22.1という数値を用いて計算します。(30歳から49歳では21.7)

22.1×45kg(A子さんの場合)= 995kcal

この推定基礎代謝量に、1.1を乗じたものが推定安静時基礎代謝量(1日座って安静にしている状態で必要なエネルギー量)となります。

995kcal×1.1 = 1095kcal

この1095kcalから大幅にカロリーが少ないと、体重が増えないのはもちろんですが、前回お話したようにエネルギー不足に体が適応してきてしまい、将来的に貧血や無月経、サルコペニアなどのリスクを高めてしまうということになります。

会社勤めで通勤したり、主婦で家事をしたり買い物をしたりしていれば、明らかにこれよりも摂取エネルギーが必要になってきます。


段階を踏んで少しずつ食事量を増やし、筋力をつけることも意識して、A子さんの場合ですと1~2年くらいかけて体重を3~4キロ増やし、体脂肪率を25%くらいにするのが健康的な体と言えます。

ご自分の体重をあてはめて計算してみて、おおざっぱにで大丈夫なので、1日どれくらいのカロリーを摂取しているか、一度確かめてみるのもいいかもしれません。

なお、体重コントロールのお悩みについてご相談をご希望されるかたは、いつでも当院のスタッフにお声かけください。お待ちしております。

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