2017年2月13日月曜日

妊娠中の体重増加。

「寒い」のか「寒気がする」のか、果たしてどっちなんだろう…というのをこの時期によく感じます。ある程度の室温があっても寒さの感じ方は人によってまちまちなので、何となく嫌な予感がしたらしっかりと食事や睡眠をとることを意識して、体力向上に努めるようにしています。

引き続き今回も女性のやせについてのお話です。

今回は妊娠・出産を迎える女性を意識した調査のお話です。

非妊娠時のやせは、低出生体重児(2500g未満)との関連性が他の体格と比較すると高いことが分かっています(特に妊娠中の体重増加が5kg未満の場合)。低出生体重児は、妊婦のいずれかの時期で低栄養状態にさらされており、将来過体重から生活習慣病の高リスク者となる可能性が高いとされています。

とはいえ、今まで私が栄養指導を担当した妊婦さんはほとんど過体重を防止することが目的で、糖尿病や高血圧等の予防を中心にしたものでした。やせの20代、30代の女性が増える一方で、BMI25以上の女性も同時に存在しています。

まずは自分のからだのことをよく知った上で、妊娠中の適正な体重増加についての知識を集めてほしいと思います。今はインターネットでどんなことでも分かってしまう時代です。自分は太っているとかやせていると決めつけて、それに対しての食事の摂り方などをならってしまうと、適切な栄養がとりきれず体重が増えなかったり、またとりすぎて体重が増えすぎてしまうということになりかねません。

日本人の食事摂取基準で、妊娠中や授乳中のエネルギーやビタミン等の付加量が示されてはいますが、それはあくまで標準であり個別にその必要量は異なってきます。

妊娠中の体重増加や食事内容について何か疑問があれば、個別に指導を行っておりますのでぜひ医院のスタッフまでお気軽にお声掛けいただければと思います。

※参考文献/神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科準教授・藤谷朝実/妊娠・出産を迎える女性の特性を意識した健康と食

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