2017年6月6日火曜日

日光浴とビタミンD。

いよいよ6月!週間天気予報も雨の日がちらほら目立ってきて、もうすぐ関東地方も梅雨入りなのかしら…と思う今日この頃です。

太陽を見られる日が少なくなるこれからの時期、晴れ間を有効に使いたい!それは、お洗濯だけではなく、自分の健康のためにも!

というわけで、今日は「ビタミンD」のお話です。

日光とビタミンDの関係。それは…

まず、ビタミンDの働きを簡単にご説明すると、ビタミンDはカルシウム代謝に関与しています。血中のカルシウム濃度を上げて、骨を丈夫にしてくれるビタミン。最近では、循環器疾患や2型糖尿病、結腸がんをはじめとする悪性腫瘍等、これまで知られていなかったさまざまな疾患に関与していることが明らかになってきたそうです。


このビタミンD、食事からはもちろんのこと、皮膚での紫外線による合成によって体内にもたらされます。

つまり、ビタミンDをとるためには日光浴が必要ということです。しかし今、若い女性にはビタミンDが著しく不足しているのです。

その原因のひとつが「日焼け止め(UVカット)クリーム」の使用と指摘されています。紫外線には有効性と有害性の両方があり、もちろん炎天下に日焼け止めクリームを塗らずにいれば日焼けをしてしまう可能性が大いにあります。この有効性と有害性についての研究結果がこうありました。

夏季だと、有効性が出現するのに5~10分。15~30分で有害性の出現する可能性がある。
冬季だと、有効性が出現するのに30~40分、80~100分で有害性の出現する可能性。

というわけで、地域による差はありますが健康への影響を考えた場合、夏なら木陰に10分程度、冬場なら1時間程度の日光浴は健康維持に必要不可欠な生活習慣と言えそうです。

ビタミンDの不足が続いていくと、骨粗鬆症の増加やこれに伴う骨折などがどんどん若年化してきて、今後の平均寿命の延びと高齢化社会がどうなっていってしまうか、想像に難くないと思います。

今月は、ビタミンDに関連したお話を少し続けようと思います。

(参考/ビタミンDの意義と課題・鈴木隆雄/日本栄養士会雑誌)

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