2015年11月25日水曜日

子供の味覚。

こんにちは。

常々、子供の味覚について考えています。そもそも大人にも嗜好があり、自分にはすごく美味しいと感じるものを、どうしても食べられないという人がいます。それってなぜなのでしょう。

私がこちらで紹介するレシピも、100人の人が作ってくれたとして、100人の人全てが美味しいと思うことはまずないでしょう。味が濃いと感じる人、薄いと感じる人、食感が悪いと感じる人、理由はいろいろありますが、誰でも美味しい料理なんてこの世の中には存在しないのではと思います。

妊婦さんや、赤ちゃんを産んだばかりのお母さんは、これからお子様にいろいろなものを食べて、元気な子に育ってほしいと願うのが親心としてあると思います。

ある雑誌の、アメリカ人女性科学者の話を読んでおもしろかったので少し紹介したいと思います。

その女性科学者は、胎児や乳幼児の嗜好研究についての第一人者だそうです。

まず第一に、子供の味覚調査は難しい。これは当然だと思います。味があると感じてもそれを言葉で言い表せるとは限りません。そんな中でも、人として「甘味・塩味」が好きなことが前提にあります。甘いもの、味の濃いものは本能で好んで美味しいと感じます。

それと反対にあるのが苦味(野菜)や酸味(果物)。これらを多く食べられるようになり、本能でつい手を伸ばしがちな甘味、塩味をどれだけ遠ざけられるかが、子供の健康、成人してからの健康につながると書いてありました。

妊娠中のお母さんが、多様な食品を食べると、羊水や母乳にそれらの成分が溶け出し、子供が慣れ親しみ、実際に口に入れた時に受け入れやすいという研究結果があるそうです。

子供の味覚形成にはこうした母親からの多様な食品摂取とともに、実際に食事をするようになったとき、大人からの語りかけもとても大切だそうです。

「これは甘いね」
「ちょっとしょっぱすぎたね」
「この味は酸っぱいね」

と、こうした家族での語り合いが、子供の味覚を豊かにしていくとのことです。外食や、加工食品も悪者にされがちですが、忙しい現代ではそれらを全く利用しない食生活のほうが難しいくらいです。そういったものも利用して、たとえば外食の次の日は薄味の和食にするとか、バランスをとっていけばいいのです。

多様な味を感じることこそ、幸せなのではないかとその話は締めくくられていました。

偏った食事が一番良くないと私自身は考えています。食品は単体では意味をなさないことがほとんどで、それぞれが補い合って体の中で栄養となり健康へとつながります。

妊娠中や授乳中は特に食べ物に敏感になるかと思いますが、アルコールなど明らかに摂取すべきではないものを除けば食べてはいけないものはほとんどありません。いろいろな食品、調理法で、食べることも楽しんでほしいなと思います!

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