2017年5月26日金曜日

糖質制限のお話。

糖質制限食についていろいろ調べてみると、実にたくさんの情報があります。先日読んだ本に、糖質制限食についての歴史が書かれていました。

古くは、20世紀の初頭にアメリカで出版された内科学の教科書に、糖尿病の治療食として用いられた記録があるそうです。1980年代には、ロバート・アトキンス博士という人が著した「アトキンス・ダイエット」というのがアメリカで一大ブームになったそうです。こちらの減量法は、極端に糖質を制限したもので、肥満が国民病と言われるアメリカでは目に見えて体重が落ちる効果からこうしたブームにつながったとあります。

今の日本も、空前の糖質制限ブーム!と言いたいです。個人的には。世の中に「低糖質」とか「ロカボ」とかそんな言葉が溢れていると思いませんか?

けれど最近では、糖質制限食をする人たちを10年以上継続して調査したデータがいくつか発表され、厳しい糖質制限食が低体重や体の代謝の仕組みが変わる(血液が通常の弱アルカリ性から酸性に傾くこと)といった危険を招く、ということが報告されているそう。

厳しい制限ではなく、例えば3食のうち1食だけ糖質制限するといったような、ゆるやかな糖質制限であれば、体の基礎的な代謝の仕組みは変わらないので安全といえるとのこと。

糖質を多く含む食品を食べなければ高血糖にはならず、体重も減るというとなんだか糖質は「悪者」と思ってしまいますが、昔から糖質はすべての生命活動の中心です。

無理に太る必要はもちろんありませんが、「やせているのがいい」という単純な価値観だけでむやみに糖質制限を行うと健康を害する可能性があります。健康になるためにやせるのはいいけれど、やせることで不健康になるのでは本末転倒です。

今の食生活を見直して、今の延長でできることを無理なく選んで続けることが体にとっても大切なことです。

自分の活動量に見合った食事の摂り方をまずは考えてみるといいと思います。


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