2017年5月22日月曜日

血糖値その1。

こんにちは。すっかり爽やかな5月の風。いよいよ扇風機の出番となり、変わりゆく季節を感じます。

今日は、日頃指導の機会が多い「血糖値」についてのお話を少し。

こんなにも血糖値のことが話題になり気にする人が増えたのは一体どれくらい前からなのでしょうか。今は雑誌などを見てもよく血糖値コントロールについての話題を目にします。カロリー制限はもう古い!のような…栄養士としてはそんな断言はできないので、こちらはあくまで血糖値コントロールについての話ということで、カロリーは無視していいということは決してありませんので、あしからず…。

さて、こんなグラフを載せてみます。

(株)保健福祉ネットワーク 健康レポートより抜粋
ちょっと見づらいのですが、こちらは食べる順番を変えるだけで血糖値の上昇が緩やかになるというグラフです。

私たちの体は

①食事をする→②血糖値が上がる→③インスリンが分泌される→④血糖値が下がる→①に戻る

という仕組みになっています。

そもそも、血糖値は急激に増減を繰り返すことが一番体にはよくありません。血糖値を下げるホルモン(インスリン)が繰り返し分泌されると膵臓が疲れてしまいます。そして、血糖コントロールがうまくいかなくなり、糖尿病を誘発してしまうのです。膵臓を疲れさせないことが糖尿病予防には大切なのです。

血糖値が急に上がる、というのはグラフでいう黒い線「米飯→魚の順に食べる」という部分が表しています。近年は、食後高血糖を「血糖値スパイク」といってテレビなどでも取り上げられていますが、食事により急激に血糖値が上がりすぐに下がります。これにより、食後の眠さや倦怠感、また食べてもすぐに空腹感があったりするそうです。黒い線で注目してもらいたいのは、血糖値が下がる速さも一番ということです。

急に上がって急に下がるではなく、他の二本の線のように、緩やかに上がって緩やかに下がる、のが理想です。

このグラフでは米飯と肉、魚になっていますが、もちろん野菜から食べるのもおすすめ。主食となる米、パン、麺などよりも先におかずから食べるように心がけると、血糖値の急上昇は避けられます。

少し長くなってしまったので、続きはまた次回にします♪

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