2015年7月10日金曜日

幼児の肥満について。

こんにちは。

今日は、長かった雨の毎日もちょっとひと休み。久々に朝太陽の光を浴びることができました。

妊婦さん、授乳期のお母さんにはちょっとまだ先の話ですが(上のお子さんがいる方は身近に感じるかもしれませんが)、先日新聞で目にとまった幼児の肥満のお話をちょっとしたいと思います。

だいたい、3~5歳くらいの、いわゆる幼稚園に通っているくらいのこどもの肥満についてです。

大人の体格指数で使われるBMI。

ご存知の方も多いと思いますが、体重(kg)を身長(m)の2乗で割った数値になります。

たとえば、体重50キロ、身長158センチの方ですと
50÷1.58÷1.58=20.0
となります。

日本肥満学会では、BMI22.0を標準体重としており、18.5以上25.0未満を普通体重とし、BMI25.0以上を肥満としています。

つまり身長158センチで、62.5キロ以上だと肥満ということになります。

この成人でいう体格指数(BMI)の幼児版をカウプ指数(計算方法は違いますが式を変形するとBMIと同じになります)といい、小児では年齢ごとに標準値が違います。

3~5歳ですとおおよその標準値が14.5~16.5くらいということです。

私が新聞で見た自治体では3歳児健診のときにいわゆるBMIが18.5以上の場合、また1歳半健診と比べて0.5以上増加などに該当した場合、小児科の肥満外来を紹介し、医師や栄養士とともに生活改善をサポートするというしくみができているそうです。

大人もそうですが、BMIというのはみかけの数値です。BMIというのは体格指数であって体脂肪率とは違います。みかけの数値はあくまで健康の目安として考えてください。幼児の場合ももちろん同じです。標準値は標準値としてありますが、これをちょっと出たからすぐどうということではありません。

そもそも乳児の体というのは脂肪が蓄積していてBMIが高いです。赤ちゃんの、あのムチムチ、ぷにぷにのなんとかわいらしいことか。輪ゴムをまいたようなあの手首…ときどき見てあげないととホコリがたまっちゃって…(笑)。

誰もが経験するそんな時期を経て、活発に動く時期になると自然にBMIは低下します。そして再び増加に転じるのが6歳前後だそうです。その時期が早ければ早いほど、将来肥満になるリスクが高いと国内外の研究で明らかになっているそうです。

やみくもに数字にとらわれるのではなく、幼児期はとにかく食事(ごはん)をしっかりと食べ、甘いものやジュースを与える機会を考え、食事をしっかりとするためにたっぷりと体を動かすこと。気になる方は、普段食事以外に与えているものの種類、量や回数を見直してみてはいかがでしょうか。

ちなみにこの頃必要なカロリーは1250キロカロリーほど。それこそ体格などにより個人差はありますが、お母さんの必要量を2000キロカロリーとすると、だいたい子供はその6割ちょっとと考えると食事作りの際に役立つのではないかと思います。

これから長い夏休みに入ると、食事の管理もほぼ毎日お母さんの仕事になり、頭を悩ませるかもしれません。のども渇くと思いますが、むぎ茶やお水などで水分補給をし、よく体を動かしていれば、ご飯はおいしく食べられますし、毎食きっちり作る必要もありません。1日の中で野菜や果物や乳製品も取り入れてつじつま合わせをし、時には外食や買ってきた食事を楽しみ、おやこで元気な夏休みを過ごしてほしいと思います。




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